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るぅころ

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るぅころ

21 - 第21話

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2022年05月27日

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青side











些細なことでるぅとくんと喧嘩をし、


家を飛び出した。






財布もスマホも、何も持たずに。






何も持っていないから何もできず、


かれこれ10分くらい


近所の公園のブランコに揺られている。






正直夜の風は冷たいし


作業も残っているから早く帰りたいけれど、


るぅとくんに酷いことを言って


出てきてしまったから、


めちゃくちゃ家に帰りづらい。











本心じゃなかった。






ただ、勢いで、


「嫌い」だなんて言ってしまった。











もし、るぅとくんに嫌われたら…






別れよう、なんて言われたら…











と、一人で勝手に考えて


泣きそうになっていると、






男『一人でこんな時間にどうしたの?』






後ろから知らない男に声をかけられた。






青『あっ、えと…


  彼氏と喧嘩しちゃって。』






男『彼氏さんと?


  そっかぁ、大変だったね。』






男が僕の隣の空いているブランコに腰かけた。






男『俺も彼女と喧嘩しちゃってさ…


  よかったら話聞こうか?』




















.




















男『へぇ、その彼氏ずいぶん酷い男だね?』






青『…っ』






違う、るぅとくんは酷い奴じゃない。






なんで初対面のこの人から


るぅとくんを悪いように


言われなきゃいけないんだか。






そもそも話したのが間違いだったな。






青『僕、帰りま____』






男『俺だったら絶対


  君にそんなことしないのに。』スッ






青『……っ!!!?


  はなしてっ、やだ…ッ、!』グイッ






僕が立ち上がると


男は僕が身動きとれないよう体をガッチリ掴み、


冷たいベンチへ押し倒した。






そしてその手が服の中へ入ってきて、


直に僕の肌の上を這う。






男『大丈夫、君の彼氏と違って


  俺は優しくしてあげるから。』






な、なにこの人…!?


変質者…!?






やだ、誰か助けて…っ






青『んっ、ぁ


  やだぁ、るぅとく…ッ、』ポロポロ






男『ふはっ、いいねぇその顔。


  泣きながら彼氏の名前呼んじゃって…』






そう言って男が顔を近づけてくる。






嫌だ。






嫌だ嫌だ嫌だ。






るぅとくんじゃない人とキスなんて


したくない。





触られたくない…











るぅとくん…っ











青『ぅっ、やぁ…っ』ポロポロ




















?『その汚い手、離してもらえますか。』

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