テラーノベル
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「………ベラルーシ」
「……?」
っ、バレただろうか。
でも盗み聞きするつもりも、見るつもりもなかった。
ただ見かけたから、声をかけようとしたら
2人が抱き合っていた
その光景に俺は気を失いそうだった
気づいてはいたのだが、改めて思い知らされるとは思いもしなかった
きっとベラは
そうじゃなきゃ、俺に見せたことの無い笑顔で笑うはずがない
父であるソビエト社会主義共和国連邦が男の人と結婚したから、まさかとは思ったが
「結構すぐに兄離れされたな……」
「何言ってんだバーカ」
「っ!」
聞いたことのある声、嫌な記憶にしかいない
「お前こんなところでエスティ達を見てるん?きしょ」
「うっせーよ」
相変わらず汚い口調だ
しかし今回ばかりは覗き見をして、自滅した俺が悪い
「別に覗いてたわけじゃない」
「……もしかしてエスティに嫉妬か?」
「ビンゴだな」
その言葉にびっくりした
どうやら俺はそうとう嫌な顔をしていたらしい
「……………」
「まっ、ソ連が同性愛者だったし、予想はしてたんじゃないか?」
「してたさ」
「でもずっと俺の事を好きでいてくれたから、きっと違うって思って……」
「うわぁ」
「おい!」
フィンランドは俺の愛の重さを知っているが故、こんな反応をする
かというフィンランドも愛が重い方だ
好きな子と知らない人が喋ると相手を殺そうとする
そんなだけ愛されている、相手は
「…………はぁ」
「……悩み事?」
「ベラは俺を置いていくのかな」
「ずっと兄様と一緒って言ってくれたのに」
誰にも言えないがフィンランドになら言える
昔からの顔馴染みだからだ
父と戦い、見事に勝ったこいつが俺は気に入らなかった
しかし俺はこいつの弱みを握った
それはこいつには好きな人がいるということ
その子になると何でもするということ
当時の俺はそれだけで満足していた
「フィンランドはさ、好きな人が他の人のことが好きってなったらどうすんの?」
「……俺のことはもういいのかぁってなるかな」
「まだあの子が俺のことを愛しているなら、よりを戻すために頑張る」
ん?よりを戻す?
「お前まさかだが、付き合っているやつとかいr」
「さて俺は用事が出来たから帰るかな」
「ゑ」
「じゃな」
そういいフィンランドは帰ってしまった
反応的にいるぞ、付き合っているやつ
「はぁ、まさかアイツ先を越されるなんて」
コメント
2件
うおおおお!コメントで力がみなぎってきた!!!
うおおおおおおお