成長if ユウハカ20歳(18、19で結婚済み)
捏造しかない
ミレイside
「よっしゃぁ!!!俺の進化遂げたカミソリチョキはやっぱ負けるはずねーよな〜!!!」
「なっ!!俺の磨きに磨いた勝利のスナイ『パー』が負けるとか…..嘘だろ?」
「負け犬の遠吠えにしか聞こえねーからぁ笑笑笑
負け犬は黙って見てろって笑笑笑笑」
「うるさいっす博士、親父」
「もう!!なんでこんな時までジャンケンなのよ笑 2人とも相変わらずだなぁ笑笑」
「ほんとそうですよね….笑」
「抱っこする順番くらいなんだっていいじゃないですか笑」
「いや初孫だぞ!?!?ユウマとハカちゃん以外最初に抱っこしてーだろ!?」
「いや私さっき抱っこしたし…笑」
「じいじに先に抱っこさせろよ!!(同時)」
ほんっと、博士と父さん元気だな〜笑
まあそりゃそうだよね。
昨日の出産真っ只中の時2人とも出張だったんだって。まあ2人のことだからすぐに終わらせて今日来れたんだろうけど笑笑
それに….
ハカちゃんが妊娠したって分かった時、最初に言ったのユウマじゃなくて博士だったもんね
懐かしいなぁ
ユウマとハカちゃんが結婚したのも1年以上前なんだと思うと、ほんっとに時が経つのって早い
8ヶ月前
ナギside
俺は今とてつもなく混乱している。
これでも俺はまあまあ動揺しない男だと自分で思ってはいたんだが、今別にそうでもないことに気付かされた。
「今….なんて?」
「もう!!何回も言わせないで!!」
「ハ、ハカ..俺のほっぺをつねってくれ…」
「現実だってば!!! ほら1回くらい深呼吸‼︎」
「スゥ…. ハァ…..
それで….今日はこの妊振報告をしに俺を呼んだのか?だったら今日たまたま休みのハルトも一緒に呼ベばよかったし、ユウマと一緒に来ればよかったんじゃないか?」
「いや…..その…..」
「?」
「実は….妊振報告したの…パパが….最初」
「は?」
また魂が抜けそうになる。今日の俺はダメみてぇだな。
「ユウマにはしてねぇのか?」
「う….うん…。」
「今すぐあいつのところ行くぞ。送ってやるから」
「ま..待って…!!」
「…なんでだよ…?」
「………だ..だって、まだ病院で正式に診てもらった訳じゃないし….検査薬が間違ってたかもしれないじゃん….」
検査薬は正しいやり方なら嘘はつかねーっての笑
ほんっとに天然で可愛いな俺の娘。
「ふぅ….あいつはどんな状況であれ喜んでくれると思うぞ?」
「分かってるんだけど…..さ」
なぜこんなにもハカがユウマに報告するのを恐れているのか分からなかった
….メグリのお腹にハカがいるって知った時、世界で1番嬉しかったのに
「ユウマが…2週間くらい前に倒れちゃったの知ってる?」
「ああ。確か呪いのせいでいつもより寝れてなくて疲れが溜まってたんだってな」
「もちろん…新しく出来た命を…ユウマとの子どもを産みたい気持ちは1番だよ。」
「でも子どものお世話って…大変じゃん。だから….ユウマを困らせてしまわないか…心配で….」
「妊娠中だって…つわりとかでユウマに強く当たってしまうかもしれない。」
「ユウマを..精神的に追い詰めてしまうかもしれない。」
ハカが不安そうな表情をしている
髪も伸びて、数年前と比べてずいぶんメグリに似て大人っぽくなったなぁと思ってた。
だけど出来の悪ぃ親父ができるのは、どれだけ大人になっても可愛い娘の不安なことは少しでも和らげようと頑張ることだよな。
「とりあえずハカ、今日か明日あいつに必ず子供ができたことを言え。」
「え…?」
「この不安を取り除くのは俺じゃねぇ。ユウマの仕事だ。」
「ユウマが父親になる意思があるのかどうか、子どもが欲しいと願っているのかを聞いてこい」
「そして…身体が辛かったら1人で抱え込まずにユウマや俺達に頼ること。」
「う….うん…..」
ハカside(翌日の朝)
昨日は不安で….結局ユウマに言えなかったな….。
どう言えばいいのか今更だけど分かんないよぉ….
「ゔっ….. ぐあぁっ….
…….ん?ハカ?」
「あ…. ユウマおはよ..」
「おはよ…今日はハカの方が早起きなんだな…」
当たり前でしょ……そんなの爆睡できるわけないじゃん。
でも…言わなきゃ…ユウマを信じなきゃ
「…ねぇユウマ」
「ん?」
「ユウマって今日何も予定ない?」
「え?多分…」
「行きたいところがあるの」
ユウマside
ハカ…大丈夫なのか?
行きたいところってどこだよって思ったら病院だし、しかもハカが受け付けしてたの産婦人科だし、検査するからって俺待たされてるし
もしかして…と思ったけど別の理由でも産婦人科って行くときあるよな…
「黒神さーん。第2診察室へお入りくださーい。」
「は.. はい!!」
盛大に大声を出してしまった。恥ずすぎ…。
苦笑いしてる看護師さんに一礼して診察室に入り、ハカの隣に座る。
「ボケナス。こっちまで丸聞こえだったわよ。」
「す、すいません。亅
「こんにちは。旦那様のユウマさんでお間違いないですか?」
「はい…そうです。」
「さっそくですが、今日の診察結果を奥様であるハカさんと一緒にお伝えしますね。」
なんか優しそうな先生だな。安心してきたと思ったらさっそく結果言われるのか…
やべぇ。久しぶりにこんな緊張した気がする。
「おめでとうございます。妊振2ヵ月です。」
「ちょ!!ちょっと!?ユウマ!?!?」
「ユウマさん!?大丈夫ですか!?」
「あ….ごめんなさい…..なんか急に力が抜けて…..」
…不幸体質のせいか、俺が動揺したのに反応した悪霊のしわざなのか…急に椅子から転げ落ちてしまった
「え….?もしかしてあんた…また….」
「ちげーよ…大丈夫だ….」
「ユウマ….?」
「…ごめんなさい。取り乱しちゃったっすね。….続きお願いします。」
「あ…はい!!」
その後の記憶は….途切れ途切れであまりしっかりと残っていない。
だけど…エコー写真を見たのは鮮明に覚えてて、本当にお腹に俺とハカの子供がいるんだなと思うとすごく嬉しかった
「ユウマ?」
「え….?ああ、どうした?」
「ほんとに大丈夫なの?体調とか….」
気づいたら…家のソファーに座ってた。
ここまでぼーっとしてるとか、どんだけ嬉しいんだよ俺。
「大丈夫だって。…..それよりハカの方が心配だ」
「え?」
「え?って…そりゃそうだろ。お前一人だけの身体じゃないんだからさ。」
「あ….」
ハカの瞳が揺らぐ。今日のハカはいつもよりその先訪れる不安を見据えてる目をしていた。
それと同時にとあるものが頭の中をよぎる
俺が小さい頃、ちょうど呪いでしんどかった時に母さんや….姉貴から聞いた話だ。
俺は1700gあまりの未熟児だったらしい。
だから、俺産まれて1ヶ月はずっと保育器の中に入れられていて治療を受けていたんだと。
思えば俺の不幸体質はここから始まってた。
姉貴の話によれば母さんどころか….普段冷静な親父も夜密かに泣いてて….
姉貴はそのころまだ3歳で幼かったけど俺が大変な状況だったことをすごく覚えているって言ってた。
俺はその時、みんなは俺のことをすげー心配しているんだなって思うのと同時に、俺が生きてることって当たり前じゃないんだなって分かった。
今度は俺がこの子の父親になって、自分の命に代えても守らなくちゃいけねぇ。
そんなよく考えたら重すぎることを背負っているはずなのにこの時間とこの子の存在が愛おしくてたまらない
「なぁ…ハカ。」
「な..なあに?」
「…..お腹..触っていいか?」
「….!!」
ハカside
ユウマがそう言った時、心の底から何か込み上げてきて、耐えれなくなって泣いてしまった
「ハ..ハカ!?」
「…..不安だったの….っ」
「え….?」
もう全部吐き出したい。
不安な気持ちも嬉しい気持ちも全部全部
「ユウマと…っ結婚して….赤ちゃんも….お腹に来て…..すっごく嬉しかった….っ…人生でいちばん嬉しかった….っ」
「….うん」
「だけど….またこの前みたいに….ユウマが倒れちゃうんじゃないかなっていう気持ちも….強くて….っ」
「だって….子ども育てるのって..大変だし、妊娠中だって…..ユウマを困らせちゃうかもしれない」
「つわりで….ユウマのご飯食べれないかもしれない….っ」
「でも…ユウマは優しいから…私の事ばっか優先させちゃうじゃん….っ」
「….そっか」
「私….どうしたらいいの….っ」
「ハカと…赤ちゃんが元気でいてくれたら…それでいいんだよ。」
「え?」
「…家に帰ってきて…ハカがおかえりって言ってくれたり…いや言わなくてもハカがいるだけで体が少し軽くなるんだ。」
「俺が倒れた時だって…ハカが『ボケナス』って言ってくれて…生きててよかったなって」
「ユウマ….っ」
「俺….ハカと過ごす時は…無理なんてしねぇよ。」
「だから….自分が俺を無理させてるみたいな言い方しないでくれ。」
「う…うん..!!」
「んで….触っても…いいっすか…?」
ユウマの照れてる顔に思わず笑いが込み上げる
「ははっw…いいに決まってるでしょ。….まだお腹出てないけど」
「じ..じゃあ失礼します….」
ユウマが私のお腹を触る。
触られたところが…すごく暖かい。
「….元気に産まれてこいよ。ママとパパ待ってるからな。….って俺ちゃんとした父親になれんのかな…笑」
「ボケナス。『なれるのか』じゃなくてなるの。」
「ハカはいい母親になれそうだけどな」
「え…?そ..そうかな」
「ん….?電話?」
「あごめん。俺のだわ。出てくる。」
「うん…」
電話?珍しいな。ミッション以外でそんなに使わないよね。
そんなことを思っていたらユウマはすぐに帰ってきた
「ハカ。こんな時に悪いけどさ。
姉貴がどうしても俺とハカに手伝って欲しいことがって」
「え..?ミレイさんが?」
『手伝って欲しいこと』ってなんだろ
「どこにいるの?」
「2階のリビングにいるって」
「じゃあ行こう。ユウマ。」
「ちょっと待て。外寒いだろ?…何かもう1枚羽織れって。」
「う…うん」
こんな気づかいも出来るなんて、いつまで経ってもユウマはすごいなぁ
ユウマside
姉貴がリビングに俺を呼び出して…しかも2人一緒に来いって..
い..嫌な予感が…またコスプレ発作発動してコスプレさせられるんじゃ…
頼むからそれだけはまじでやめて欲しいっす….
ビクビクしながらリビングの扉を開ける
「うわっ!!!」
そんなこと考えていたら、いきなり誰かから目隠しをされた。
ハカの声が聞こえない。
ハカは!?ハカは無事なのか…!?!?
「ごめん。ユウマ。ちょっとだけ我慢してくれ」
え…?この声…..蓼丸か?
何企んでんだ?と思ったら目隠しを外され、いつのまにかどこかに連れていかれてた
「これに着替えて身なりを整えてくれ。着替えたら会場へ連れていく。」
そうやって見えない蓼丸に服とヘアアイロン(?)を渡された。
「こ…これって…」
15分後
はぁ….なんなんだよ一体….
姉貴に呼び出されたのに蓼丸が出てくるし
普段自分では滅多にしないヘアセットまでやらされたし
今もこうやって目隠しされてるし……
ぜってぇ姉貴の仕業だろ….
「目隠し外すぞ」
まぶしくて強い光が目を刺す。
恐る恐る目を開けた。
パンッと何か爆発する音が聞こえた。
「ユウマ!ハカ(ちゃん)!第ー子おめでとう!!」
「え….?」
リビングが飾りつけされていて、お…. 俺とハカの第一子おめでとうって…
し…しかも悪霊たちまでみんな正装で…..
「なにこれ.. どういうことですか⁉︎」
うしろからハカの声が聞こえて、うしろへ振り返って見たら….
「ハ…ハカ…?」
「ボケナス….ジロジロ見るな….」
ピンクのパーティドレスの上に…俺がさっき着せたコートを身にまとっていたハカと…博士が隣で腕を組んでいた。
俺が来てるこの服も….結婚式で着たタキシードみたいで…..着慣れなさすぎる。
「何って….ユウマとハカちゃんに赤ちゃんやって来るよ〜って言ったらみんながこうなったんだも〜ん!!」
「え!?みんな知ってるんすか!?!?」
「お姉ちゃん博士から聞いちゃった♡」
「パパ…?言っちゃったの?」
「まあ…いずれバレるもんなんだから、言ってもいいだろー?」
「た..たしかに…」
「おいハルト。早く始めろ。」
「え!?親父!?」
親父がそこにその格好でいるって、それってもう結婚式じゃねーか!!
でも俺、こう見えて半年前に結婚式挙げたんすけどね…..
「これより黒神ユウマさん、黒神ハカさんの2回目の結婚式を神の御前において執り行います。神の祝福のうちにおふたりが新しい家庭を築かれること、そして新しき命が無事に生まれてくることを祈りましょう。」
2回目って…….. 普通結婚式なんて2回もしねーだろ笑
「新郎黒神ユウマさん、あなたは黒神ハカさんを妻とし、健やかなる時も病める時も、富める時も貧しき時も、これを愛し、これを敬い、生涯そのある限り、新しく授かった命と共に真心を尽くすことを誓いますか?」
「はい、誓います」
「新婦黒神ハカさん、あなたは黒神ユウマさんを夫とし、健やかなる時も病める時も、富める時も貧しき時も、これを愛し、これを敬い、生涯その命ある限り、新しく授かった命と共に真心を尽くすことを誓いますか?」
「はい、誓います。」
「パパ、ママ。」
「えっ!ウミミさん?」
「ここでリングガールのご登場です。皆様盛大な拍手をお願いします。
…. まぁ今回はリングじゃねーけどな」
リングガール?
俺らのときはやってなかったけど、そんなのもあったんだな…..
「…..あげる」
「ありがとう。…. これって」
「アルバム…..?」
ウミミから渡されたのは、小さめだけどページがすごく分厚いアルバムだった。
パラパラと中身を見てみると、俺やハカが赤ちゃんの頃の写真だったり、学生時代の写真や結婚式の写真、
そして『第一子』と書かれた空白のスペースがあった。
「これボクとオッキーが結婚式のサプライズとして企画してたんだ。まあ本当は結婚式までに間に合わせて…渡したかったんだけどさ」
「うむうむ!!渡すタイミングがなくなって押し入れにしまっておったのじゃろ!?」
「…..昨日は寝ずにユウマとハカのために頑張った」
「キャハッ!!ローゼは途中でガチャ回しに行っただろ笑?」
「余計なこと言わないで…..強欲だもん….」
悪霊たちが…徹夜で….って…
こんなの…..
「嬉しすぎるだろ…っ」
「ボケナス….泣くの早すぎでしょ….」
「いやハカも号泣じゃ…..」
「言うな….」
数年前まで大っ嫌いでみんな成仏して欲しかった悪霊たちなしでは…とうとう生きられなくなっちまったのか…俺…
「というか誓いのキスまだ〜?」
げ….オッキー…..
こいつはほんとにやべーから式の時は口をガムテープで喋れないようにしてたけど….
今ガムテープしてないじゃん!!!
「あはっ!!子どもが産まれるってことは…やっとユウマ童貞…..」
「お前は空気読め!!!(同時)」
「えー?俺なんか変なこと言った?」
「お前は舞姫桜で自分を斬れ!!!!」
前言撤回。やっぱりめんどくせぇ。特にオッキーが。
「….ユウマ?」
「ん?」
「誓いのキス..しないの…..?」
やっぱり俺は…いつまで経ってもハカには叶わねぇな
「….恥ずかしいから..一瞬だけな?」
「当たり前でしょ…目つむれ」
「は..はい…!!!」
目をぎゅっとつむった直後、唇に柔らかい感触が来る。
「目…開けていいよ」
声が聞こえて目を開けると
幸せそうな顔をするハカと目が合う。
こんな幸せ、俺にあっていいわけ…?
「なぁ….今更だけど…さ。これ…夢じゃね…?」
「ははっw あんたがこんな幸せな夢見るわけないじゃん笑」
そう言われてハカにほっぺをつねられる。
自然と笑みが零れて、ハカを抱きしめていた。
これは俺とハカがいつか絶対に訪れる未来のお話
※補足
アルバムには悪霊含めた心霊相談所のみんなからの寄せ書きや、ユウマとハカがお互いや子どもに手紙を書けるスペースもあります!写真の中にはメグリさんが撮ったものもたくさんあり、思い出のつまったものとなってます!
この後はエムがピアノを弾き、みんなで歌ったり、もう一度ウェイトドール(生まれた時と同じ体重のぬいぐるみ)をハルトとナギに渡し、親父ーズは号泣したたそうです笑
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