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「あ…そ…、わっ」
その手を降ろされたと同時に身体を抱き締められた。
膝立ちしたままの俺の胸に勇斗の頭が来て、背中に回された勇斗の手がゆっくりと身体を弄り出した。
「あ…」
「仁人…すき」
「ん…」
その体勢のままTシャツの中に手が滑り込む。
何本かの指が背中を撫でて、脇腹近くを意志を持って滑り降りる…。
「んっ…」
胡座をかいた勇斗の身体を挟むように跨らせられ、Tシャツを脱がされた。
すかさず上半身にキスをされて、何度も、何度も…チュッと音を立てて唇が付けられる。
「あっ…あ…」
俺の身体を持つように支えられると、唇が胸に差し掛かった。
迷いなく胸にキスをされ、既に敏感になっていた身体がピクン…と跳ねた。
そのまま口に含まれ舌で攻められる。
「あうッ…ん、ん、ふ…」
べロリと舐めあげられまた口に含まれる。
声が抑えられなくて思わず勇斗の頭を抱き締めた。
「あっ、あッ、ああ…」
まだ胸しか…胸なんて感じないはずなのに…
勇斗の舌に、唇に翻弄されていた。
「は、やとぉ…、」
「ふ…、可愛い」
「あッあッ…んゥ、」
もう片方を指先でピンピンと弾かれる。
「やッ、や、あッ…」
足がガクガクと震え出す。
勇斗の上に座り込んでしまいそう。
「ぁあッ…あっ、」
ガクッと膝が崩れてそこに座り込んだ。
目の前に勇斗の顔が来て、今自分がどんな顔をしているのか、やけに気になって……
だけど、考える間もなく唇にキスをされた。
吸い付くようなキス。
いつもの触れるだけのキスじゃない、望んでいたキス…。
胸を触られて小さく喘ぎ声をあげると舌が滑り込んできた。
「んっんっ…」
ジュプジュプと、舌を吸われて絡められる。
あ……気持ちいい……。
キス……してる……。
ずっとしたかった……キス……。
「ふぁ…あ、…」
落ち着いてこうして勇斗のキスを感じるのは初めてだった…。
前回は夢中であまりに性急で、正直ゆっくりとキスを味わう暇もなかった。
キス……気持ちいい……。
「ん…ん…」
うっとりと勇斗とのキスに酔いしれる。
下半身が疼いて、自然と腰がゆるゆると動き出す。
「ふ…ん、ん…ゥ」
勇斗に跨って身体をくっつけたままでのキス。
少し腰を動かすと勇斗のお腹に自分の立ち上がったモノが擦れた。
「ンンっ…」
あ……ダメ……気持ちいい……。
早く……触って欲しい……。
「あっ…んゥ…ぁ…は、はやと…っ」
「ん…なに?」
「あっ…はや、く…」
「…ココ…硬いね…触っていい?」
「あっ、さわっ、てぇ」
コスコスと勇斗のお腹に擦り付けながらやっとの思いでそう言った。
「あっ…あ…」
俺の脇の下に手を入れて少しだけ身体を離されて、二人の間に隙間が出来る。
YK
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「……可愛い」
「あっ!ぁあッ、」
ズボンの中に手が入りスルッと下着ごと引き下げられて俺の性器の根元まで露出し、立ち上がったソコを勇斗の手が包んだ。
そのままユルユルと上下され、やっときた直接的な快感に吐息が漏れた。
「はぁ…あ…んゥ…ッ」
「すごい…もう濡れてる」
「あっ…や、ぁ」
先端に触れた手がグルリと体液を絡めて撫で付け、身体が跳ねた。
「ひっ、う…」
「…気持ちいい?」
「…あっ、い、い」
「…素直だね」
「だ、って…ずっと、したかっ、たから、ァ」
ちゅこ、ちゅこ、と音を鳴らして勇斗の手が上下する。
「あっあっあっ…」
「俺も…限界、」
「あっ…」
ゴソッと自分の下着の中に手を入れて大きくなったモノを取り出した勇斗は、お互いの性器を密着させて扱き出した。
「あっ!あ、あ、…」
「はぁ…」
「ぁあ、やッ、あんッ、」
勇斗の吐息が、その行為が、とてもいやらしくて興奮が高まる。
ゴリっと硬い先端が触れて感じたことのない快感を連れてくる。
「あっ、それ、ダメッ…」
「…こう?」
「あぁんッ…」
先端から根元までズルっと扱かれてまた先端を擦り合わせるような手の動きに、快感が強すぎて少し腰が引けた。
「…離れないで、」
「あっ、だっ、てぇッ…」
「すごい…気持ちいい、」
「あっあっあっ」
勇斗の大きな手をどちらの物か分からない先走りが汚して、ヌルヌルとさせた。
擦り合わされる度にどんどん絶頂に近くなっていく。
「あん、ダメッ、も、イくッ、」
「はぁ…俺も、」
「イく、イくッ、あッ、出ちゃ、」
「…一緒に、」
「あんッ、はぁんッ、らめ、イクぅ…!」
「あ…、あ」
ビクビクと身体が震えて硬直する。
迫り上がる感覚に襲われて、もう耐えられない。
「イくイく、い、くッ……!」
「…あ、」
「ぁぁああッ…ン、!!」
「は…、ぁ」
ビュルビュルと吐精する感覚に身体が仰け反った。
気持ちよすぎる……、勇斗の手で、イかされてしまった……。
「あ…あ…、」
「…、」
「あ…、ンっ」
余韻を味わうようにキスをした。
「ン…ん、」
幸せな余韻が二人を包んだ気がした。
「あ……、」
「仁人…すき。愛してる」
「…俺も…勇斗を愛してる」
目と目を合わせて言うと今までの二人に戻れたような、懐かしさを覚えた。
確実に形は変わったけどお互いの事が一番大事で、誰よりもこうして一緒に居たかった。
今はそれが出来る関係になれた。
だから、後悔なんて一つもない。
「勇斗…まだ、後悔してる?」
「え…?」
「雨が…雨が降った日の事」
「……」
「…俺は…全くしてないよ」
「…ほんとに?」
「うん。」
「…でも…仁人、泣きそうな顔だった…ここを出ていく時…」
「…そりゃあの時は悲しかったよ。もしかしたら勇斗は、俺の事なんてどうでも良くて…後悔してると思ったから」
「…そうじゃない、けど…」
「もう謝らなくていい。もう俺は怒ってないし悲しくもない」
「…」
「今が、すごく幸せだから。もう許してる」
「……ありがとう」
「…うん」
「あの日……雨が降ってて…仁ちゃんが凄く弱って見えた…雨はキライだって、言ってたから…。だから放っておけなくて、ここに連れてきた…。」
「…うん」
「なのに…俺は、自分勝手に…仁人のこと、ぐちゃぐちゃにしたんだ」
「…」
「大切だったのに…」
「…それは過去形なの?」
「…え?」
「今は、大切じゃないの?」
「大切だよ!」
「…じゃあ、あの日の事がもう勇斗の中では過去なんだよ」
「…え」
「大切だった俺をぐちゃぐちゃにした、でも今はもっと大切にされてる」
「…」
「俺はそう感じてる」
「仁ちゃん…」
「俺はもう許してる…だから勇斗もあの日の自分を許せ」
「……わかった」
「ほんとうに?」
「…うん。」
「…ならいいよ」
「…ありがとう。仁人のこと大切にする…」
「…俺も大切にするよ」
「…ずっと一緒に居てっ」
「…ふふ、こちらこそ」
俺たちは至近距離でずっと話していた。
やっと笑顔になった勇斗が俺を優しく抱き締めた。
その後は、
あの雨の夜のことを自分だけの罪として一時は一人で背負おうとした勇斗。
だけど俺は勇斗のことを愛していると気付いた。
あの夜の出来事がそれに気付かせてくれた。
きっともっとずっと前から…俺たちは求め合っていたんだろう。
そして今、見つめ合う瞳にはなんの疑いもない。
疲れきった日も、打ちのめされた日も、例え雨が降り止まない夜も、勇斗と一緒に居られるならきっとどれも穏やかだろう。
そんな幸せな未来を俺は想像するのだった。
fin