静かなセカイに響くのはボクと絵名、2人の足音だけ。
「 …やっぱりセカイって、景色変わんないわよね~ 」
『 …そうだね、、 』
ひろーいセカイにボク達の声が響く。
『 …ん?彼処に誰か居ない? 』
「 あ、本当だ 」
「 近くまで行ってみよ! 」
『 わっ、絵名待ってよ~!! 』
少し歩いて行くと、直ぐに其れが誰なのかが分かった。
『 …カイト、? 』
「 あ、カイト! 」
「 ……、 」
カイトにちょっかいかけよっかな~なんて思って居るとカイトが口を開いた。
「 …お前ら、”セカイの果て”を目指して今歩いているんだよな? 」
『 ……えっ!?何で知ってるの!? 』
「 …メイコから聞いた。 」
「 メイコ、って……居たの!? 」
『 気付かなかった…、 』
「 ……果てに行くのはイイが、それで… 」
「 ”ケツイ”するなよ。 」
『 ……え、? 』
「 は?何それ? 」
カイトはスタスタと何処かに歩いて行ってしまった。
「 はぁ…結局何だったのよ、! 」
『 ……そう、だね…じゃあ、行こっか… 』
ボクはスタスタと絵名の先を歩いて行く。
「 あ…うん、、 」
絵名もボクに続くように歩く。
『 ……絵名は、嫌じゃないの? 』
「 え、何が? 」
『 …セカイの果てがあるか無いかは置いといて…やる事があるのに、こんな事してるの… 』
「 え、それは……まぁ、気分転換に来たし…別に嫌じゃないわよ。 」
『 そ、そっか… 』
「 それに! 」
『 ? 』
「 瑞希と一緒だし! 」
絵名はニコッと太陽の様に笑う。
『 ……! 』
…その言葉は、凄く嬉しかったんだ。
でも同時に……絵名がずーっと待っててくれてるのに、ボクがそれに答えられない事が…凄く、凄く嫌だったんだ。
コメント
2件
ケツイは…多分この決意じゃね?
ケツイ… なんの事だろう?