ウ「俺はリミニ・ウパパロン。多分14歳、です。ウパパロンとかウパとでも呼んでください。」
め「じゃあ、ウパさんで。というか、同学年なんですね。」
ウ「同学年なんだ………」
ラ「ボー……………(お…とこ?綺麗なのに?)」
ウ「あれ、ラテさん?」
ラ「…あ。はい。何ですか?」
ウ「いや、ぼーっとしてるみたいだったんで」
ラ「ちょっと考え事してただけです。めめさん、レイラーさん連れてきます?」
め「後でにしましょう。ウパさん、先に質問良いですか?」
ウ「何でしょう?」
め「なぜ祠に?」
ウ「いきなり聞いちゃいますかそれ……。まあ、いいです。
まず、俺はこの村の出身です。そして、物心付く前……2歳くらいかな、には能力が使えていました。」
ラ「だいぶ早い…」
ウ「はい。また、この村では湖の、水の神を信仰しています。そのため、俺は神の使い、という扱いを受けました。そして、この祠に閉じ込め……もとい、“保護”、“奉納”されることになりました」
め「聞いていいのかわかりませんが………ご両親は?」
ウ「両親は、実質幽閉されている俺を助けようと文献を読み漁り、この力が能力であることに気づきました。そして………息子を返してもらおうと村人たちに抗議しました。」
め「ご両親は、“贄”とされて、捕まったんですね。」
ウ「……よくわかりましたね。」
ラ「ということはもう……?」
ウ「ッ…。それが……わからないんです。」
め「?というと?」
ウ「捕縛された、としか聞いていないので……。ただ、この村の人々は当時、少し水神に異常なほどに信仰心を抱いているような……狂った感じでした。
ほぼ覚えていない親なので、会ってもわからないかもですが、きっと生きているという希望を抱いて生きています。」
ラ「へぇ……………ねぇ、めめさん。ウパさん。(殺気)」
め・ウ「ッ…はい」
ラ「村の建物、木製でしたっけ?(殺気)」
ウ「えっと、俺は、しばらくみていないので……」
め「スゥ………確か、木製です。」
ラ「了解。お先に。」
シュタッ
………………………………。
め「怒ってる………」
ウ「大丈夫ですかね?村…壊されそう。」
め「いえ、ラテさんはきっと………いえ、ほぼ確実に……」
ウパさんのご両親を見つけようとしています。
ウ「……………え?どうやって?」
め「村の建物………。きっと建物の中から探し始めようとしていますね。」
ウ「ぁ……。能力で………?」
め「ええ。『伝えてもらう』くらいはできると思いますので。」
ウ「強……っていうか、止めなくていいんですか!?」
め「殺気ダダ漏れだったので……ストッパーはしないといけないかも。
行きましょうか。」
ウ「………………」
め「あれ、ウパさん?」
ウ「ぁ………えっと…………。俺は、行ってもいいんでしょうか……?」
め「え?逆になんで駄目なんです?」
ウ「いゃ、ぁの、祠に居なさいって言われてるから………」
め「ウパさんの自由でしょう?」
ウ「ぇ………?」
め「いや、だって『神の使い』何でしょう?(笑)
じゃあ、何で下々のものに従わなきゃいけないんですか?ww」
ウ「………………フッ、ふふっww。確かに、そうですねwww」
め「ええ。水霊様?w」
ウ「その呼び方は止めて?w」
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プチ解説*⊂( ° × ° )⊃* “水霊様”はウパさんでした!予想してくれた方有り難うございます! ウパさんのファミリーネーム、「リミニ」は、ギリシャ語で【湖】の意味です!響きが好きだったので採用しました! では!