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冬彰
Sub×Domとかいう特殊性癖による妄言垂れ流しです。攻めを可愛いと思ってる受けが好き。行為まではいってないです。行為前の雰囲気。R15くらい。(?)
説明読んで無理だなーって方はUターン
start↓
「彰人……」
「…お前な、その顔やめろって何回も言ってんだろ」
まるで捨てられた子犬のように慈愛に満ちた瞳で見つめてくる相棒の鼻を乱暴につまむ。
「いたい、あきと」
「………なんだよ、シてぇのか?」
「……」
沈黙。1番タチが悪い。目を見れば何がしたいのかなんてすぐ分かるし、嘘をついているのもわかる。今のは、確実に、図星だろ。我儘な相棒に仕返ししてやろう、といいことを思いついて言葉を紡いだ。
「…look(見ろ)」
「っ…。あきと、」
「とうや、何がしたいんだ?言ってみろよ」
「……ぅ」
目の奥にハートを微かにゆらめかせながら、冬弥は息を飲む。してぇことしてやってんのにな、と呆れながら冬弥の整った顔を撫でる。
「say(言え)」
「ぁう、…彰人、あきとと、したい」
「なにを?」
「プレイ、をしたい、」
その言葉の奥に眠るのはきっと、褒めて欲しい、という欲だろう。だが、まだ褒める気は無い。ぐずぐずになって、辛い時に褒めてやるのが1番キくだろ。オレはにんまりと顔に笑みを浮かべ、ベッドへ腰をかける。
「じゃ、冬弥。kneel(お座り)」
「…、」
褒められると思ったのか、飛んでこないその言葉に疑問を覚え冬弥は首を傾ける。コマンドはきちんとやるみたいだが。
「ふ、冬弥、come(おいで)」
眼を妖しげに潤ませながら冬弥は近付いてくる。まだ対して時間は経っていないのだが、思っていたよりも冬弥はぐちゃぐちゃで。…仕方ない、次は褒めてやるか。我ながら冬弥には甘いな、と思う。仕方がないか、惚れてしまったんなら。
「…good boy(いい子)」
そう伝えれば冬弥はとろん、と端正な切れ目の瞳を溶かし、満足そうに微笑んだ。その顔があまりにも可愛いらしくて頬が緩む。いつもあんなに綺麗で、絵画とも言えるような男が自分の前ではこんな顔をする。そう思えば、不思議と達成感が湧き、にこりと冬弥に笑いかけた。
「じゃ、up(上がって)」
「…ん、つぎ、つぎは」
「まて、待てって。今出してやるから」
いつの間にか冬弥の下に敷かれていて驚く。今にも押し倒してきそうな冬弥を制止し、耳元で呟いた。
「strip(服を脱げ)…んー、今は、上だけでいいぞ」
そう伝えれば少し困惑した、かと思えば制服のネクタイを乱暴に解きはじめる。順従だな、と関心しながらいそいそと制服を脱ぐ冬弥を見つめた。こんなに焦って制服を脱ぐ冬弥なんて初めて見たし、イメージでもなかった。新鮮で観ていれば、ふいに影がかかった。
「脱いだ、いいか、?」
「ん、いい子。good boy」
まるで生糸を触っているかのようにさら、と手をすり抜ける髪を優しく触る。
「…あきと、触っても」
「no(だめ)」
びくり、と自分を押し倒している冬弥の体が震える。そうすれば、母音を繰り返し口に出して、ショックに沈んでいるようだった。冬弥の端麗な顔は哀しみに染まっていた。
「とーや、stay(待て)。動くなよ、な。」
組み敷かれたまま自身のシャツに手をかける。肩へ下ろせば、昨夜の行為を思い出させるほどの無数の赤い花が咲いていた。その証明は見ないふりをして、誘惑するように特段甘い声で冬弥へ囁きかける。
「…かわいい、かわいいな、とうや」
「っ…?!」
「ん、照れてんのか、?くく、かぁわいい。」
冬弥は蕩けるほど甘く、妖しげな声に脳が痺れてしまったのか真っ赤に茹だった顔でこちらを覗く。それすら可愛くてかわいい、かわいいと繰り返し呟き続ける。
「……オレ、お前とすんの好き。とうやのがこっから…ここまできて。」
イイトコたくさん可愛がってくれるから、などと普段全く言わないことを言ってみれば冬弥はオレの胸の飾りへ欲を孕んだ熱い手を伸ばした。
「おい、stop(止まれ)。ダメだろ、冬弥?」
「う、うぅ…あきと、さわりたい、なあ、おねがいだ」
もう今にも泣き出しそうに目尻が真っ赤…いや顔、肩すらも赤く染まった冬弥の熱に直接当てられてしまった。しかし…こいつは。
「…お前さぁ、ホント、オレのこと分かってるよなぁ」
この顔にだって、冬弥からの珍しいおねだりにだって弱いことを分かってるのだろう。きっと。んな可愛い顔して…やるよなぁ。
「あきと……」
「だーっ!!わかった、わかったから…その顔やめろよ」
「あきと…!!」
そう伝えればパッと顔をほころばせ、オレの口へ唇を近付けた。ちゅ、ちゅ、と可愛らしい音を立てながらキスをする。
「ん、とうや、good boy(いい子)。頑張ったな、」
久しぶりに触れることのできる恋人の肌にいくつかキスを落としながら、呟く。これから我慢をさせた冬弥を制止できるのか…後悔するのはあとの話。