テラーノベル
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神主様が言われた場所を目指した
熱い空気が肌を焦がす
崩れ落ちる建物をかき分けて‥‥
少しでもこの村の人の為になるならと
俺は孤児でこの村の人に助けられた
だから出来ることはなんでもしたい
そして救える命があるならば‥‥
神主様が言っていた部屋の前まで来ることが出来た
その中を覗くと床に人が倒れている
「おいっ!お前大丈夫か⁈」
俺の声に反応しない
体勢を低くして倒れている人の前まで潜り込む
「おい!」
「‥‥‥‥‥‥」
同じ位の年だろうか
煤で汚れた顔はまだあどけなく、とても綺麗な容姿をしていた
俺はすぐさまその子を担ぎ、今来た道を急いで戻ることにした
神主様達の元へと戻ると神主様達は良くやったと俺を褒めた
そして段々と弱まる火を背に山道を降り始めてしまった
「あのっ‥‥まだこの中にいる人達は」
「もう居ないだろう」
「えっ‥‥でも‥‥」
「この火の勢いではもう助からん。さぁ帰るぞ」
「‥‥‥‥‥‥」
みんなが歩き出す中、俺は建物を振り返った
確かにすでに柱が崩れ落ち始めている
そういえば俺が助けに入った時も誰とも会わなかった
もしかしたら自力で逃れた人も居たのかもしれない
なんだか少し心がモヤっとしたまま俺も後を追いかけて下山した
数日が経ち、俺はあの子に会いにうちの村の神社の中へとやって来た
神主様が話し相手になってくれと声をかけてくれたからだ
お社とは別に神殿の隣、綺麗に増築されたその建物はちょうど昨年建てられた物らしい
その中にその子は居た
「‥‥‥‥あの」
「‥‥‥‥‥‥」
布団に座っているその子は俺の声に振り向いた
「お前が俺の事助けてくれたの?」
「お‥‥俺?」
今『俺』って言ったか?
てっきり女の子かと思っていたのに
「そうだけど‥‥体は大丈夫?」
「‥‥‥‥大丈夫」
「俺、宇佐美リト‥‥君は?」
「‥‥‥‥小柳ロウ」
「ロウ?カッコいい名前だな」
「お前もな」
澄ました顔で俺を見ると口元を緩ませ軽く笑った
これが俺たちの出会い
なんとなくだけど気が合う気がしていた
歳の近い友達も居なかった俺達はすぐに仲良くなり、俺は度々神社に訪れて馬鹿な話に花を咲かせていた
そう
この時までは‥‥‥‥
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コメント
3件
第3話読了〜!!🔥🔥 もう冒頭から熱すぎて手に汗握ったよ…!火の中で人を救うために飛び込んでいくリトの行動力、めっちゃかっこよかった…助けたのが女の子だと思いきや「俺」って言ったときの衝撃、そこからのロウとの距離の縮まり方も良き♡ 最後の「この時までは‥‥」がめっちゃ気になる…!!この後の展開、もう気になって仕方ないよ…!続きが待ちきれない😭💕
Kojigyu
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