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ーなにかきましたねー
えっ、なにかって?
「急報ー!!」
僕は今、神域で山の巡視に行こうと準備をしていたら、慌てて1匹のあやかしが飛んできた。
「どうしたのだ、そんなに慌てて。」
今日の護衛の白が慌てて入ってきたあやかしに問いただす。
「た、大変です!謎のあやかしの大群がこちらに向かってきています。」
「なに!?どう言うことだ!?」
「わかりません!ただかなりの大群です。」
「白!とりあえず、紫と黒を連れてきて!あと戦えるあやかしをできるかぎりあつめて!」
「御意!」
もう、最近大変なことばっか起きるよ…呪われてるのかな…
ーさすがに立て続けにこれは呪われているのかもしれませんねー
ちょっと、やめてよ。
で、なにが迫ってきているの?
ーわかりません。ただ、かなり大物のあやかしが迫ってきていますね。かなりつよいあやかしが相当数います。これだけのあやかしをまとめ上げられるあやかしは限られてくるでしょうー
え?僕勝てる?
ーきびしいかもしれません。何体かあの大百足クラスかそれ以上のあやかしもいます。ー
え?
ーただ、戦いに来ているのかどうかわかりませんよ?ー
戦いに来てるでしょ!だって大群率いてきてるんだよ?やる気満々!
ーふふ、たしかにそうですねー
笑ってる場合ではないよ?
とりあえず、いまかき集められるあやかしをかき集めて例のあやかしの大群に向かった。
うわー、やばいよ。やばいやつがいっぱいだよ。
ーこれは勝てませんね。なにかあったら逃げましょうー
逃げきれる?
ー厳しいでしょうが、最悪、神域まで逃げ、入り口を閉じてしまえば入ってこれませんー
とにかく、こいつらの目的が知りたい。
こちらに大群から悪凱よりも大きな天狗がこちらに向かってきた。
「貴様が大百足を倒したとか言う土地神か?」
わー、強そう。
うちの近所の態度悪い天狗が子供みたいだ。
「あ、あぁ。僕がその土地神だよ。」
「ぬらりひょん様が貴様に会いたがっている。きてもらおうか。」
「ぬらりひょん!?」
ぬらりひょんってあのぬらりひょんか!?あのあやかしの総大将っていう。
ー正真正銘の大妖怪ですね。でも、ぬらりひょんは思慮深いあやかしです。今回のこともなにか理由があるのでしょうー
「あぁ、そうだ。我らが主のぬらりひょん様がお主に会いにわざわざ来てくださったのだ。さっさとこい。」
天狗ってみんなこんな態度悪いの?
「待たれよ。シン様を一人で行かすことはできん。我らも共をするぞ。」
クロが僕の前に出て言う。
「ふん。かまわん。着いてこい。」
僕たちは向こうの百鬼夜行の中を、大天狗の後ろを歩いていく。
すると、百鬼夜行の中心の駕籠の前に着いた。
「ぬらりひょん様。大百足を倒した土地神を連れてきました。」
駕籠の中から想像通りのあやかし。ぬらりひょんが降りてきた。
長い頭に低めな背丈のおじいちゃんだ。腰にドスを差している。
「おぉ、お主が大百足を倒したとかいう土地神様かい。」
「はい。僕に何の御用で?」
「うぬ。実はのぉ、大百足は昔からの儂の友達でな。儂の百鬼夜行として一緒に戦ったこともある戦友じゃ。」
あっ、やばいかも。
「友達を殺したやつをぶっ殺しにきたのじゃよ。」
そういう言うと、ぬらりひょんから凄まじい覇気が放たれた。
全身から汗が噴き出て、膝をつく。呼吸が荒くなり、過呼吸気味になる。
もう、ぬらりひょんの方は向けず。視線は地面に向かう。
気づけば僕たちはぬらりひょんに頭を下げているような姿になっていた。