「めっちゃ久しぶりや〜。」
今日は俺の家にふわっちが遊びに来て、2人で一緒にお酒を飲んでいる。
普段お酒はあまり飲まないが、今日は特別に飲むことにした。
「おもろいゲームなんかないかな〜。 」
2人で床に敷いたラグの上に座り、他愛もない話をする。
ふわっちと話をしていると楽しすぎてついお酒を飲みすぎてしまう。
心做しかふわっちもいつもより多く飲んでいる気がする。
お互いに飲みすぎた。
そろそろ休まないとそう思い始めた時、ラグの上に置いていた手の上に、不意に手が重なった。
俺の手の上にふわっちの手が重ねられていた。
いきなり過ぎて状況が読めず、思考が停止する。
「ふわっち…?この手何?」
と聞くと、 ふわっちはこちらを向いて
「めっちゃ照れてるやん。可愛いな~。」
と笑いかけてきた。
俺をからかっただけか。
ホストだからこういうのは慣れてるんだろう。
俺はむっとしながら
「可愛いって言うな!」
と手を引こうとする。
だが、引こうとした手は強く掴まれ、ふわっちの方に引き寄せられた。
「ちょっ…危なっ…」
そう言いかけていると、ふわっちの唇が俺の耳元に近づく。
「葛葉。俺とシてみいひん?」
突然の事で思考が停止する。
何を言ってるんだこのホストは。
どれだけ俺をからかってるんだ。
あまりにも馬鹿にされてる。
飲みすぎたからか変なテンションになってるんだ。
俺は
「何を?冗談言い過ぎ。ふわっちめっちゃ酔ってるじゃん。」
と言いながらふわっちの方を見る。
ふわっちは、目を少し細め口角を少し上げて笑っている。
どこか妖しさのある雰囲気だった。
「冗談?冗談ちゃうよ。」
目を合わせたままそう言われる。途端に顔が熱くなった。
顔が赤くなるのが分かって、それを隠すように下を向き手で顔を隠す。
俺はこういうのに慣れてない。
ふわっちはホストだから誰にでもこう言ってるんだ。
そう言い聞かせながら、心を落ち着かせる。
心が落ち着いたところで 顔を上げるとふわっちの顔が目の前にあった。
「なっ…に。」
そう声を発すると同時。唇に生暖かいものが触れる。
キスをされてる。
「ふわっ…なにして…」
そう言って、 唇を離そうとふわっちの身体を押す。
だが、そんな俺を逃がさないかのようにふわっちは俺の後頭部をしっかりと掴み押さえつける。
逃げられない。
ふわっちの舌が入ってくる。
俺の口の中で好き勝手に暴れている。
「ンっはぁ………ちょっ」
息ができない。
段々とふわっちの身体を押す力がなくなる。身体の奥で何かが疼くような感じがする。
俺は何も考えられなくなっていた。
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