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コメント
10件
いいんだけど、、好きなんだけど、、🍌チャの名前がカタカナなのがすごい気になってしまいました、、🥹🥹
うぁぁぁああああ!!!😭😭😭😭😭😭最初の素敵表現からの落差がヤバいです_:(´ཀ`」 ∠):
🦍(独身)↔🍆
御本人とは関係ありません。
あくまでもフィクションです。
ご了承下さい。
今回は🦍さん視点になります。
『ぼんさん!行かないで!』
無意識に手を伸ばして…ハッと目を覚まし、ゆっくり身体を起こす。
外は東雲の光が差し込み始めた頃で、俺はぼんさんが黒い闇に連れ去られて、貴方に会えなくなる夢を見た。
最近はぼんさんと離ればなれになる夢や目の前でぼんさんが死ぬ夢、知らない誰かに奪われる夢など…ぼんさんを失う夢ばかり見続ける。
「はぁ…はぁ…」
荒い息づかいが止まらない…
身体からは寝汗が滴り落ちる。
これまでは夢なんて滅多に見る事は無かった。
しかし、最近この類の夢をよく見る度に変な胸騒ぎがして… 悪夢が頭から離れない。
「…また…だ…」
悪夢を振り払うかのように頭を横に強く振り、大きな溜息をついた。
横を見ると…気持ち良さそうに寝息をたてて眠っているぼんさんがいる。
数時間前までは、全身を桃色に染め…魅惑なフェロモンを振り撒き…何度も快楽と絶頂を求め合った官能的な貴方だった…
しかし今は、汚れを知らない少女の様な無垢な顔をして眠りについてる貴方…
いろんな顔を見せる貴方が側に居る。
先程の悪夢のせいもあってか…ぼんさんから目が離せない…
妖艶な光を放つ二重瞼の瞳で スッキリと鼻筋の通った顔立ち…
色白で透明感がありながらも甘い香りを放ち…心を鷲掴みにさせる身体…
俺は貴方の全てに魅了され…繋ぎ止めていたいと胸臆する。
「どこにも行かないで…ぼんさん」
そっと頭を撫でながら、貴方の温もりを感じていた。
「…んんっ…ドズ…さん…それ…俺の肉…」
愛おしい人の寝言に笑みが溢れる。
「フフッ…どんな夢を見てるのか…教えて下さいね」
ムニャムニャと俺の方へ寝返りを打つぼんさん…
その時…鎖骨辺りに銀のネックレスにつけている指輪がキラッと光る…
付き合い始めて1ヶ月が過ぎようとした頃…お互いの愛情をこの先ずっと感じていたいという一心で、お揃いの指輪を買った。
俺はその指輪を左手の薬指につけて…ぼんさんはタバコを吸う時に傷をつけたくないとか、恥ずかしいからという理由でネックレスに指輪を通して肌見放さずつけている。
この指輪を通して愛の絆を確かめ合う様に…
俺は貴方の指輪を見て安堵した事もあり…もう一度寝ようとベットに沈んだ。
そして、ぼんさんを自分の方に静かに引き寄せ…抱き締めた。
「…ぼんさん…」
俺の呟きが聞こえたのだろうか…
俺の胸に顔を埋め、擦りながら肌の温もりを確かめた後…安心した様に再び寝息をたてていた。
貴方をこの腕の中に抱くこの幸せが長く続いてほしい…悪夢を見せないでほしい…と願いながら再び眠りについた。
だが…悪夢が現実になろうとは誰しも知る由がなかった…
数日後…
ぼんさんの親戚に不幸があった。
本来であれば、ぼんさんのお母さんが葬儀に参列するべき立場なのだが…年配で足が不自由と言う点と、場所が八丈島で遠出だという点もあって…代理でぼんさんが参列する事となったらしい。
「…そういう事だから、ドズさんゴメン。明日の撮影お休みさせてほしい…」
「分かりました。…で、これから行くんですか?」
「いや…さすがに今日は無理。だから一回実家帰って、喪服の準備と葬儀場の場所とか聞いてから…明日の朝イチの便で行ってくるわ」
「…そうですか…」
ふと先日見た悪夢が脳裏を過る…
「ぼんさん…僕も一緒に行っちゃダメですか?」
「へっ?何で?」
「…心配なんで…」
「大丈夫よドズさん。飛行機ですぐだし、夕方には帰ってくるから」
「…でも…」
「それに、2人も撮影抜けたら後輩組が大変でしょ?…ね?」
「…それは…そう…なんです…けど…」
悲痛な思いで歯切れが悪い返答の俺に…『ホント心配性なんだから』と 微笑みながら側に近づき…頬に手を添えて…唇にキスをくれるぼんさん。
少しでも不安を払拭させてあげたいという貴方の優しさが伝わる。
俺はぼんさんの背中と腰に手を回し、
『貴方をもっと感じていたい』と深い口付けをすると…それに答える様に唇を少し開き、俺の舌を出迎え、絡み合うように濃厚なキスへ発展していく…
「う…ん…」
「はぁ…んんっ…」
2人で奏でる水音に、 耳の奥に棲みついた『膜』が自我を侵食して、周囲の音を遠ざけていく…
次第に口から首へ…貴方に溺れるように吸い付いていく…
「…ドズ…さ…ん」
「…ん?」
「…もぅ…帰らな…きゃ…」
「…分かってます…けど…貴方が欲しい…」
「…だめ……止まらなく…なる……お願…い」
貴方の言葉を聞いて、自分の欲情を必死に抑えながら…首元から唇を離す…
「…スミマセン」
「ううん…」
背中に回していた手を離し…ぼんさんから目線を逸らした。
「…ねぇ…ドズさん。何かあった?」
いつもと違う俺の雰囲気に気づいたのか…優しく問いかける。
俺は少しでも心配かけまいと…
「…いえ…何でもないですよ」
と無理に笑顔を作って答えるが…俺の違和感に感じていながらも、確証を得られないもどかしさもあってか…
「…なら…いいけど…」
と返事に詰まらせていた。
「…じゃあ、行ってくるね。今日は実家に泊まることになるけど…大丈夫?」
と心配そうに尋ねるぼんさん。
「えぇ…大丈夫です。くれぐれも気をつけて下さいね」
と必死の訴えに、いつものフニャとした笑顔で…
「うん、分かってる。じゃあ…行くね」
と答え、頬にフレンチキスをくれた貴方。そして 軽く手を振って部屋から出て行く。
俺は嫌な胸騒ぎを抱きつつ、ぼんさんの姿が見えなくなるまで見つめていた…
翌日…
昼前にぼんさんから『無事に着いたよ。これから葬儀に参列する』とメールが届いた。
普段なら『着いた』なんてメールしないのに…やっぱり俺の違和感を気にしてメールしてくれたに違いない。
ホント優しいな…
確か夕方には帰るって言ってたな。
相当疲れて帰ってくるだろうから…
夕飯は一緒に焼肉でも食べに行って、ゆっくり休んでもらうか…と考える。
この日は昼から朝礼と会議をした後、2本撮影を済ませた時には…日も暮れ月が見え始める。
もう羽田には着いて…こっちへ向かっている頃かな?と思い、携帯へ連絡する。
『お掛けになった電話は電波が届かない所にいるか、電源が入っていない為掛かりません…』
…通じない。まだ電車の中か?
また後で掛け直そうか…と次の撮影の準備をしている時だった。
「ドズルさん!ドズルさん!」
とディスコードからQnlyが焦って大きな声を上げる。
オンリーが撮影以外にこんな声を上げるなんて珍しい…と思いながら尋ねた。
「どうした?Qnly」
「ドズルさん、ニュース見て下さい!」
「え?」
「いいから早く!」
「何なの?」
俺は急いで速報と書かれたニュースを目にした。
『本日八丈島発東京行き〇〇〇1886便が東京湾沖で墜落。乗員乗客全員の消息が不明』
…は?墜落?!この便…もしかして…
急いで八丈島発着便の時間帯を調べる。
確かに1886便は夕方近くに東京行きの最終便だ…
目の前が真っ暗になる…
オンリーが焦った様に尋ねる。
「ド、ドズルさん…この飛行機の便…も、もしかして…」
「…うん…多分ぼんさんが搭乗した便だと思う…」
返ってきた答えに驚くQnly。
「…間違い…ってことは…ないんですか?」
「…ぼんさん夕方の便で帰るって言ってたから…間違い…じゃない…と思う…」
「嘘…でしょ?ねぇ!ドズルさん!」
「……」
俺達の会話を聞いていた他のメンバーもざわつく…
「僕ぼんさんに電話してみます!」
とおらふくん。
「俺は航空会社に連絡します!」
とMEN。
「ドズルさん大丈夫ですか?!」
と心配するネコおじ。
しかし…みんなの会話が頭に入ってこない…
「…ダメだ。通じない…もう1回…」
おらふくんがぼんさんの携帯に何度掛けても繋がらなかった…
MENが航空会社に問い合わせをしたところ…情報が錯綜しており、詳しい事は分からなかった…
「…なんでぼんさんが…ぼんさん…うぅっ…」
泣きじゃくるQnly。
そしておらふくんもMENもネコおじからも泣き叫ぶ声がディスコードに響き渡る…
みんなの声が遠く感じながら…俺はモニターの前で時が止まったかのように固まっていた…
数時間後…
続報として『乗員乗客全員死亡』と情報が流れた…乗客者リストにもぼんさんの名前がニュースのテロップに流れる…
あの悪夢が現実になった…
愛する人がいなくなるという最悪の結果を突きつけられたのだ…
『あんな夢さえ見なければ…あの時ぼんさんを止めていれば…』
後悔ばかりが心を蝕む。
モニターに映し出されているニュース記事から目が離れない…
俺の事が心配でマンションに来てくれたネコおじだったが…、暫くは声を掛けずに、後ろからずっと見守っていてくれたらしい…
しかし…あまりにも動かない俺を見るに見かねて…ネコおじが俺の肩にそっと手を置いて呟く。
「…ドズルさん…」
「……」
「…明日…航空会社の事故説明会が…あるみたいです…」
「……」
「…俺が…代わりに行きますね…」
「……」
「…ドズルさん…少し…休みましょう…」
「……」
「お願いですから…ドズルさんまで…居なくならないで下さい…ね… 」
俺の肩に置いていたネコおじの手が離れて…部屋から消えて行った…
夜の底に沈んだような静寂の中、PCの稼働音とブツブツ呟く俺の声が部屋の隅々まで満ち渡る…
「…ぼんさん…ぼんさん…ぼんさん…」
愛おしい人の名前を呼んだところで返事はない…
2人の動画をモニターに流しながら、イヤホン越しに聞こえる貴方の声…
『ボンジュール。ぼんじゅうるだ!どーもでーす』
『ドズさんwwwそれ最高!』
『ヤバいヤバい…うそでしょお!』
『ドズルさーーん!』
涙が絶えない…
モニターに映る貴方の姿…
画面上の貴方はすぐそこにいるのに…
現実は貴方に会えない失望感が、俺の心に黒い闇が覆い尽くす…
「…なぜだ…なんでだ…クソっ…」
貴方に会いたい…
今すぐにでも会いたい…
貴方の側に行けるのなら…
一層の事…死を選んだ方が楽になれるんじゃないか…
机の上に並べてあったカッターナイフに目がいく…
それを掴み…刃先を出して…自分の手首に添える…
力を入れて引こうとした時、心の奥から『やめろ!ドズさん!ダメだ!』と声が聞こえた様な気がした…
その瞬間…力なくカッターナイフを床に落とす…
『…俺は…死ぬ事もできないのか…』
天井を見上げながら、ハハハ…と力無く笑う…
そして、机の上にあったものを辺りに投げ捨て…机に突伏した…
モニターには、はにかんだ笑顔や真剣な顔、困った顔などいろんな表現をした貴方が流れ続ける…
「…うぅ…ぼんさん…ぅあーー!」
俺は机を叩きながら、狂った様に泣き喚き続けていたら…いつの間にか意識が遠退いていった…