憑かれたアベック短編集

優希ー

理貴？どうしたの？

ドライブに行くよ。

珍しいねぇ笑っ

支度しろよ！

待っててね

パタパタ、

誰も居ないのか？

いないよ。

鍵かけた。

途中でコンビニに寄って。飲み物、チョコをかい、優希？煙草買う。

了解だよん笑っ

ねぇ？音楽かけてもいい。

いいよ。

CDをかけた。

♪♪♪～♪♪

ブゥンブゥンﾙﾙﾙﾙﾙ

なんだ？…

追い越された、

また追い越されて。

ねぇ？理貴、後の車追いこしかけてるよ？…トンネルに入った。

ドガン！

グシャ！、

ブレーキかけて停めた、

パトカー呼ぶか！

救急車も呼ぶね。

遺体が動いた気配がした…

助けて…くれ…

みゆ…

脚がねじれて曲がってた。

…優希戻るぞ…

怖い！

ドガン！、ボウ！

煙が出てた…

真っ赤に燃えた車、

多重事件だった、

パトカーが来たから

パトカーの人に

点火して爆発した事言った。

行こう…

寒気がする…

かなりのスピードを出してた2台の車

部屋のテレビかけた。

何区の夫婦、田川一郎さん。さよ子さん、

片方の車を追い越しかけて壁に激突した、山野浩二さん、みゆさん。即死でした。

通行止めになったトンネル

たまに出るって

友人の河本さんが

おい！理貴来てるか。

何かあるのか？。

大きな蜘蛛みたいな…化物に襲われたっていう…

誰が？…

龍我が…

またホラー洋画観たのか笑っ

映画じゃない！

夜、私達だけでドライブに出掛けた。

ピカッピカッゴロゴロ！

何？…いきなり雷なる？…

雲行きが怪しいな…

蜘蛛の子が

ｻﾜｻﾜ…

ｻﾜｻﾜ…

トンッ！

車の上に何いるのか？

Uターンした、加速あげたが

タイヤがカラ回りしてる？…

頭が2つある大きな蜘蛛が糸を出して、

車を巻いてた。

優希～💦出ろよ！

いやあ！気持ち悪い～💦

優希～💦

理貴！助けてぇ～

牙がたくさんあって。

なぜ俺たちを見捨てた…

あんた達が勝手にスピードあげてたでしょ！

トンネルの中は追い越し禁止なのよ！

標識見えなかったの～💦

みゆ…

コージ…

ごめんなさい…

人間に戻り、

山のふもとに消えた…

手を併せた私達

優希偉いな…

怖かったけど

危機になったらあと沙汰ないよね？…

さすが俺の女…

チュッ

帰ろ？…

振り向いたら

中年夫婦も

ありがとう…

成仏してね。