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☆yatio☆
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#主人公愛され
瀬名 紫陽花
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父の書斎に入り声をかける。
「父さん、完了したよ」
「おお。さすがだな、詩織。証拠はどうだ?」
整った顔立ちの父が破顔する。
組織にとっても今回の案件は重要であり、任務終了をいまかいまかと待ちわびていたのだろう。
「事故死以外には見えないはず」
証拠などあるはずがない。純粋な事故死なのだから。
今回は暗殺と悟られずにターゲットを闇に葬ることが必須だったため、父は証拠を気にしていたのだ。
父が属する暗殺組織は古来より、時の権力者や財界の有力者から暗殺依頼を請けている。
ターゲットもいわゆる大物の場合が多い。
たとえターゲットの命を奪っても、暗殺と分かれば依頼者にも疑惑が及んでしまう。
そのため暗殺の事実さえ消し去り、ターゲットを事故死や自然死に見せかけて闇に葬る依頼も多く、難易度が高いとされる。
その種の暗殺に長けているのが九条流暗殺術。
「父さん自慢の詩織なら、きっとやり遂げてくれると思っていたぞ。これでS級、見習い卒業だな」
通常、十七歳なら見習いとして修行の身だが、三件の高難度暗殺実績により超一流とみなされるのだ。
ため息をつきたくなる。
なぜなら、今日も含めた三件の任務全てで、わたしはターゲットの事故死を目撃しただけ。
すべてが純然たる不慮の事故死なのだ。
父への報告を済ませると自室に戻る。
わたしは相当数の暗殺を遂行した父から、幼少より暗殺術の英才教育を受けてきた。
もちろん、数多くの銃器や殺傷用の武器の取り扱いにも慣れている。
ところが、いざ暗殺を実行する段でためらいが強く出てしまう。
異常な強運を発揮しているのだろうか。
何もしていないのに、高難易度の暗殺実績が積み重なる状況。
組織からも父からも『九条の天才後継者』とみなされている。
気持ちは晴れないが懸念事項の対応をしなくては。
今日の事故現場で出会ってしまった佐倉君。
彼はいつからわたしに気づいたのか、また何を目撃したのだろう。
九条流では暗殺の目撃者は必ず消すという鉄の掟がある。
もちろん秘密を守るため。
今回も純粋な不慮の事故死。
しかし、事故前にわたしが暗殺をためらっていたため、不審な挙動をしていないと言い切れない。
今すぐ佐倉君を殺す必要はないし、仲良くはないといえ見知った顔のクラスメイトを殺すことなんてできない。
合理的な判断を下せば、佐倉君を調査・監視の対象とするのが最適解のはず。
コメント
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うおおお第2話も面白かった〜!!😭✨ 詩織ちゃん、こんなに強いのに実は誰も♡♡♡てないっていう設定がもう最高すぎる…「何もしてないのにS級」ってこのギャップにきゅんと来た!! しかも佐倉君登場で今後の展開が気になりすぎる…!秘密バレたら消される掟なのに♡♡♡ない葛藤、じれったくて推せる😭💕 続きめっちゃ楽しみにしてます!!