テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
私が最初に見たのは、
白い光と冷たいガラス。
生まれた瞬間、普通なら「おめでとう」と言われる。
でも私に向けられたのは――
「あぁ…..、やっぱり失敗作か」
そう呟いたのは他ならぬ零雨だった。
私は泣くことも、笑うことも教えられず、
ただ“研究材料”として作られた。
歩く前に、
言葉を知る前に、
名前を得る前に、
私が覚えたものは 痛み だった。
骨を折られて
心臓を止められて
毒を流されて
身体を解体されて
再生を確認される
あの人はメモしながら呟く。
「へぇ……再生速度が遅い。やっぱり出来損ないだ」
その度に私は
「人間」ではなく、
「実験体 No.0」と呼ばれた。
私は誰とも話さなかった。
そもそも話す相手がいないから。
研究員たちは恐れ、
あの人は私に興味を失いかけていた。
だけど私は密かに思っていた。
――どうして私は“あの人”と同じ顔なんだろう?
そしてある日、あの人が私に言った。
「お前は私の複製だ。でも、私じゃない。
ただの素材だよ」
その言葉で心に穴が開いた。
ある夜、研究員のひとりが言った。
「この化け物、処分するべきじゃ…..」
私はその声を聞いてしまったの
“処分”
“化け物”
“出来損ない”
その言葉が胸で反響した。
胸が痛い。
息ができない。
頭が割れそう。
その時初めて“感情”が名前を持った
きっと憎しみだったんだ
何百回も殺され、
何千回も立たされ、
そして――
初めて、私は“殺す側”になってしまった
研究所は数分で血に染まった。
研究員の叫びも、助けを求める声も、
私には全部、
「昔の自分の声」に聞こえた。
最後に残ったのはあの人の部屋。
でもあの人はいなかった。
その夜、私は森に逃げた
森に入った者は殺す。
動物も人間も。
恐怖は本能のまま。
#歌詞
結愛
401
1,219
やがて噂になった。
「森には化け物がいる」
私も
自分が化け物だと思っていた。
時間の感覚は薄れ、
何十年、何百年と気が遠くなるほど続く孤独。
ある日ふと我に返ったの
私は気がついた
「あれ?……私、…誰?」
少しずつ言葉を取り戻し、
少しずつ心が戻ってくる。
でも戻ってこなかったものがある。
“過去”だ。
過去を思い出した時、
胸を裂くような痛みが走った。
そして憎しみだけが鮮明だった。
「あの人……零雨を殺したい」
でも――
でも…きっと殺せない
私はその絶望とともに、森で孤独に暮らした。
零雨を憎んでいる。
でも本当は……
「どうして、私を作ったの?」
その一言を
たった一度でいいから聞きたい。
そのために生きているんだ、きっと。
今日も…平和だな〜、
…..平和なのはいい事…だよね
………やっぱりやることないなぁ、
「よっ」
「えっ?あっ、えっ」
「暇だから来た」
「えっと…」
まさかあの子がまた来るなんて…
もう来ないと思ってた…。
「何その顔」
「えっ?」
「あっ、あー…そういえば、貴方のお名前って、なに、?」
「リオ!」
…今回はなんだかあっさり答えてくれた
「リオさんなんだね…..」
…あれ?どこかで聞いたような…..
…..もしかして…
「…貴方、もしかしてここの
研究所から逃げた子?」
「は?知らね」
「えっ、あっ、…そ、そっか。」
流石に…違ったか、
…
「…ふふふ、」
「急に笑ってどうしたおまえ」
「い、いや、…私、お友達居ないから…嬉しくてつい…」
「へー。まあコミュ障だし友達いねーよなおまえ」
「てかお前はペットな」
「あ、うん、笑」
なんだか、…ちょっと人生が楽しくなってきたかも
コメント
197件
悲痛な過去が伝わってくる 一般教育の前に痛みを教えられたとは……可哀想に(´・ω・`) リオがやはりリオだった、人をペット扱いしてやるなよ 零雨なぁ、中々倫理観も人の心も無い子だぁ… 他の世界観察出来るならうちの子とかも見られてるんだろうか
場違いなんですけどふと自分で疑問に思ったものに詳しい設定を足してみました。ちょっとおかしいかも ちなみに小説のタイトル全部変えました