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「お前さぁ、姫に甘すぎじゃない?」
急に壁に詰められて最初に言う言葉が嫉妬のようなものだなんて、どういう事だよ。そう思ってたけど、面倒事は起こしたくないので、軽くあしらって帰ろうとしたが、両手で俺の退路を塞ぐ。
「聞いてるの?俺の話」
「聞いてますよ、もう分かりましたから、離してください、噛みますよ。」
「噛んでいいよ。」
「うぇ、」
なんでこいつに好かれてしまったんだろうか。なんだか気持ち悪い発言しかしなくて、結構困っている。ナンバーワンだから、こんな事されたら誰でもときめいて、1発KOだろう。まぁ、知らんけど。
「このままぎゅーしていい?」
気持ち悪ゥッ!!え?来んな来んな、帰れッ!!!
率直にそう思った。どんどん距離を詰めてきて、こっちとして困ってんのに、さすがに気持ち悪い。ナンバーワンだからって調子乗りやがって。周りは俺がこうなってんのを喜んでると思いながら見てるっぽくて、勘違い野郎がすぎるなと思った。
「めっちゃ嫌な顔するじゃん?俺gtに嫌われるようなことしたかなぁ?」
「たった今してますよ。セクハラで訴えますよ?早く離してください。」
「え〜。はいはーい。冷たいなぁもう。」
はー。きもきも。帰ろ。そう思いながら、スタスタ帰ろうとしたら、誰かに後ろの方に引っ張られてしまった。
「まっ、て。」
「は?」
rdが泣きそうな目でこちらを見ていて、「嫌いにならないでね。」と呟いた。ぎゅっと掴まれた手は、温もりがあって、暖かかった。こんな奴に落とされそうで、俺は結構怖かった。まぁ、堕ちませんけどね。
「それはあなた次第ですね。」
俺はそう吐き捨ててスタスタ帰ることにした。rdが何考えてるのか分からなすぎて、こっちとしても恐怖だった。それでも、先輩は先輩だ。これからの態度も変わらないだろう。多分、いやきっと。
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