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🤪side
俺とほとけがいつも通り口論になりかけると、この子が急に過呼吸になりだすものだから驚いた。
そしてその直後、アニキに寝室に連れていかれた彼。
唖然と見つめることしか出来なかった。
💎「…」
ほとけ、こいつも同じ状況だ。
無言の時が、これほどまでに長く感じるのはいつぶりだろうか。
それからしばらくして、寝室からアニキのみがでてきた。
🦁「…お前ら、なんかした?」
いつもより声のトーンが下がっている
🤪「あの子に対してはしとらん。
ただ…」
💎「いつもみたいに口喧嘩になっちゃって…」
というと、アニキはとても深刻そうな表情をうかべて、
🦁「…あの子、さっき持ち上げた時…。めちゃくちゃ軽かってん…」
といった。
それとこれと、なんの関係があるのか?
という疑問は、次のセリフにてすぐ、解消されてしまった
🦁「風呂入れた時、アザも凄くて。
…あの子、虐待でも食らってたんじゃないかって…」
虐待、という言葉に、どうも理解が追いつかなかった。
🤪「虐待…って…」
と聞き返すと、あにきは淡々と話を続けた。
🦁「ご飯、まともにもらえてなかったんとちゃうかな。それに、お風呂場でもまるで初めて入ったかのような不思議そうな仕草。出会った時のボロボロ具合。
お前らのさっきの口喧嘩も、大きい声とかダメなんじゃないかな。
“お前のせい”みたいな内容…とか。しょうが“自分のせい”って思い込みやすくなっちゃうんやと思う…」
…!!
💎「そんなッ…じゃあ僕、謝らなきゃ…」
🤪「俺も…」
いくら俺でも、そんな状況下の子を追い出す、だなんて思考にはいたらなかった。
すぐにでも謝りたい、と思って寝室に向かおうとすると、
🦁「今は寝てるからやめたり?あとで、やな、?」
という。
いくらもう新入りが要らないとはいえ、やってしまった事には変わりはない。
きっと、こいつ…ほとけも、同じように思っているはずだ。
💎「いふくん」
🤪「ん」
💎「しょーちゃんの前では…口喧嘩やめよ…」
🤪「…おう」
そういう所は分かち合えてよかったと思う。
それより、ずっと気になっていること。
親に虐待されてたのなら
今まで誰に守られてきたんだ?
まだ身長的にも幼い…というか、まだ成人していないだろう。
自分が苦しい状況下でも他人を真っ先に心配するところ
自己肯定感も低めで謙虚
それと、あの子。
ものを大切にする。
あの子が身につけていた簪も着物も、うちの…無人屋のだろう。
あの子さっき、簪はおちないように、着物は汚れないように気を使ってたの、俺には見えていた。
そんな子が…
あんな過呼吸になって震えあがるぐらい酷い対応を受け出来たというのなら、許せない。
守ってやらなきゃ。
🤪「あの子、名前なんて言うん?」
💎「しょーちゃん…しょうって言うらしいよ」
🤪「しょう…ね。」
正直な話、顔も仕草も可愛かった。
だが、こう考えたのにはこんな不純な動機じゃなく、ちゃんとした訳がある。
この子の純粋さ、優しさを守ってやりたい。
そう思ったからだ。
しょうは、俺が守る
初めて誰かに対し、こんな感情を抱いた。
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𝐍𝐞𝐱𝐭→♡&💬
コメント
6件
ぎゃああああああああああああ 続きが気になりすぎてる🥹💗
ホントに好きすぎます(*´Д`*)天才ですよね!?次も楽しみにしてます( *´꒳`* )
え、。まろちゃん色んなところにきずいてるの天才すぎじゃない😭(((前話からの繋げ方とかも天才的すぎる🫶🫶この連載好きすぎる😇 😇 😇やっぱ主様天才ですね?この連載でも全力待機させていただきますっ!💓💓