──────???視点──────
『めめ村全員は全員罪人である。』
『罪人には正義の鉄槌を。』
こんなことを言われた。そして、私はそれをきっかけに『思い出してしまった』。
私の『罪』を。
私の罪とは『人間を救ったこと』。
私は、『精霊王』だった──────。
精霊。それは神の代わりに生物に属性を与えるもの。神は下界のものに能力を与え、精霊は属性を与える。
なぜ、神は、精霊は、能力や属性という『力』を下界のものに与えるのか。それは『適正』と『扱い方』を測るためだ。
神は不完全になってから『寿命』ができた。寿命が尽きたら死滅する。至極当然のごとく、そして当たり前のように命を落とす。
───なら神が全員死んだら?最高神が消滅したら?
その瞬間、神々は恐怖する。神がいない世界など存在しては行けない。この空間ごと破壊されるのだ。何も、最初から存在しないかのように。
だから、神は遊び場とした下界を実験場へと変えた。───神の力を受け継ぐ器を見極めるために。
しかし、それは最初、失敗した。彼らは神の器を、絶大な権力と力を求め、勝手に争いを始め、壊さざるを得なかった。
2回目。今度は神の存在を明かさなかった。───しかし、失敗した。そいつらは神に刃向かった。神を信じず、そして逆鱗に触れたのだ。
3回目。今度は神のお告げを告げる『天使』を作り出した。そして、神としての心構えが正しいか。そして、悪に負けないか。なので悪いことをさせようとする『悪魔』を作り出し、試練を与えた。
失敗だ。神の力に耐えられなかった。
4回目。神が最初から力を与えすぎぬように、慣らすために属性を与えた。その属性を与える管理を『精霊』がすることになった。
また、失敗。力に溺れ、食糧不足におちいった。
様々な失敗を繰り返し、そして、試行錯誤した世界が現在だ。しかし、それもまた、今、壊されようとしている。
私は耐えきれなかった。人間を、生きているものをただの食糧とみなすことを。そして、簡単に生きているもの全てを、世界を破壊することを。
───だから私は神を裏切った。
1度目の罪。私は人間にも属性を与えた。人外に対抗する手段を与えた。
2度目の罪。私は神と賭けをした。そして、勝ってしまった。全知全能の、なおかつ最高神様に。最高神様は面白い、と言ってくれたが、その目が笑うことは無かった。
私は下界に落ちることで、記憶と罪を投げ出した。───消えることは無いと言うのに。
そして、今。3度目の罪。神への反逆。私は今、また神に反逆する。
私の名は『精霊王』。また、『みぞれ』と言う。
みぞれは記憶を取り戻した!また、みぞれは力を取り戻した!
──────みぞれ視点──────
私は力を取り戻す。
「メテヲさん。あなたが言う『罪』を思い出しました。」
私がそう宣言するとメテヲさんはちらりとこちらを見てからウンザリそうな表情をうかべる。
「興味無い。罪があることは神様から聞いている。お前の懺悔を聞き入れるほどメテヲは優しくない。」
そうバッサリと言い捨てられる。が、私は話を続ける。その間に、ぐさおさんは私の方に突進し、急激に角度を変えながら、私の死角を狙ってくる。
───が、その攻撃が当たることは無い。何故ならばそれは『属性』で出来ている攻撃なのだから。
「私はみぞれ───じゃない。私は『精霊王』だ!!!」
その瞬間、ぐさおさんの刃は粉々になって消えていく。私に属性は効かない。何故ならば属性の管理は初代最高神様直々に任されているのだから。
「天使は神の傀儡に過ぎない。神様に盲目になりすぎると判断力と思考力を失います。大切なのは考え続けることですよ。」
私がそう人生の後輩にアドバイスをするとメテヲさんは少しイラついた様子で
「神様が全てを判断なさる。生者ごときが思考する権利はないんだよ。」
と段々と語尾を強め、そして槍を投げる。瞬時に私の力を判断したらしく、その槍は属性で作られていない。私は目の前に氷の壁を作り出し防ぐ。
「神の使徒であるあなたはご存知でしょう?属性とは神の力の一種なんですよ。ただの槍ごときで貫けるわけが───」
ピキッ
そんな音が目の前で聞こえる。
───氷にヒビが生えている。
ありえない。ただの、純粋な力のみで。神々の技である属性を貫通出来るわけないのに。しかし、壊れそうなのは事実で、そしてなおかつ未だにその槍は氷を破壊しようとしてきた。
「残念。メテヲは根っからのお猿さんだよ。」
そう言いながら一瞬で私との距離を詰めてくる。そして、氷に突き刺さっている槍に力をさらに込めてくる。水面にはられた氷のように簡単にその氷を破壊される。
パキィンッ
「ッッ!!!」
「属性は添えるだけ。正直メテヲにはいらないよ。それに、神様の贈り物はもう既に貰ってるから。」
───「公平にいこ?」
ここで切ります!
みぞれさんの罪はこれらですね〜!みぞれさんが人間に優しかったのは慈悲と慈愛です。人間があまりにも可哀想だと言うみぞれさんの心が記憶を失ってもなお、思い続けた訳です!
それと精霊には種族長がいないって話を7話辺りでしたんですけど…確かifルートのときだった気がする。てかめっちゃ前だな…。そんなことはことは置いておいて、精霊に種族長が居ないのは精霊王がいて、なおかつその精霊王が死んでいないからです。だから、精霊王が生きているし、記憶もないから継承できないので…。
それに、精霊は基本天界に住んでます。なので物語で精霊が出たのはみぞれさんのみです。伏線かは分かりませんが、そこは気をつけながら依頼などをしてくる種族を決めてました。
ちなみに精霊は寿命を迎えると生まれ変わってまた一から精霊をやり直します。まあ、魂が消えない限り一生精霊です。みぞれさんは初代最高神に神が居なくなるまで寿命が減らない契約をしてます。なので死んでません。その契約をした理由は神同士で争い、全員いなくなった場合、みぞれさんを引き継がせようとしたからです。なので基本的神は精霊王に危害は加えない…はずですが、そんなもん神様が入れ替わればだんだんと忘れ去られていくので現在はほぼ無意味です。
めっちゃめちゃ語った気がする…。解説と雑ネタですね。
11万♡ありがとうございます!記念イラスト遅れてすみませんでしたァ!!↓↓↓
11人目はウパさんです!下は泉なんですけど…なんか魔法陣っぽくなっちゃいました!このイラストは伏線ということで…。ぜひ意図を、意味を考えてみてください!
それでは!おつはる!
コメント
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懐かしいなぁ〜言われれば思い出せるけど流石に前すぎて言われなきゃ思い出せんわ