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ほんとにあったん?
『バイバイ!』
私はその声で目覚めた。
私は夢を見た岐阜県大震災の話を聞くだけの夢だ。
最後に見た夢の光景は土砂崩れが起きて家が崩壊した所に独りの少女が不気味な笑みをこちらに向けていた。
「ん…今日は2月19日…あっ!」
あの日だ大震災が起きた日だ。
私は急いで職場に行った。
職場は岐阜県大震災の話で持ちきりだ
私は頭を抱えている同僚に声をかけた。
「いい加減前向きになったら?いくら財団が失敗しても後戻りは出来ないんだからさ」
私がそう言うと同僚は「わかったよ」と言い溜め息を付きながらも仕事に戻った。
しかし同僚が何か思い出したかのようにカバンから何かを取り出した。
取り出したのは写真だ、白黒で画質も悪い写真だ。
「なぁ■■この写真知ってる?」
瓦礫の上で独り立っている少女がこちらを向き笑っている。
私はその写真に既視感を覚えた。夢の光景にそっくりだからだ。
「知ってる気がするんだけどやっぱ知らないなぁ」
と私は応えた
(おおばちゃん…元気にしてるかな…)