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『愛重恋愛-アイジュウ レンアイ-』〜愛が彼を狂わせる〜


第3話 ズレてゆくなにか


ジャラッ


夜ご飯にて。


『あの、主様、これは?』

『あぁ、これは、ベリアンがこうしたいって言うから…。』

『はい。私と主様は恋人同士ですから。片時も離れたくないんです。』

『そ、そうなんですね…。』

(それにしても手錠なんてやりすぎじゃないか…?でも、主様がいいなら何も言わねぇけど…。)

『ふふっ♪』

『…。』

(ベリアンがしたいって言うからしたけど…やっぱりみんなから見たらあれだよね…。)


コンコンっ。


『はい。』

ガチャっ。

『主様。お風呂の準備が出来ました。』

『ありがとう。』

ジャラッ

『あ…ベリアン、お風呂に入るからこれ一旦外してもらえる?』

『…え?何を言ってるんですか?ご入浴時も一緒ですよ。』

『え…?』


大浴場にて。


『っ…。ベリアン、やっぱり恥ずかしい…。』

『おや…私に見せるのが嫌ですか?』

ベリアンは私をじっと見つめる。

『っ…!い、いや、そういう訳じゃ…なくて、その…。』

『ほら、お背中お流ししますから。』

グイッ!

ベリアンは私の巻いていたバスタオルを強引に剥ぎとる。

『っ…。』

『ふふ、綺麗な肌ですね…。』

チュッと背中にキスをする。

『ん、痛…っ。』

『ふふ…。』

ほんのりと赤い痕がつく。

『主様は私のものですよ…。頭からつま先…。髪の毛1本、爪に至るまで全て私のものです。そしてこの肌に傷をつけていいのも私だけです。』

ガリっ!

『あぅ……っ!』

つぅ…。綺麗な鮮血が滴る。

ポタっ…。

『ふふっ。痛いですか…?でもこれは私の愛ですよ。受け取ってくださいね…。』

『っ……。』


数分後――。


コツコツ…。


私はのぼせた主様をお姫様抱っこして部屋へと連れていく。

『あれ?ベリアンさん主様どうしたんすか?』

『あぁ、アモン君。主様がのぼせてしまったので部屋まで運ぶ途中です。』

『そうなんすね。』

『では、失礼します。』

『あ、はいっす…。っ!』

主様の胸元に噛み跡と赤い痕が無数に着いていた。

(なんすか今の…。噛み跡…?血が滲んでたっすよ…。まさか…ベリアンさんが…?)


主様の寝室。


『っ……気持ち悪い…。』

『今水を用意しますね。』

私は水を口に含む。

『っ、ベリアン、私自分で…。』

グイッ

『ん、んむっ…。ん、はぁ…っ……っ。』

ペロッ。

『ダメですよ。私は主様の恋人です。私に全て任せておけば大丈夫ですからね。』

ガチャンっ

再び手錠を繋げられる。

『…おやすみなさい。主様♪』

チュッ。

おでこにそっとキスを落とす。


一方その頃3階執事部屋――。


『え?ベリアンが…?』

『はい…。主様とずっと手錠して生活してるんですよ。ご飯の時も、出かける時もずっと…。』

『それにお風呂の時も一緒だったっす。』

『お風呂まで?』

『それに…俺見たんすよ。主様の胸元に噛み跡と赤い痕が沢山…。多分ベリアンさんが…。』

『…2人が恋人同士なのは知ってるけどそんなことになってるとは…。前まで普通だったんだけどね…。』

『でも、どちらかというとベリアンさんの方が好き好きって感じでしたし…。』

『分かった。とりあえず明日ベリアンと話してみるよ。』

『お願いしますっす。』

『ありがとうございます。ルカスさん。』


…バタンッ。


次回


第4話 私がおかしいのですか?

『愛重恋愛-アイジュウ レンアイ-』 〜愛が彼を狂わせる〜

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コメント

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どんどんベリアンが 狂ってく感じの再現 上手すぎる‼️Σ( ˙꒳​˙ )

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