「桜が 、綺麗やなぁ 。」
そんな 独り言を 溢し 、微かに ほほ笑む 。
「K.ちゃーん 、っ!」
最愛の人が 自分の 名前を 呼ぶ声が 聞こえた 。
…… もう時間だ 。
そう思い 、足を 一歩ずつ 前へと 踏み出した 。
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昔から 、自分は ずっと 落ちこぼれ だった 。
エルフの 一族なのに 、魔法も 使えなければ 他種族の 血が 混じっている 。
「エルフ」と「黒龍」の 混合種だ そうだ 。
「…… しょ~もねぇことするよなぁ 、」
自分の 居場所なんて 何処にも なかった 。
… し 、周りと違う 自分が 大嫌い だった 。
「 は 、っ …… は … ッ 」
気づけば 、自分は 一族から 飛び出していた 。
この先に ある都市を 目指して 無我夢中に 走り続けた 。
途中 、エルフの 奴らの 叫ぶ声が 聞こえたけど 、そんなんは 気にせずに 。
「 あ゛ぁ゛ー 、疲れたぁ゛…… 。」
そうだ 、自分体力無いんだった … 。
まぁ 、都市に 辿りつくことは 出来たので 良し としよう 。
都市は 本当に 知らないこと ばかりだった 。
めちゃめちゃに デカい建物 、見たことの無い 、人間が 乗っている 乗り物 。
そして ………
「 う 、歌がビルに映されてる、ッ!??? 」
イラストが 歌を 歌っていた 光景 。
歌手 、、じゃない … ?
かといって 、アニメでも … ない 。
初めて見た 、こんな光景 。
……… そしてすっごく、“ 憧れた ” 。
「 …………あ 、てか … 」
「 … 見た目どうしよう 、」
今の 自分は 完全に バケモノ 。
人間と 比べて 尖った耳に 、額から 生えている角 、大きな翼 、尻尾 。
「 そりゃぁ … 変な目で見られるわな … 。」
都市の 中に 一部だけ ファンタジーが 誕生している 状態 。
「 どうしたものか …… 。」
「 …?!な、なぁ …… ! 」
「 もう 角 へし折るしか ないんかなぁ …… 」
「っ 、なぁ … てば!」
「…… え 、あ … 自分すか 、?」
てっきり 、他の人に 話しかけているのかと 。
自分に 声をかけてくれたこの人 … ?は 、緑髪に 人間とは 少し 違う 耳を 持った 少女だった 。
「 君 、、… 人間じゃないよな 、? 」
「そりゃ 、ぁ …… ねぇ 。」
「 あの 、さ … 」
あぁ 、またなんか … 言われんやろな 。
これだから … 他人はきら __ ッ
「 良かったら 、うちらの家来おへん … っ?✨️」
「……………」
「 … は 、?」
「 ……… 。」
「 皆ただいま ~ 、っ!!」
結局 連れて こられてしまった 。
「おかえり ~ !つーちゃん 、っ!!✨️」
「ただいま ~ !!わゐんちゃんっ!」
……… なんだ 、この家 。
「 おかえりー 、、って …… なにそいつ … ?」
「ししょー、その人 … ?だれー??」
「お前ら 、全員 … 人間じゃない …… ?? 」
この家に 居る奴らは 、猫耳が 生えてたり 、天使の 輪っかが 付いていたり …… 人とは 懸け離れた 容姿を していた 。
「 って言ってる貴方も 、人間じゃないでしょ?笑 」
「 ………… びっ 、、くりした … 」
「 …… いらっしゃい!」
………… この 茶髪の人 だけは 、人間だった … 。
「 …… で 、なんであんたらはシェアハウスしてんの … ?」
「 んー 、なんとなく?」
「 軽すぎだろこの白髪 。」
「 なんだとウラガンキンが 」
「 まぁ 、うちらも要するに人外 … じゃん?」
「だから!」
「 理由になって無いんよなぁ …… 。」
理由を 聞いても よく 分からんかった 。
……… でも 、どこか 安心できる 場所だった 。
だから … なのか 、いつの間にか 自分の 角や 翼は 無くなっていた 。
耳は何も変わっていなかったけど
そこから 時が 過ぎるのは 一瞬だった 。
「 あ 、そういえば … 貴方の名前は?」
「 …… ない 、」
「えぇ~ 、じゃあ … K.ちゃん 、ねっ!」
「なんか軽くないすか …… ??」
「 あと敬語やめよ ~ ね!」
「 私の名前は 、ここあ 、だから!!」
「 あぁ 、、うん … 。」
「 へぇー 、そうなんだ 」
「 変わってるね ~ 。」
「 だべ、?だから人と話したのなんて久々よ 」
「 いい友達を持ったーー 。」
「それ本人の前で言うか???笑笑」
「ねぇ 、しう 。?」
「そうだね 、キザキ … 笑」
皆 能天気だし 、破天荒だったけど …… そんな 生活が 楽しくて 仕方なかった 。
さらに 、この 、5人以外にも 多くの人との 出会いが あった 。
そして 、人生を かけてでも 叶えたい 夢が 見つかった 。
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「 なぁ ~ 、K.ーーー 。」
「 んだよこめ ~ 。」
夕焼けを バックに 、こめと 2人で 他愛もない 会話を する 。
「 お前さー 、歌い手叶え終わった後どうすんのよー 。」
「 そーりゃ ……… なにしよ 、っかねぇ… 。」
「 …… ま 、叶え終わったら死んでもいいべ 。」
「 ………… マジ 、?」
「 うん 。」
「 なんかやりたいこととか無いの?」
「 無いねぇー 、もう … 全部やったし 。」
「 こちとら 、数千年数万年って生きてんだぜ?」
もう やりたいことは全部やりつくした 。
「 歌い手やってる最中に 、生きる理由が見つかれば良いけどなぁ 、笑 」
「………」
「 それってさ 、今回の卒業となんか関係してんの?」
「 してねぇよ 、卒業は … 歌い手にもっと力を入れるため 。」
「 あっそ 。」
「 お前から聞いてきた癖に反応薄いな 」
「 ……… ほら 、最愛のここあちゅわぁんが呼んでるぜ 。」
「 言い方きっしょ 」
もう こんな会話も 最後に なんのかな 。
「 おい 。」
「 …… またな 、エルフ野郎 。」
「 ……… うん 、また 、いつかな 。」
最後にずっと描きたかった 、過去編といつメンとの物語を描きました。
自分で自分を描くのは慣れませんね笑
次は、活動者とリスナーという形で皆さんにお会い出来ると嬉しいです。
約1年間、本当にお世話になりました
コメント
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やめろよなくぞ…あぁ目から汁が…(( こんな大事な時だってんのにまだイラスト出来てねぇ私はばかだ…、 あと物語と実話を混ぜ込むのが上手すぎるのよ。歌い手、ガチで応援してるぜ 今までありがとう、親友
泣かせるなって((( また会おうぜっ!! 歌い手がんばれよー!!
あ、あれ私いた?