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この4人兄弟の話大好きで! 彰人と3人の関係がどうなるのかめちゃめちゃ楽しみです!!!
うぅ、続きが気になります、!! これからも頑張って下さい!!
?の人誰だろ…😌 今回も面白かったです!!! 受けは悩みを溜め込んでほしi(((
4話
妊娠7週がたった今。
つわりが酷くて吐く毎日だった。
🥞「気持ち悪いよ、類兄、吐く、」
ゴミ箱を片手にもう片手は類兄が握ってくれていた。
背中は司兄がさすってくれて冬弥兄はつわり時期には体にいいヨーグルトを買いに行ってくれる。
みんなが助けてくれる毎日だった。
吐くのは辛いし胃が痛いし正直もうダメだと思った時もあったがみんなが助けてくれるおかげで心の支えは十分にあった。
🥞「く”ぅ”っ…気持ち悪い、」
つわりで寝れないしヨーグルトしか食べれないし、産むってことはこれくらい耐えなきゃ行けない。
良い親で居たい。
☕「彰人!買ってきたぞ!」
🥞「あ、りがと、…んっ、…」
🎈「辛い?横になる?」
🥞「吐くかもっ、しれないから…横になれない、」
🎈「そっか、辛いね。」
そう言って手をずっと握ってくれていた。
🌟「少しでも良くなりますように」
そう言いながら司兄も背中をさすってくれる。
でも、もう…寝たい。
🥞「とやにい、」
☕「ん?どうした?」
🥞「眠、、寝たい、」
☕「横になれないよな、なら…ソファに移動しよう。横にならなくても背中に持たれれば少しはマシになると思う。」
🥞「動くと気持ち悪い、吐く、」
☕「…どうしたい?このまま横になるか、ソファまで移動するかこのままか。彰人に辛い思いはさせたくない。好きなのを選んでくれ。」
🥞「も、ここでいい、胃が痛い、」
🌟「痛いよな。変わってあげれたら…いいのに、」
🥞「ん、薬は、?」
🎈「薬飲むかい?少し頭痛くなっちゃうかもしれないけどいい?」
🥞「ん、いい。のむ、」
副作用が強いけどつわりにはよく効く薬。
飲んだら久しぶりにちゃんと寝たい。
夢の中ってのははっきり自分で分かった。
ここは、家?
ん?赤ちゃん、?誰の…
あ、俺の…赤ちゃん…?
?「きゃっきゃっ!」
🌟「可愛いなぁ」
☕「こっちにおいで」
🎈「いや、こっちにおいで」
俺も、触りたい、
🥞「あ、俺も、」
?「きゃっきゃっ!」
🥞「わ、」
?「んわー!」
🥞「可愛い、」
?「あぅ?」
🥞「はは、愛してやるからな、」
🥞「は、」
🌟「おはよう。彰人。」
🥞「司兄…」
🌟「ぐっすり寝れたか?」
🥞「ん、」
🌟「今、2人がお粥作ってくれてるからその間待てるか?」
🥞「ん」
夢の中の赤ちゃんが可愛かった。
俺のくっきりな二重が似ていた。
女の子か男の子かは分からない。けど、可愛くて可愛くて可愛くて愛してやりたいって思った。
この日から月は流れて出産予定日を超えたある日。破水をしてもう産まれる直前になった。
🥞「う”ぅ”ぅ”~っ、あ”ぁ”っ…」
授産師「息吸ってー!」
🥞「すーっ、すーっ、」
授産師「吐いてー!」
🥞「はーっ…はーっ」
授産師「私に合わせてね!」
授産師「すっすっはーすっすっはー」
🥞「すっすっ、はー、!すっすっはー、!」
授産師「頭出てるよ!あと少し!頑張れ!!」
🥞「ぁ”あ”‘ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”あ”!」
授産師「あと少しだよ!踏ん張って!」
🥞「ん”ぅ”ぁ”あ”っ~!」
おぎゃぁおぎゃあおぎゃあ!
この声が聞こえた瞬間俺はもう安心と幸せが混ざって涙が溢れた。
🥞「ぁっ…よかった、、生まれた、泣」
生まれたと同時に付き添いに来てくれた類兄、司兄、冬弥兄がすぐに駆けつけてくれた。
🎈「彰人よく頑張ったね。お疲れ様。」
🌟「お前が産む選択をした事誇りに思う。一緒に育てていこうな。(泣」
☕「最後までよく耐えた。おめでとう彰人。」
🥞「みんなっ…ありがとうっ…泣」
赤ちゃんは元気な女の子だった。
名前は愛される子になって欲しくて少し前から考えてた『愛菜(まな)』という名前にした。
夢で見たみたいにぱっちりな目にくっきり二重が乗っていてほっぺはピンクで何もかもが可愛かった。
🥞「愛菜、生まれてきてくれて、ありがとう。」
愛菜「ぁう?」
🥞「ふふっ、笑」
🌟「本当に、無事に産まれてよかった…泣」
🎈「司が裏で赤ちゃんグッズ買ってるの僕たち知ってるからね。」
🌟「なぬ?!知っていたのか?!」
☕「いつもスマホで見ていたし…気づかないのも無理もないですよ。」
🌟「でも、ミルクもご飯も服も全て用意がしてあるからな!」
🎈「流石だよ司。」
🌟「そうだろうそうだろう!(大声)」
看護師「病室では少しお静かに…」
🌟「す、すみません…」
検査も終わって家に帰った。
すると机の上に沢山の赤ちゃんグッズなどが置いてあった。
🥞「これ、」
☕「司兄さんが用意してくれたんだ。」
🥞「司兄…ありがとう!」
🌟「もちろんだ!ミルク作ってみるか?」
🥞「うん!」
俺達がミルクを作る間2人が愛菜を見てくれていた。
すると愛菜が急に泣き始めた。
愛菜「うぎゃぁっ~おぎゃぁ~!」
🥞「あ、まなっ、」
🎈「よいしょっ、ほら、大丈夫だよ〜」
俺が愛菜の所に行こうと来た時類兄が愛菜をあやし始めた。
すると愛菜は笑顔に笑い始めた。
愛菜「きゃっきゃっきゃっ!」
🎈「ふふ、可愛いねぇ愛菜。」
☕「ふふ、ほっぺぷにぷにですね。」
🌟「俺にもほっぺ触らせろー!!」
さっきまで隣にいた司兄まで愛菜の所に駆け寄った。
🌟「かわいいでちゅねー!愛菜!」
俺が赤ちゃんの頃、こんなに愛されていただろうか。
分からないけど…なんだか俺が赤ちゃんの頃こんなに愛されていなかった気がする。
いいな。
胸が苦しくて痛いほどにきつく締め付けられた。
苦しくて見ていられなくて作っていたミルクもそのままにして自分の部屋に駆け込んだ。
目から涙が嫌な程流れてくる。
こんなに泣いたのはいつぶりだろうか。泣くと直ぐに怒られた。
愛菜は、甘やかされて、
考えたくない。
頭がごっちゃで何を考えてるかも分からなくなって胸がずっとずっときつく縛られているように痛かった。
🎈「彰人?なにか忘れ物?」
ドアの前で声がした。
見られなくない。こんな姿見たらまた怒られる。泣いたら、泣いたらまた怒られちゃう。
でも涙は止まらない。さっきより酷くなった。
🎈「彰人?居るよね?」
🎈「入っていい?」
ダメだ。入ったら、とっさにドアの鍵を閉めた。
🎈「ん?彰人?鍵、開けてくれるかい?」
嫌だ。と心の中で叫び続ける。
愛菜だけずるいって。俺だけ愛されないのは違う。司兄も冬弥兄も愛されて育ったはずなのに俺だけ愛されないのはおかしい。
🎈「彰人。どうかしたのかい?」
☕「類兄さん?」
🎈「あぁ、冬弥。彰人が部屋から出てこないんだ。」
☕「え?確かに、鍵がかかってますね。」
🎈「ほら、だろう?僕達、なにかしたかな?彰人。何かしてしまったなら教えて欲しい。」
俺も、泣いてるよ。
慰めてくれる?大丈夫だよって抱きしめてくれる?泣いても怒らない?
愛菜が愛されててずるいって泣いてるなんて言えるわけないよ。
また、愛されたいよ。
腹にタトゥーはまだ残ってる。
性欲もある。
体力だってある。
また、愛してもらえばいいだけだ。
体を売ればみんな愛してくれるに違いない。
マッチングアプリを開くと通知が溜まっていた。
会いませんか?
沢山のメッセージが来ていた。
この人確か、俺に沢山好きって言ってくれたよな。
この人に会おう。そして、愛してもらおう。
涙も拭かずに外に兄達が居ることも忘れてドアを開けて外に出ようとした。
🎈「彰人!」
名前を呼ばれて手を掴まれた。
🥞「離せよっ、」
🎈「何かあった?僕達何か嫌なことした?」
🥞「…うるさい!もう俺に構うなよ!」
顔は背けて泣いてるのがバレないように言う。
自分の声は震えていた。
🎈「彰人。こっち見て。」
🥞「いいから!離してよ!」
🎈「彰人。目を見て話そう。」
🥞「話なんていらない!」
🎈「彰人が何で嫌がってるのか分からないなぁ。ちゃんと話してくれないかい?」
🥞「離してよ!離してくれないから嫌がってんの!」
🎈「じゃあなんで泣くの?」
🥞「…泣いてねぇから!(大声)」
🎈「っ!」
ぱっ…(手を離す)
🥞「もうこっち来んな!」
🌟「何事だ!」
愛菜を抱える司兄が来た。
邪魔者が増えた。
🌟「彰人…泣いてるのか?」
🥞「もううるさい!」
少しでかい声を出すとまた愛菜が泣き始める。
俺はそんな事お構い無しに家を飛び出した。
マッチングアプリを開くと「今日は予定が入っていて難しいです。また今度の機会に」と連絡が来ていた。
愛されない…?
🥞「もう、最悪、」
人気のない路地裏に駆け込むと運がいいのか悪いのか人がいた。
🥞「は、」
?「ど、どうしたんですか?泣いてる、?」
🥞「…泣」
さっき泣き止んだのにまた涙が溢れて誰だかわからない会ったことも無い人の前で泣き始める。
?「だ、大丈夫ですか?学生さん、?」
🥞「高校生、…泣」
?「ぁ、あの、カフェでも…行って落ち着きませんか?」
🥞「…行く、泣」
その人は親切にカフェまで連れて行ってくれた。
?「僕が奢りますし、何か好きなものでも頼んでください。」
🥞「…いや、申し訳ない、」
?「…じゃあ飲み物でも…」
プルルルルルル…
電話の音が鳴るがお構い無しに無視をした。
?「あの、電話出ないんですか?」
🥞「いい。」
?「あぁ、…でもずっと鳴ってるから…大切な電話なんじゃないですか…?」
🥞「…じゃあ代わりに出て。俺のお兄ちゃんだから。」
?「え、あぁ、じゃあちょっと出てきます、」
よく分からないがスマホを受け取り外に出て電話に出ると焦っている様子だった。
🎈「彰人!どこなんだ!」
?「あ、えっと…」
🎈「彰人、?」
?「あ、すみません。彰人?さんの代わりに出てるんですけど…」
🎈「あ、すみません。彰人じゃないんですね、?」
?「はい。彰人さん?が電話に出ないと、代わりに出て欲しいと言われたので出たのですが…僕さっぱり分からなくて。」
🎈「…彰人が申し訳ない。友達ではなさそうですね。」
?「あぁ、たまたま泣いてる人を見かけて声をかけてとりあえずカフェに…と、そしたら電話がかかってきて…代わりに出て。と言われて、」
🎈「あぁ…本当に申し訳ない。そちらに向かう。カフェの名前を教えて貰ってもいいかい?」
?「○○です。」
🎈「ありがとう。そちらにすぐ向かうよ。彰人を逃がさないようにずっと見守っててくれるかい?」
?「はい。大丈夫です。待ってます。」
?「電話終わりましたよ。」
🥞「なんて言ってた?」
?「えっと、心配してたのと…今からここに来るって。喧嘩。したの?」
🥞「…喧嘩っていうか、一方的にこっちが…逃げて…」
?「何があったのかは分からないけどさ。ただ、暴力とか受けてるわけじゃないよね?」
🥞「いや、暴力とかは無い。でも、…差別というか、その、上手く言えないけど…俺…愛されて育たなかったのに、愛菜だけ…愛されて、っても、分からないですよね。」
?「…それは、辛かったね。ちゃんとお兄さんが来たら話し合うんだよ?」
🥞「…話したくない、」
?「でも、話さないとわかってくれないと思うよ。わがまま。言ってみたら?」
🥞「…怒られるよ、きっと。」
?「怒られる、?なんで?」
🥞「類兄は泣くと怒るんだ、だからわがままも言えない。俺は大人だから、」
?「大人?さっき高校生って…」
🥞「…類兄は俺が子供のままは嫌いだって、」
?「そうなんだ、…」
カランカラン
🎈「彰人!」
🥞「…っ」
さっきのうちに逃げればよかったと心の底で思った。
なんで、そこまでして…
🎈「彰人…僕達嫌なことしちゃったなら謝るよ。だから彰人だけが苦しむのはもう辞めよう?」
🥞「っ…泣」
🎈「あ、えっと…すみません。ご迷惑かけました。お金は払っておくので帰っていただいても大丈夫です。」
?「はい。ちゃんとお話聞いてあげてください。」
🎈「!はい。ありがとうございます。」
🎈「家に帰ろうか。家でお話しどんなけでも聞いてあげるから。」
🥞「…泣」
背中をさすられながら帰ったのはまた次の話。
END
まだ続き出ますよー!!
夏休み入ったから書く頻度増えるかも…!
でもテスト期間😭
コメントくれると飛び跳ねます!
おつたに!