⚠️注意⚠️
・MOBが存在します
・残酷表現あり
MOB1「まんまと俺に騙されたなぁ……!!ww」
sm「……w」
sm「騙されてるよ……」
sm「お前がな……w」
パァン…!!
ドサッ
ほらね、……w
スマイル視点
シンデレラがガラスの靴を落とした時刻
大樹の枝に腰掛け、夜の風が頬を冷たく擽る
足元からザクザクと音が鳴る
根元をみれば芝を踏みつけて歩く男達
sm「交渉は1人で来いと言ったはずだが?」
上から声を走らせれば見上げてくる下の連中
MOB2「悪いな、お前が仲間を連れて来た時に対応出来るように連れて来ただけだ」
MOB2「お前が1人で来てくれたなら問題は無い」
MOB2「お前ら、もう帰れ」
そいつの一言でぞろぞろと立ち去る手下達
MOB2「ほら、降りてこいよ」
MOB2「交渉を始めよう」
大人しくそいつの元へ着地すれば投げ渡されるアタッシュケース
中を確認するとぎっしりと詰まった
1000フラン札の束
アタッシュケースを閉じ、ポッケから水晶を出し投げ渡す
MOB2「ッと…危ねぇな……」
MOB2「これがα帝国最大価値の水晶か…」
MOB2「噂通りの美しさだ…」
MOB2「これで?交渉成立で良いか?」
sm「あぁ…」
お互い右手でグータッチをする
MOB2「じゃあな、良いもんを貰ったぜ」
そう言って来た道を戻るMOB2、
少し離れた所で胸元からボタンを取り出す
ポチ、
と押せば後ろで鳴る爆発音
森を抜けて反対のポッケから水晶を取り出す
青と水色のグラデーションでキラキラと輝きを放つそれは今日の満月のようで
sm「ったく…偽札の作り方下手くそ過ぎだろ…」
そら尚更偽物と本物の区別がつかねぇ訳だわ
弾け飛んだMOB2の死体の上にアタッシュケースを捨て、森を跡にする
ほら…、ね?
はぁ…
俺は情報屋でも殺し屋でもない
これと言った職に就いていないから
食べ物なんてさらさら無い
森に行けば
ウサギ肉、鹿肉、猪肉、と手に入るかもしれないが、
俺の中のルールに反してしまう
動物達は俺にとっての癒し、辛い時の癒し
そんな動物達まで騙したくは無い
彼らの世界は人間とは違う
俺も、リスとかウサギとか狼とか、
動物に生まれたかったな
ピュン…
微かな音、
弓を放つ音
気が付けば左手には1本の弓矢
MOB3「ほーぅ、反射神経はいいんだな」
sm「誰だ…」
MOB3「まぁまぁ、そう睨むな」
MOB3「巷でとある噂を耳にしてな」
MOB3「人を騙して嘲笑う"騙し屋"がいると」
騙し屋……?
MOB3「俺はβ国総統、MOB3だ」
MOB3「今段々と力を強めて来てる国、白尾国とは
対立したくなくてね、」
MOB3「なにか凄い贈り物を出来たらと思っているのだ」
…この水晶か……
sm「このα帝国の水晶か?」
MOB3「あ〜、なるほどな」
sm「ただでやる訳ねぇからな」
sm「さっきの奴は
偽札だったが1000フラン札を…」
MOB3「お前騙し屋の割には意外と無防備なんだな」
ビリッビリビリ
sm「ッあ”…!?」
ドサッ
全身が痺れ、その場に座り込む
MOB3「ははw俺が欲しいのはお前だよ」
ぐっと顔を持ち上げられ見下される
MOB3「頭脳明晰で戦闘力もあり、心理戦も出来る」
MOB3「……それに顔も良い」
MOB3「お前を贈れば白尾国も大人しく俺の手下につくだろ?」
MOB3「さ、贈り物にはラッピングしなきゃな」
MOB3「しばらくは大人しくしてくれよ」
ドカっ……
Nakamu視点
nk「ね”ぇウザイんだけどこいつ!!」
kn「β国でしょ?w」
shk「まじで執拗い」
nk「一日に2回はなんか来る」
kr「しかも内容めっちゃ不利だし」
最近β国からのメールが多い
しかも内容はとても不利なもの
同盟組むからβ国の手下につけとか
β国は大きい国だから仕方ないが白尾国は平和の為に戦争放棄しろだとか
?????
って感じよね
メールが余りにも多くてもう迷惑メールなんだけど
ピロン
ほら、噂をすれば
「とても固い意思を持たれているようで
こちらからプレゼントを贈らせた
中々手に入る物では無いぞ?
きっと白尾国の総統様は私を信用ならないだろうから、先にこちらから贈らせてもらった
それを受け取るのならば同盟を結ぶ事を要請する
受け取って頂けないのならばそちらで必ず処分してくれ
ただ、受け取ったうえ、同盟を結ばないのならば
宣戦布告させてもらう」
nk「ねぇ~~~、なんか届いたらしい…」
shk「爆弾…?」
nk「いや、受け取らないのなら処分してって書いてあるからそういう系では無いんじゃない?」
コンコンコン
WT-sm「あ、…」
来たな…
MOB4「失礼致します、NO.E452、β国からお荷物が届いているのですが…」
nk「はぁ…そこのテーブル置いといて」
MOB4「畏まりました」
2人がかりで運ばれて来たそれは…
え……?
WT-sm「え、?」
だよね、そうなるよね
思った
何故絨毯…??
nk「え…なにこれ……」
届いたのは紫色の絨毯
巻かれていて紐で結ていて、真ん中にはご丁寧に花まで添えられている
シャークんにナイフで紐を切ってもらい、ちょっと開いてみる
nk「…ッわぁ………」
絨毯に包まれていたのはなんと人だった
この軽さと顔の整いようで一瞬フランス人形かと思ったが
脈は働いていたので人間だろう
だが頭部から少し出血している
殴られたのか……?
添えられていた手紙は贈り主のβ国総統
「贈り物は喜んで頂けたかな?
そいつが最近噂になってる騙し屋だ
捉えた時に思ったが少し抜けているところがある
まぁでも戦闘力もあるし心理戦も得意、ハッキングなどのコンピューター関連も出来る、オマケに割と顔も整っている
良い奴隷にはなるだろう?
さぁ、これで私の国と同盟を組むか決めて欲しい」
ぐしゃ…
kn「Nakamu…」
nk「許せない…そもそも奴隷前提なんて…」
kn「Nakamuこの人医務室連れてっていい?
一時的な弱体化も打たれてる」
nk「あ、お願い」
kn「絨毯に包まっててもあんなに軽かったんだから別にストレッチャーは持って来なくても良さそうだね」
ひょいとその人を担いできんときは医務室へと向かっていった
こんなクレオパトラのような贈り方で奴隷とは…
あの総統はどこまで人を馬鹿にするのだろうか
天国に居られる先達も黙ったもんじゃ無い
しかも要らなったら処分しろ?
ふざけるな……
br「Nakamu…どうするの?」
br「同盟か戦争、」
nk「…!」
shk「お前が処分を選ぶ訳無いことぐらい誰でもわかるだろ」
kr「にしてもねぇ…どっちも不利なんだよなぁ」
nk「そうなんだよねぇ…」
なんせ白尾国は先日戦争を終えたばかりである
勝利したとは言えど
兵隊達の休養や武器を充分な補充
何より兵隊達の精神面にも問題はあるだろう
例え戦争を選んだとしても今の状況では
一つ選択を誤れば敗北にも繋がる
ただ…彼をまた奴隷として送り返す訳にもいかない
“騙し屋”_______
平等な条件で交渉を持ち掛け、
交渉成立と同時に
交渉相手を殺し全ての取り引き商品を奪って姿を消すと言われている
姑息な殺人鬼、
彼を助ける利益は無いが…
まぁ……ものは試しか…
スマイル視点
…痛い……
頭部にズキズキと響く痛み
確か俺はβ国の総統にッ
い”ッ
sm「ッぁあッ……」
やはりまだ痛い
後頭部辺りの傷が…
ん…?
なんか包帯巻かれてね?
ってか何処だここ…
kn「あ、おはようございます…?」
br「あ、起きた〜?君2日間寝っぱなしだったんだよ?」
nk「ようやく目を覚ましたね、騙し屋さん?」
sm「ッ……!?」
sm「誰だ…!お前ら……」
Nakamu視点
目を覚まして早々警戒心MAXな騙し屋
え…騙し屋ってこんなビビりなん?
ベッドの端っこで枕を抱き締めて毛布にくるまって身体を覆っている
きんときが近付くと
sm「なんだッ……」
退けるように反対にもぞもぞと移動する
kn「点滴変えるだけだってば、」
そう答えられた騙し屋は自分の腕に
付いた点滴に気付き、
思いっきりそれを引き抜いた、え?
引き抜いた??!?
kn「ちょッちょッちょッ!?何してんの!??!」
sm「俺に何入れた…ッ」
kn「何入れたって…ビタミンB群とかの疲労回復点滴だよ?」
sm「嘘つけ…」
kn「嘘じゃないって、ほら」
そう言って点滴の袋と注射液の空き瓶を見せたきんとき
そこにはしっかりと
“乳酸ナトリウムリンゲル液”
“ビタメジン”
“チオクト酸”
と書かれている
ってか点滴の袋の名前の欄"騙し屋"なの草
流石きんときって感じだわ
sm「ほんと…だ……」
目を見張ったように
その空き瓶や袋のゴミの文字をまじまじと見て
さらに問われる
sm「じ、じゃあ何故俺を治療した…?」
sm「何が欲しい…?」
sm「水晶か…宝石か?パールか?それか化石か?」
……。
nk「なんもいらない…」
sm「……は、?」
nk「一応β国総統は君をくれるらしいから、」
nk「こちらの治療でお相子、」
sm「どうせ俺は奴隷として贈られたんだろ?」
sm「奴隷に治療なんてするな」
ふーん……
nk「じゃあ君は奴隷なんだね?自分で言ったね?」
sm「は?」
nk「耳にした話では君は優れた才能を持ってるらしい」
nk「まずは君、騙し屋としての話を聞かせてもらおうかな」
更にギロリと睨まれ、
sm「それを話したところでお互いになんの価値がある?」
nk「俺らは単に君を知りたいだけ」
nk「君も君で話せば何か得られると思うよ」
sm「俺は…別に……」
人間を騙したかった訳じゃねぇし_____
スマイル視点
少年時代……
俺の母親は…病弱だった…
父親は必死に名医を尋ね、診療を頼んだ……
そしてやっと承諾してくれた医者が現れた
ただ…オペにはそりゃ手じゅちゅッ…ぷッ……
しゅじゅッちゅッ…
しゅじゅ……
……。
(手術代って言いたい)
ふぅ……。
オペ代が掛かるそうで←
そこで俺と父親は必死に金稼ぎを始めた
父親は上京して2ヶ月間栄えた都会で金稼ぎを
俺は母親の看病をしながら、町工場やパン屋、新聞配達、居酒屋の雑用…など……
色々と掛け持ちで地道に稼いでいた
そしてやっと、少しまけてもらって最低限のオペ代を稼ぐ事が出来た
直ぐにその金を支払い、
母親はその医者が持つ病院に運ばれ、直ぐにオペが始まった
ただ…それが俺らの大きなミスだった……
"母親の病が治せる"
その喜びしか頭の中に無かった…
オペが始まり、8時間が経過した
予定されていた時間を遥かに越えている
「ここからは医療関係者以外立ち入り禁止ですので、」
そう言われたところのベンチで冷や汗を流しながら待っていた。
ただただ、母親の完治を願って……
8時間……
流石におかしいと思い、
母親が連れて行かれた部屋をノックしてみる
返事は無い……
恐る恐る、扉をひらく。
sm「か…あ…さん……?」
手術を受けたはずの母さんはストレッチャーの上に横たわり、周りには誰も居ない
放置されている…
sm「かあさん…!」
慌てて駆け寄る、触れた母の頬は青白く、冷たい
普段は母は点滴をいくつか打たないと体を維持出来ない
sm「とう…さん……?」
父も恐る恐る冷えきった母に触れる…
sm「母さん…、!」
抱きついてみるも、母の心臓は…働きを止めた…
死んだ…
見殺しに…された……
騙された……、
その後…父親はショックで倒れ込み
過労もあって、
母親を追うように
この世を去って言った……
その数日後やって来たのが
叔父の家族
俺に寄り添って来て、信頼してしまい
2人の葬式をする、という口実を付け
遺産を全て奪って言った
人間は、騙す
嘘をつく
親戚であっても、嘘をつく
人間は。
ならば、どうするか。
騙し返す。
貰った恩は返すが礼儀
ならば、騙されたら騙し返すが礼儀なのであろう
ニンゲン…愚かな生き物だ。
Nakamu視点
sm「騙してこなきゃ、俺は騙し返さねぇよ…」
最後にそう呟いた彼の声は、
ずっしりとした重みがあった
この重しを、俺らは取り除いてあげなきゃいけない
人間は騙す生き物……
騙され続け、ずっと騙し返してきた彼は
“良い嘘”という物は、知ってるのかな…
br「そっかぁ…」
br「ねぇ、君の名前は?」
br「流石に騙し屋が本名な訳無いよね?」
sm「そんなん教えて何になる…」
br「いーじゃんか〜名前くらい〜、!」
kn「そうだね…君って呼ぶのも何だし、名前は教えて欲しいかな」
sm「……。」
sm「…笑うなよ……?」
br「うん、ぜーったい笑わない!」
笑うなとか、そんな変な名前なのかな…?
sm「……。」
sm「…スマイル……」
全「……。」
まじか。w
kr「……w、」
shk「…ふw」
br「…え?wスマイル?ww」
br「あ”はっHAHAHAHAwww」
これはwしょうが無いww
sm「ほら、嘘つき、絶対笑わないって言ったのに」
また俯き、軽く睨むスマイルという男
nk「…そんな嫌?」
sm「は?」
nk「俺らは単に面白くて笑っただけだよ」
kn「だって笑わない奴の名前がスマイルとか面白過ぎだろ」
nk「お前だって自分から騙してんじゃん。」
nk「スマイルって名前だから笑うやつかと思ったら全く笑わない奴なんだもん」
kn「そこがw…面白いけどねw」
sm「……。」
sm「じゃあ、お前らの言うように今俺が名前で騙して何とも思わないの?」
nk「うん?面白いなぁって」
sm「別にこの名前は母さんが付けただけで俺がこの名前にした訳じゃねぇし」
sm「……。」
kr「とんだ親不孝だなw」
sm「はぁ?そんな訳ッ!」
kn「だってきっと笑って欲しくてスマイルにしたのに笑ってくれないとか、」
sm「笑うって…どうすればいい?」
やはり、親の話を出すと期待に応えようとするのは…
過去の辛い思い出があるからだろう…
br「にこーってしてみて!!」
ニコッと笑ってアドバイスするBroooock
流石だよね
sm「こ…こぅ…?」グギギぃ
br「HAHAHAwww全ッッ然ッ、違うwww」
余りにも作り笑い過ぎると言うか
作り笑いとも言えない笑い方と言うか
笑い方前提にそもそも笑って無さそうと言うか…
下手。
shk「まぁ、いつか自然に笑える時が来るよ」
nk「別に良い嘘だってあるんだし、」
kn「人を騙し返した後の嘲笑いじゃない純粋な笑顔、俺らも親御さんも望んでるよ」
nk「ねぇ、スマイル」
sm「何だ…?」
nk「君が贈られて来た時、君は絨毯に包まれてたんだ」
sm「……。」
nk「お、その感じは知ってるっぽいね」
nk「絨毯に包まれた人の贈り物」
nk「まさに古代エジプト時代クレオパトラがカエサルの元へ侵入した手法」
nk「その後クレオパトラは殺害計画などを図ったが…君はどうなの?」
nk「敵なの?味方なの?」
sm「俺は…騙される覚悟で味方になる」
sm「お前らは、俺を騙せるかな?w」
nk.sm「β国に、襲撃する。」
β国総統(元MOB3)視点
ーβ国にてー
さて、奴はどうなったか、
楽しみだな
MOB5「陛下、!」
β国総統「何だ」
MOB5「白尾国が攻めて来ました、!!」
ふん、そう来たか…
契約破棄だ。
β国総統「まぁいい、返り討ちにしろ」
MOB5「はっ!」
例の騙し屋はどうなったか…
ガタッ
β国総統「…ん?」
スタッ
β国総統「お前は…騙し屋…」
sm「お前の贈り先は最悪だったよ」
sm「お前が俺を騙し屋と言ったせいで散々軽蔑されて…」
sm「白尾国…俺は好かないし向こうも俺を好いてない。」
sm「俺はこっちに付くよ」
sm「貴方に忠誠を誓う」
β国総統「ははっwそうか、」
β国総統「まぁお前の判断もあるしな…w」
β国総統「じゃあ…宜しく頼んだ」
sm「御意。」
バァン!!
β国総統「グアッ…!?」
sm「本当にお前は単純な奴だなぁw」
sm「確かに贈り先は最悪だった。」
sm「だって俺が騙し屋では居られなくなったから…」
sm「だけど…新しい騙し方を教えて貰ったさ」
sm「だけどそれをやるにはお前は必要無い」
sm「真っ暗な未来には生き途絶えてもらう」
sm「じゃあな、1発で致命傷当てられた事感謝しろよ、直に死ねるから」
sm「あ、俺の価値は高いから。」
sm「一度でも忠誠を誓わせてもらった分にはそれ相応の額は貰ってくよ」
sm「2億フランな、お買い上げどうも〜、」
sm「それじゃ、良い今世を」カチ
その手元のボタンが押された
刹那、
凄まじい爆発音と共にβ国は崩壊した
Nakamu視点
nk「スマイルっ!スマイルっ!?」
br「スマイル〜!?」
瓦礫と化したβ国
この中にスマイルが居る…
いつの間にあんな量の爆弾を設置したのか……
大爆発に巻き込まれたであろうスマイルを5人必死こいて探している
爆発から15分は過ぎた
そろそろ応急処置をしないと
出血死、または既に圧迫死している可能性だってある…
そんな事…考えたくも無いが……
バァン!!!!
突然聞こえた銃声……
だがこちらが狙われたようでは無い…
ならば……きっとスマイルだ…
あたりを見渡す
スマイルが持っていた拳銃じゃ
撃てる弾は8発、あれで総統を殺したのなら
残り6発、
仮に予備を持っていたとしても
瓦礫の下のスマイルには銃弾の補充なんて不可能だろう……
その6発で探さなければ……
バァン!!
br「あっち!あそこの正門が倒れたとこら辺から聞こえた!!」
耳を澄ませ…
彼からの必死の信号を受け取れ……
居るから……
ここに……
nk「スマイルーーっ!!」
バァン!!
頬にできた真っ直ぐの傷……
銃弾の傷……
居る!!スマイルが、
スマイルが居るであろう場所を探っていくと、銃弾の跡がついた厚板が出てきた
nk「きりやんBroooock、この厚板持ち上げて!」
br「りょーかい、きりやん、せーのっ!」
kr「せーのっ」
全-α「スマイルっ!!」
その下には全身に傷を負って血塗れのスマイルが完全に脱力して横たわっていた
まだ薄らと開いていた目は安心したかのように、次第に閉じて行った
nk「きんとき!!応急処置!!」
kn「了解、きりやん、俺ここで止血してから行くから」
kn「先戻ってこの血でスマイルの血液型出しといて!!」
kr「了解」
nk「Broooockとシャークんは俺らの車も逝っちゃったから車2台持って来て、1台は医療用だとなお助かるかな」
shk「了解」
団結力
10年以上一緒にやってきた仲間と育んできた物
最適で的確な行動で事を済ませる
~一週間後~
kn「じっとしててってば!!!」
sm「やだ!何打たれるかわかんないもん!」
kn「お前が暴れるからまた点滴の針が抜けたんだよ!前と同じだってば!!」
相変わらずお注射が苦手なスマイル
br「はいはい、落ち着いて~、」
後ろからBroooockにがっちりとホールドされて動けなくなり大人しく点滴を打たれるスマイル
点滴の袋の文字は"騙し屋"から"スマイル"に変わった
まぁでも嫌がるのも当然だろう
だってヤブ医者に母親を殺されたのだ
まだ慣れないのも不思議は無い
nk「そういえばさ、スマイル、」
nk「俺らの仲間になるなら誕生日教えてくれないと」
sm「誕生日……?」
nk「うん、俺らお互いパーティーしてるから」
sm「そんなの本の世界の話だろ」
sm「いくら良い嘘だとしても非現実的過ぎるぞ」
全-sm「?????、」
……。
Oh my god……
ゑ。まじ……?
スマイル視点
最近やたらとあいつらが絡んでこない、
前まではウザったらしいぐらい絡んできたのに…
外交だの会議だの援軍だの任務だの、
今こんな忙しいなら何で最初会った時あんな暇そうだったんだ…?
ピ、
インカムが機械音と共に光る
sm「はい、スマイル、どうぞ」
nk「あ、ちょっと話したい事あるから幹部専用食堂来てくれる?」
sm「ん、了解」
珍しい、大体話がある時は総統室か会議室なのに
疑問に思いながらも
書類をトンっトンっと整えて部屋を出て、食堂へと向かう
きぃ…
と指紋だらけの金属のドアノブを押す、
どんだけ出入りしてんだよ…
パァンッ!!!!
sm「…え、は…?」
小さな爆発音と共に頭の上に降ってくる色とりどりのテープ
目の前には使用済みのクラッカーを持ってこちらに笑い掛けてるいつものあいつら、
その奥には鮮やかな食事と飾り
sm「え…何…?」
全-sm「白尾国へようこそ!スマイル!!」
sm「え…、今更、?」
少なくとも既にここへ来て一週間は確実に経っていて
幹部として働いている
nk「まだ歓迎会してなかったから」
nk「こういう嘘もあるんだよ?」
そう再び笑いかけてくる彼は
とても嘘をついているとは思えない程、
綺麗な笑顔をしていた
END
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
長々と書いた割には
過去2番目ぐらいの駄作かもしれない…
てか雑談枠で大事な話するって言ってやってない……
まぁ……
いつかは投稿します、ほんとに大事な話なんで
まぁ…今月中には雑談枠投稿するので、
雑談枠投稿されたらフォロワー様は出来れば見て欲しいです。
では、ノシ
コメント
4件
あれ、駄作、、?これが駄作、、? いや、どこがですかっ!好みブッ刺さりまくりですっ! 最高ですっ!!!!
主さんの投稿まじ好きすぎるから更新嬉しすぎる!!🫶 12時をシンデレラで例えるの流石にメルヘンすぎて好き!! 駄目作とは……???めちゃくちゃ神作だが、?ほんとに軍パロ好きすぎるから嬉しすぎる!!