テラーノベル
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#オカルト
リユ
7
聖次
693
・25話 「ポンコツ召喚勇者」
地球から召喚された「勇者候補」たちは、魔王討伐に不可欠な究極のユニークスキル『神聖魔法』を宿していた。しかし、肝心の初期レベルや成長係数が低すぎる「ポンコツ」ばかり。半年に一度の選抜試験も全員不合格となり、ミラード国王は彼らを使い捨ての冒険者として突き放す。
世界のシステムを超えるレベル「700」の魔王に対し、人類の限界値は「666」。圧倒的な絶望を前に、まともな戦力を用意できないフィルモア王国。剣技なら魔王を凌ぐと目される『剣聖』クライドも「神聖魔法がなければトドメを刺せない」という世界のルールに阻まれる。
手駒のないまま時間だけが過ぎていく現状に、ミラード国王の苛立ちは限界を迎えつつあった。
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・26話 「突然の侵攻」
メアリーが旅立って数週間後、魔王軍による西の要衝・ファーレン商業都市への急襲と、東のガルド村への魔物の大群の接近という同時多発侵攻が勃発する。ミラード国王は第一・第三近衛兵団をそれぞれ東西へ派兵せざるを得なくなり、王国の防衛線はかつてないほど手薄になってしまう。
東の戦線では、サリヴァン騎士団長率いる近衛兵団と、メアリーの血判状の縁で協力することになったネスレたち元盗賊団の混成部隊が結成される。しかし、現れた魔物たちは戦おうとせず、不気味な膠着状態を維持。サリヴァンはこれが「自分たちをここに釘付けにするための陽動」であると見抜く。
一方、西の都市からも魔王軍が不自然なほど早期に撤退。それを敵の戦力不足と見くびったミラードは、好機とばかりに「ポンコツ勇者」たちに追撃を命じる。己の知略による勝利を確信し、不敵な笑みを浮かべるミラード。しかしその裏では、手薄になった王都への、魔王軍による真の「王手」が喉元にまで迫っていた。
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・27話 「魔王レオン・シェルストレーム」
メアリーを異世界へ送り出すために消費した、王城の「巨大動力炉」の魔石交換作業が始まった。交換の瞬間、城の魔力結界が一瞬だけ完全に停止する。魔王軍はこの刹那の隙を見逃さなかった。
手薄になったミラード国王の執務室に、七魔神のひとり・アビルゲイが突如現出。さらに彼の呼び出しに応じ、圧倒的な威圧感を放つ魔王レオン・シェルストレームが姿を現す。完全に詰んだ状況の中、ミラードは死を覚悟するが、魔王が口にしたのは「半年間の休戦」という拍子抜けな提案だった。
自らを平和主義者と称し、人間側が攻めてこない限り手出しはしないと告げる魔王。その底知れぬ実力と本心を本能で察したミラードは、生き残るために不本意ながらも停戦を受け入れる。魔王らが霧のように消え去った直後、異変を察知した『剣聖』クライドが執務室へと駆け込んでくるのだった。
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・28話 「匠と華奈。いざフィルモアへ」
一度は命を落とした匠(たくみ)だったが、恋人の華奈(かな)やメアリー、そして戦闘神アングィスの尽力によって蘇生。真っ白な異空間を経て、一行はついに異世界『フィルモア城・地下大魔法陣』へと帰還・転移を果たす。
しかし、城内は魔王襲来の直後で大混乱の真っ只中。誰の出迎えもないまま、自力で地下脱出を図る一行。転移の「特典」により地球時代の数百倍の力を得てチート化した華奈が重厚な扉を紙のように切り裂き、一同は城の大広間へと辿り着く。
だがそこへ、極限状態の『第一近衛騎士団』が遭遇。匠たちは問答無用で魔王軍の密偵と誤認され、襲撃を受けてしまう。華奈が圧倒的な剣技で騎士たちを無力化していく一方、匠は「体が鉛のように重く、刀が振るえない」という深刻な違和感に襲われ、負傷。多勢に無勢とみてメアリーを連れての一時撤退を決意したその瞬間、大広間にウィラード騎士団長の制止の怒号が響き渡る。
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・29話 「レベル1.0の勇者とリミットブレイクの剣士」
大広間での乱闘後、負傷した匠(たくみ)は治療院へ、無傷だった華奈(かな)は「ハレンチ罪」を免れるためメアリーの手でドレス姿へと着替えさせられる。その後、先ほどの誤認を深く謝罪してきたウィラード騎士団長らの立ち会いのもと、一行は『王立魔法部隊』でステータス測定を行うことになった。
水鏡を用いた測定の結果、匠の数値は驚愕の『レベル1.0』。ビール腹の男ですら最低レベル10はあるこの世界の常識において、歴史上の最低記録を塗り替える前代未聞の「最弱」だった。一度死亡して蘇生した影響か、以前の動きが全くできなくなった現実を突きつけられ、匠は華奈へのお荷物感と劣等感に押しつぶされそうになる。
しかし直後、華奈が手をかざすと、測定室を真っ白に染め上げるほどの猛烈な光とともに『698』という出鱈目な数字が刻まれる。人類の限界値「666」を超え、魔王の「700」に肉薄するその規格外の数値――『リミットブレイク(限界突破)』。世界最弱のポンコツ勇者候補となった匠の傍らで、華奈が正真正銘の「人類最強のバグ女剣士」として君臨した決定的な瞬間だった。
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・30話 「異様な謁見と虐め」
前代未聞の「レベル1.0」を叩き出し、意気消沈する匠(たくみ)。翌日、ウィラード騎士団長の進言により、周囲の批判から匠を守るため、国王への謁見には「レベル698」の華奈(かな)一人のみが向かうことになる。二人は互いを想いながらも、涙の別れを惜しんで一時的に引き離される。なお、ウィラードは匠のレベルが低いにもかかわらず「スキルレベルが覗き見れない」という奇妙な違和感を抱いていた。
謁見室に赴いた華奈は、ミラード国王や貴族たちから破格の歓待を受ける。しかしそれは、メアリーの忠告通り「利用価値のある強者のみをしゃぶり尽くす」ための欺瞞だった。匠の存在は完全に無視され、華奈は彼と隔離されるように過密な行事や昼食会へ強制出席させられ、孤独な戦いを強いられる。
一方、功績を認められたメアリーを見送った後、城内の図書室へ向かうため一人で廊下を歩いていた匠。そこへ、彼のステータスだけを知る近衛騎士団『普通科』の不遜な若い騎士たちが立ち塞がる。匠を「レベル1.0の粗大ゴミ」と見下し、彼が人類最強の華奈にとっての『逆鱗』だとは露ほども知らないクズ騎士たち。匠は冷静に通してほしいと要求するが、反発した騎士の容赦ない蹴りを腹部に浴び、冷たい石畳の上へと激しく転がされてしまう。
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・31話 「華奈の怒りの矛先」
匠(たくみ)と隔離され、利権を狙う貴族たちに囲まれながら耐え難い晩餐会を終えた華奈(かな)。深夜、ようやく解放されて客間へ戻った彼女が目にしたのは、衣服を引き裂かれ、全身をアザだらけにされた匠の変わり果てた姿だった。無能と見下され暴力を振るわれた匠の深い屈辱を察し、華奈は激しい後悔と涙とともに彼を強く抱きしめる。
翌朝、激怒した華奈はウィラード騎士団長に猛抗議し、仕返しの場として修練場を要求。事の重大さに気づかずヘラヘラと並ぶクズ騎士たちに対し、華奈の『出雲神速剣』が容赦なく炸裂する。人類最強のウィラードすら戦慄するほどの圧倒的な神速の前に、襲撃犯の騎士たちはまとめて骨折・叩きつけられ、文字通り一瞬で壊滅した。
転がる騎士たちを冷たく見下ろし、「私の匠に手を出したら、全員棺桶に入ることになる」「次があればこの国ごと叩き切る」と絶対的な脅迫を突きつける華奈。最後にウィラードとも一合交えて木剣を相打ちにさせ、その圧倒的な実力と怒りを示したことで、城内の匠に対する表立った暴力は完全に鳴りを潜めることとなる。
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・32話 「悪意と調略」
華奈(かな)が修練場で見せた大暴れを受け、国王ミラードは緊急会議を招集する。匠(たくみ)を排除して華奈を取り込もうと画策する王に対し、ウィラード騎士団長は「二人は相思相愛であり、無理に引き離せば華奈が魔王軍に寝返りかねない」と警告。しかしミラードは聞く耳を持たず、華奈を懐柔するためにウィラードの優秀な子息(15歳・レベル250超)との政略結婚まで口にし始める。
さらに側近からは、「匠への暗殺計画がある」という嘘で華奈を脅して匠を辺境へ隔離し、最悪の場合は本当に毒殺・事故死させるという残忍な計画が提案される。ウィラードは国の暗君ぶりに失望しつつも必死に異を唱え、計画はひとまず「何らかの混乱に乗じる時」まで先送りされることとなった。
数週間後、華奈の徹底的な帯同と保護により匠への暴力は収まり、匠も生気を取り戻していた。そんな中、修練場の一件を「自作自演」と疑う貴族たちの悪質な噂を実力ではねのけるため、二人は監視の目が光る「漆黒の森」へと魔物討伐に赴く。新調された細身のアダマンタイト直剣を手に、華奈は匠に悪戯っぽいウインクを贈り、緊張感ゼロのまま颯爽と戦場へと駆け出していく。
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・33話 「噂話と魔力測定」
自作自演の噂を払拭するため「漆黒の森」へ赴いた華奈(かな)は、文官らの前で魔物の群れを一瞬で屠る。さらに魔物を操っていたテイマー(人間形)をも、匠(たくみ)を害する可能性を排除するために対話なしで即座に殺害。匠を守るための優しさが「狂気」へと変貌しつつある華奈に、匠は一抹の恐怖と心配を抱く。その凄惨な戦いを潜んでいた七魔人の一人「プラウラー」が目撃するが、華奈は瞬時にその存在を察知して投げナイフで負傷させ、撤退へと追い込んだ。
その日の午後、二人は国最強の魔法士パパ・ヤーガが統括する研究所で魔力と魔法適性の測定を行う。華奈の魔力値は歴史上最高の350を遥かに凌駕する『825』。さらに全属性の適性と、規格外の成長係数を叩き出し、ヤーガたちを驚愕させる。
一方、匠の魔力値は最低最悪の『1.0』。しかし、それを成長させるための係数はなんと上限値いっぱいの『9』という、世界の常識を覆す極端で歪な結果を刻んだ。匠の軟禁を釘刺す華奈の威圧を受けつつも、ヤーガは二人に魔法の指導を開始。数ヶ月後、パパ・ヤーガからライトセーバーのような「魔法剣」を譲り受けるなどして爆発的に開花していく二人だったが、なぜかほとんどの魔法を実際に使えるようになっていたのは華奈だけだった。
コメント
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お疲れ様です〜!!第35話のあらすじ回、読み終えました🌸 いやもう…25話からの怒涛の展開をギュッとまとめてくれて、回想が走馬灯のように蘇って熱すぎた😭💕✨ 特に華奈ちゃんの「私の匠に手を出したら全員棺桶」のシーンとか、レベル698 VS レベル1.0の凸凹コンビ感、めっちゃ刺さり直しました…!! 匠くんのがんばりも、華奈ちゃんの独占愛も、全部尊い…尊いが過ぎる…🥺💞 最初から読み返したくなっちゃうあらすじ、ありがとうございますっ!! 続きの展開、心待ちにしてますね⋆♡