テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
143
⚠︎年齢操作有⚠︎
「 もう暑くなってきたね~… 」
蝉の声が聞こえ始めてきた頃
俺と深澤は居残りで勉強していた
「 じゃあさ、舘。帰りにかき氷屋さん寄らね? 」
「 あぁ、いいね。 」
俺たちは上がりゆく気温に負け、かき氷を嗜むことにした。
「 おばあちゃ~ん! かき氷食べに来たんだけど~! 」
深澤が呼ぶが、いつもの優しく包まれるような返事は返ってこない
「 …今日居ないのかな。 」
「 ここのばあちゃん、近所でくっちゃべってる事あるから待ってたら帰ってくると思うぞ~ 」
常連の深澤。
当たり前のように、店前に置かれた古びたベンチに座る。
俺もそれに続く。
俺たちはなんでもない話をしながら、店主を待った
10分ほど経った頃だろうか
「 ぁっ、お客さん…? 」
俺たちと同じ制服を着た青年が目を見開いていた
「 かき氷食べに来たんすよ! 」
「 ぁ、すみません、ばあちゃん今外出てるんで、俺作りますね、!」
俺たちが質問する間もなく彼は店の奥へと消えていった。
「 ふっか、あの子知ってるの? 」
「 いいや。初めて見たよ。 」
常連の深澤でも知らないなんて、一体誰なんだ。
そんなことをボヤいていると駆け足で彼が出てくる。
「 すみません、お待たせしました…! 」
ここの名物
黒蜜きなこだ。
夏はここのかき氷に限る。
ふわふわの氷にトロッとした黒蜜、優しい甘さのきなこ。
きなこが自家製らしく、とても食べやすい
俺たちはすっかり夢中になり、無心で食べた
「 …美味かった~! 」
「 いつ食べても美味しいね…. 」
俺たちがそんな会話を交わしているのを、彼は微笑みながらじっと見ている
「 …あの、あなたは…、? 」
「 あぁ…俺、渡辺って言います。 」
ここの店の名前は「 渡辺商店 」
「 あぁ、前にばあちゃんが話してた1人孫か! 」
「 ばあちゃん話してたんすか… 」
彼は少し困ったような表情で頭を掻いた
「 雪男高校ですよね? 」
「 えっ、そ~っす! 同じ高校っすよね! 」
「 俺らは3年なんだけど、渡辺くんは? 」
「 2年っす! 」
1つ後輩らしい
「 俺、マジで友達いないんで、同じ高校の人と話せて嬉しいっす…! 」
「 そうなんだ…、 」
「 俺、ここよく来るからまた会うかもな! 」
「 うれしいっす、! 」
それから俺らと渡辺くんは顔を合わせる度に談笑をする仲になった
「 かき氷です、どうぞ! 」
「 さんきゅ~な。 」
「 ありがとう。 」
「 それにしても…なんで3つなんですか? 」
彼は1つ余ったかき氷を不思議そうに見つめた
「 これは、渡辺くんのやつだよ。 」
「 えっ? 」
「 お前、いっつも俺らが食べてるの見てるだけじゃん? 」
彼の表情は徐々に情けない表情へと変わっていく。
「 え、泣いてるの? 」
「 っ、だって…2人ともそっけないから、俺が勝手についてってるだけなのかと思ってた… 」
俺と深澤は顔を見合せた
「 勝手についてきてるなんか思ったことないよね? 」
「 当たり前じゃんね、大事な友達なんだし(笑) 」
そう言って彼の顔を伺うと、ぐしゃぐしゃな顔でかき氷を頬張っていた
「 っ、今まで食べたものの中で、1番おいしいっ、… 」
そんな彼を見ていると、自然と笑みがこぼれる
「 そんなに喜んでくれるなんて、嬉しいよ(笑) 」
「 お前、ほんと可愛いなぁ、(笑) 」
深澤にわしわしと頭を撫でられている彼は、ここ最近で1番幸せそうだった。
それからというもの、休み時間には3人で揃うことが多くなった。
「 2人ともっ、一緒にご飯食べよう! 」
「 はいはい、ちょっとまって(笑) 」
「 そんな慌ただしく来なくても誰も逃げねーよ(笑) 」
深澤に頭を小突かれているのに、笑顔で待っている
「 はやくはやくっ、! 」
「 …おい翔太? 」
「 ん、どうした? 」
「 その卵焼き美味そうだなあ? 」
目をギラギラと光らせている深澤
「 ふっか、取っちゃダメだよ。(笑) 」
「 ん、取るんじゃね~よ。 」
「 ふっか…泥棒すぎるよ~… 」
「 翔太、取るんじゃない。もらうんだよ? 」
結局、翔太から卵焼きを奪い取ることに成功した深澤は嬉しそうに味わっていた。
「 もぉ…、 」
翔太と目が合った
「 …涼太もいる? 」
「 えっ、 」
目が合ったことで、狙っていると勘違いされたんだろうか。
「 いやいや、別にいいよ?(笑) 」
「 いや、涼太欲しそうな顔してた。! 」
「 そ、そうかな…(笑) 」
「 舘もせっかくなんだし貰っとけよ~、うまいぜ? 」
2人に押し切られて、結局貰うことに…
「 じゃあ、… 」
「 食べさせるよ! 」
「 え…? 」
キラッキラした目で見つめてくる翔太
断るのもなんだか悪いような気もするけど、後輩から食べさせられるってプライドが…、
そんなことを考えていると、翔太が待ちきれなくなったらしい。
「 もう、ぐずぐすしてないで、! 」
目の前に差し出された卵焼き
とてもいい焼き加減で食欲を唆る匂いが鼻の奥を突き抜ける
「 …ぁんっ、! 」
食べた瞬間、
卵の甘みとだしの風味、そしてふわふわとした食感に感動した。
「 ぉ、おいしい…! 」
「 …よかった~! 」
安堵した様子で俺の顔を笑顔で見てくる彼
少し胸の奥にもやっとしたものを感じた。
気温も35℃を超える日がほとんどとなり、俺たちは夏休みに入っていた。
「 なぁ、夏休みどっかいかね~? 」
「 いいね~、どこ行く? 」
俺らは夏に向けて計画を立てていた。
プール、海、遊園地、水族館
たくさん出たが、結局
交通費、金銭面、高い気温という問題が浮上し、 たくさんの壁に阻まれた。
会議が止まっていた中で翔太が口を開いた
「 俺、花火見たい!夏祭り行きたい! 」
「 花火… 」
「 …いいね。交通費も金銭面も他に比べたらそんなにかかんないし、暑いけど数時間だけなら耐えられるよね。 」
全員の意見が一致した。
「 じゃあ、今年の夏は夏祭りに決定! 」
俺は直前まで髪型に悩み、少し遅れてしまった
「 っ、ごめん、遅れちゃった…、! 」
「 おい、おせ~ぞ。(笑) 」
「 遅刻ダメだろ~(笑) 」
翔太を見た瞬間時が止まった
色白な肌にブルーの浴衣がとても映えていて、いつも分けている前髪を下ろし、少し幼い印象である。
「 ぁっ、…う、うん。ごめん、(笑) 」
思わず、不器用な返事をしてしまった。
「 ちょっと、ふっか両手にご飯持ちすぎ。 」
「 だって買いたいもんいっぱいあるんだもん。 」
「 も~…、 」
3人で並んで歩く。
深澤は、食べ物を買いまくり食べ歩きを嗜んでいる。
深澤の向こう側にいる翔太。
目を輝かせて、出店を吟味する彼の横顔には
彫刻のように深く影が落ちている。
一種の芸術作品のようだった。
「 …、 」
そうして3人で歩いていると背後から声がした
「 ぁ、ふっか! 」
「 ん、…あ。照! 」
深澤が照といった青年は急いで駆け寄り、深澤と腕を組んだ。
「 照、なにしてんの? 」
「 友達と来てたんだけど、ナンパされて着いてっちゃったんだよ~…、 」
「 はぁ?こんな人混みの中で1人はあぶね~だろ。 」
俺は深澤の恋愛事情には全く興味がないため、恋人の有無は知らないが、
多分 そういうことなのだろう。
「 ぅ~ん、照も心配だけど…2人もいるし… 」
深澤が、どちらをとるか悩んでいると、翔太が助言をした
「 ふっか、行ってきていいよ!涼太とふたりで周るから! 」
「 えっ、まじ? 」
「 うん、いいよ! 」
俺は開いた口が塞がらなかったが、深澤が嬉しそうな顔をするため口を挟むこともしなかった。
「 ほんとごめん、ありがとうな! 」
そう言い残して人混みに消えていった。
「 ごめん、勝手に2人でいいって言ったけど大丈夫だった、?」
「 あぁ、大丈夫だよ。 」
不安そうな表情を見せる翔太を安心させるために精一杯の言葉を言う。
「 よかった…嫌がられたらどうしようかと思った(笑) 」
不安そうな表情から、一変。
無邪気な笑顔を見せる翔太に安心した。
その矢先
「 …、いたっ、… 」
俺は靴擦れを起こしていた。
「 ぁ、靴擦れしちゃった? 」
「 うん…ごめん、大丈夫だから。 」
そのまま歩き続けようとする
すると、翔太は前に立ちはだかった。
「 だめだよ、一休みしよう? 」
真っ直ぐ俺を捉えている彼の目に、弱い俺は
その誘いに乗ることにした。
俺たちは出店の通りから外れ、神社で一休みした。
通りから漏れる明かりに照らされた神社は
不気味なような神秘的なような、そんな雰囲気をまとっていた。
「 、涼太はさ…恋人いたことあるの、? 」
「 えっ、… 」
突然の質問に戸惑う、
俺は年齢=恋人いない歴の人間だ。
「 俺は、いたことないよ。 」
言葉に詰まっていると翔太がそう言った。
「 そうなんだ、…俺もだよ。 」
「 一緒だね、(笑) 」
翔太の笑顔は優しくて愛おしくなるような、そんな笑顔。
「 涼太、…俺、ずっと違和感を感じてたんだ。 」
「 違和感…? 」
翔太は座り直して、こちらに向き直った
「 俺は、ふっかのことも、涼太のことも大好き。
だけど、涼太と話す度に心臓がドキドキしたり、 涼太がふっかと仲良く話してるのを見ると、もやもやしたりしてたんだ。
俺、今日一緒にいて気がついたよ。」
「 俺は、涼太のことが好き。 」
その瞬間、電撃が走った
「 涼太とずっと一緒にいたい、離れたくない。付き合ってほしい。 」
俺は、気がついた。
俺が感じていたもやもやも、ドキドキも、翔太と同じことなんだって。
「 …俺も、翔太がふっかと話したり、俺のクラスメイトに可愛いって言われてるのを見たら…もやもやしてたよ。
それに、今翔太に言われて、すっごくドキドキしてる…、 」
「 涼太…、 」
「 …翔太、よろしくお願いします、 」
気がつくと、翔太と抱き合っていた。
「 …、涼太、ありがとう…こんなに情けない俺を好きになってくれてっ、 」
「 情けなくなんかないよ。慈悲深くて、人の事を自分の事のように考えられる翔太が好き。 」
そう言った瞬間、顔に手が添えられ、唇に翔太が触れた。
「 …涼太、すき、大好きだよっ、」
翔太は、汗ばむ俺の首筋を執拗に舐める
「 んっ、…汗かいてるから、だめだよ…っ、 」
「 好きだから気になんないよ、 」
恥ずかしさからなのか、気温のせいなのか
顔がどんどん熱くなってくる。
「 ん、ぁっ…翔太、 」
名前を呼ぶと、それに答えるかのように 浴衣に手をかけ、崩してくる
「 ちょ、っと…翔太、他の人から見えちゃうからっ、…んっ、」
「 大丈夫だよ、みんな気づかないよ、 」
その間も、翔太は乳頭をこねくりまわしてくる
「 あぁっ、…んっ、翔太それ、すきじゃないっ、 」
「 いずれ気持ちよくなるから、 」
翔太のペースに完全に飲まれる
好きな人からの愛撫。
愛情を感じられる行為。
その事実が、俺を鼓舞した。
翔太の手は、下半身へと向かう。
思わず、翔太の手を握った。
「 ぁ、汗かいてるから、っ… 」
「 大丈夫、それも含めて好き。 」
翔太の細くて長い指は俺の心地よい場所を押してくる
「 あぁっ、ふっ…んぅっ、 」
声が漏れる
恥ずかしげもなく、体を委ねてしまっている自分
卑猥な声を出している自分
全てに嫌気がさす。
「 翔太ぁっ、はずかしぃっ、…ん“っ、 」
「 恥ずかしがらなくていいよ、俺は涼太のありのままが見たいな~。 」
「 あぁ“っ、ん…やだっ、 」
甘い言葉を囁かれて、何も考えられなくなってくる。
「 ちゅ、っ、… もっと声出して、」
ガヤガヤとした声とは別に、
水気を帯びた卑猥な音と、荒い息遣いが境内に響く
「 はっ、ぁ…翔太、もうだせなぃ、 」
「 じゃぁ、挿れてもいい? 」
「 っ、俺初めてだよ…、 」
「 大丈夫、俺を信じて。 痛いようにはしないから、 」
翔太の男根が触れる
「 力抜いてね、 」
「 ふ~っ、…ぅ、 」
少しずつお腹が苦しくなって、息がしづらくなっていく。
あいてはいけないところを押し広げられているような、なんとも言えない感覚。
「 あぁぁ“、くるしぃっ、… 」
「 もうすこしだから、 」
「 うぅっ、…はいってる、っ“ 」
大人しくしていると、翔太の荒い息遣いが耳にかかる
「 涼太、いい子だね。全部入ったよ、 」
「 ぅん“、…翔太の形、わかるよっ、 」
そう言った瞬間、目が変わった
「 そんなの、俺以外に言っちゃダメだよ、 」
「 あぁ“っ、!? 」
心地よいところにピンポイントで打ち付けられる
頭がクラクラするほど、気持ちよくて苦しい
「 翔太っ、しょうたぁ、…きもちぃ“っ 」
「 俺も、気持ちいいよ、涼太… 」
俺の中でむくむくと大きくなっていく
「 うぁ“、きもちぃ…くるしっ“ 、 」
「 ゆっくり呼吸してね、 」
翔太の息が耳に吹きかかる度に、翔太の呼吸を感じ、
触れ合うことで、体温を感じ、
繋がることで、________
「 おれ、もう出したいよっ、 」
「 一回出して、? 」
俺は、翔太の操り人形のように
言われた瞬間、白濁液を吐き出した。
「 いい子だね、 」
「 しょうた、きすしてっ 」
「 ん、ちゅ“っ、…ちゅ」
翔太の甘い接吻
翔太の激しい行為
翔太の全部が好き
「 はっ、ぁう、ん“っ…、 」
「 …、出そう、 」
「 だして、俺もだすからっ“、 」
「 うん、 」
スピードが速まる
「 涼太、すき…愛してるよ。 」
「 俺も“、あいしてるっ、」
「 だすね、っ… 」
「 あぁ“っ、でるっ、でる“…っ、 」
俺たちの初体験は
花火の音と共に散った
「 涼太、翔太、花火見れたの? 」
「 ぁ~っ、…う、ぅん… 」
「 見れたよ!いっっちばん綺麗な花火! 」
コメント
1件
わあ、第1話からすごく甘くて切なくて……夏の暑さと、3人の距離感がじんわり伝わってきました。かき氷屋さんでの出会いから、翔太くんが「大事な友達」じゃなくてちゃんと“特別”なんだって気づくまでの流れが丁寧で、特に夏祭りの告白シーンは胸がぎゅっとなりました。花火の音と重なるラストも、映像が浮かぶようで素敵です。続きが気になります!🌷