テラーノベル
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そこに居たのは[トラゾー]だった。
「へ…?ぺいんと、ちょ、どうしたんだよ?」
言葉にならないくらいに嬉しかった。
都合のいい夢であっても。
「トラゾー…お前…」
トラゾーの胸で泣きじゃくった。
トラゾーは困惑しつつも抱き締め返してくれた。
人の温もりを感じたのは久しぶりだったから、
尚更に。
「大丈夫か?ぺいんと」
「大丈夫、…いきなりごめん」
ちょっと笑いつつ、お疲れ様、と言うトラゾー。
俺たちはこの後ゲームをしたり雑談をしたり…
とにかく遊び呆けた。
トラゾーが帰ってゆく。
後ろ姿が見えなくなるくらいまで、
その姿を眺めていた。
しばらくして状況整理を始めた。
「トラゾー、なんで…?」
どうやらここは夢では無いらしい。
頬を叩いても痛かったし、
だけどなんでトラゾーが生きているんだ?
考えても分からないと、テレビを付ける。
そこには_
[_次のニュースです。𓏸𓏸県𓏸𓏸市三階のアパートで、落下物に当たり、1人の男性が死亡しました。]
「ここって…俺の、」
嫌な予感がして、外に出るとそこには、
俺の親友が血の塊になっていた。
夏と思えない程寒気がした。
最後に見たのは、
喪服姿の血の気が引いたトラゾーの顔だった。
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