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借金組
視点:『』 相手:「」
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sh視点
「好きだよ」
『…は……?』
「シャケは、俺のこと…好き?」
『いやっ‼︎あっ…いや、すっ……好きっ、だけど…‼︎』
「!」
「じゃあ付き合ってくれる⁈」
『つっ…付き合う‼︎けど‼︎』
『なんでこのタイミングなんだよ‼︎』
「んふ、ロマンチックなほうが良かった?」
『…や、………………嬉しい、から…いい…っ…』
「ふふ…、可愛い」
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きんときに…告白された。
…幸せだった。
毎日がより一層キラキラして…、
彼の優しい微笑みも、もっともっと甘く、思わず見惚れてしまうような微笑みに変わって…、
俺は、これ以上ない幸せに包まれた…。
それと同時に、君も同じく幸せなんだと、俺は錯覚した。
…でも、違ったんだな。
………………
君が眠り始めてから…3日が経った。
君の寝顔は
今まで過ごしてきた中の、どんな時よりも…
………………幸せそうな顔をしていた
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kn視点
瞳を閉じて、あけなくなって…どれくらい経ったかなぁ。1日?10分?それとも3時間?
……いや…、現実なんて、考えなくても良いんだった…w
ここには俺と、君しかいない。
ここは君と、俺だけのユートピア。
ここでは君は、俺の、思うがまま…。
ここにいれば、絶対に俺たちの幸せに、邪魔は入らない。
幸せな、しあわせな…空間だから…。
もう、なにも…
考えなくて、良いんだよ……
ふわりと風が吹いてきて…俺の顔を、撫でていった。
オレンジ色の暖かな金平糖のような花が、優しく揺れて
甘い香りが、鼻をくすぐる。
君の髪が…俺の肩にかかって、さらりと垂れる。
…君の寝息は、聞こえなかった………
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sh視点
君が眠り始めて、4日が経った。
『あ………』
君の寝顔が少し、ぴくりと動いた。
少し…。本当に、ほんの少しだけ。
…歪んだ、気がした…
『っきんとき?…なあっ…‼︎』
ぽろぽろと滴る涙は、止まることを知らずに…。
一瞬のうちに、彼の寝顔は、穏やかなものに戻った
いつ、君は
戻ってきてくれるの………?
はやく
はやく………、はやくっ……………‼︎
俺のこと…、抱きしめてよっ…‼︎‼︎
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彼が眠り始めて、6日が経った。
穏やかなその顔は、時折ぐ、と何かを堪えるようで。
だけどその間も一瞬で。
俺は、彼の手を握って、ただ、呼びかけることしかできなかった。
…夢の中の俺は、君をこんなにも幸せそうにできているのに。
現実の俺は…
なんて、不甲斐ないのだろう………………
俺は、
君が望むならば
なんだって……する、つもりで…いたのに…
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kn視点
気づけば俺は、ベットで眠っていて…
夢の中で、目を覚ます
君が視界に、いてくれる
俺はぎゅっと、君を抱きしめる
君は、目を覚まし、
2人の間に、沈黙が流れる。
『…おはよ、シャケ』
君はにこっと笑って。
するりと俺の腕から、抜け出した。
………何日、君の声を聞いていないのだろう
…………………
………………あいたいなぁ…
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sh視点
君が眠り始めて、あと2時間で、1週間になる。
君は、最近…よく、顔を歪ませるようになった。
『きんとき…』
その度に、俺は彼の名を呼んだ
君の声が聞きたい。
君に抱きしめてほしい。
君の笑顔が見たい。
君に触ってもらいたい。
君と2人で、笑いあいたい。
君の、1番を…俺にしてほしい。
そしてずっと、一緒にいてほしい…
2人で、愛し合う未来が、ほしい……。
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kn視点
…ここには俺と、君しかいない。
ここは君と、俺だけのユートピア。
ここでは君は、俺の、思うがまま…。
ここにいれば、絶対に俺たちの幸せに、邪魔は入らない。
ここは、必ず、絶対に、幸せな場所なんだ。
そのはずなんだ…………
なのになんで、俺は、こんなにも…
我慢しなければいけないのだろう……………