はじめまして、さきいか太郎です
今回、こばかぶを書かせていただきました
暴力表現がありますので、苦手な人は逃げてください
よろしくお願いします
それでは、どうぞ
俺は小峠華太、小林の兄貴の地雷でタップダンスをした舎弟の代わりに罰を受けに行く
アラサーの極道だ。
その舎弟は、まぁとりあえずMと呼ぼう。Mは入ってきたばかりの新人で、
兄貴達の性格や特徴を全く知らない。だからこそ事件は起こった。
Mが、自分を殺しに来たガキを車で轢いたことを自慢してきたのだ。
その内容はあまりにも酷すぎてここでは話せねぇが、とにかくヤバい。当然、兄貴は怒る。
Mはそんな兄貴を横目に話を続ける。そして⌈身寄りのねぇガキで良かった」と言った途端、
兄貴がMに、襲いかかったのだ。
野田の兄貴、和中の兄貴がその場にいなかったら、死んでいただろう。
アーミーナイフを振り回す姿は、まさに鬼神。Mは失禁していた。
そんなことがあり、翌日兄貴はMを事務所に連れてこい、グリンすると他の舎弟にも
怒鳴り散らし………………………終いには、仕事も放棄する始末。
あんなところへ行ったら、Mは間違いなく死…そこで借り出されたのが俺だ。
Mはクズだが、戦闘力は高い。将来有望な人材を潰す訳にはいかないのだ。
(あぁ、行きたくない…………………………)
俺は、重い足を無理矢理動かし、事務所に向かった。
(着いてしまった)
事務所からは禍々しいオーラがでている。人ひとり死んでるなこれは、
俺は出来るだけ音を立てないように扉開ける。そして、兄貴の目の前に立つ。
⌈カブトぉ、Mは?」
⌈…………………………ッッ」
⌈返事しろよ」
⌈…………………………、Mは来ません」
一気に空気が冷たくなる。
⌈なんで?……………馬鹿なの?連れてこいよ」
⌈無理です」
⌈……………………………………………………」
⌈はぁ?」
怖い。だが、この人をなだめればMは助かる。
カタカタ震える右腕をを抑え、俺は兄貴に言い訳をする。
⌈すいません……………しかしMが天羽組に必要なのは分かってるでしょう」
⌈お願いします」
⌈……………………………………………………」
返事はないが、兄貴のMへの興味が薄れてきているのが分かる。
あと一押し……………
⌈ヤキ入れんなら俺にしてください。何でもします」
⌈……………………………………………………❗」
これを言ったのが、運の尽きだった。兄貴はMに興味を失ったが、代わりに俺に興味をもつ。
兄貴は自分の内ポケットから煙草を取り出し、くわえると、
⌈…………………………火ぃ」
と言った。
俺は慌てて兄貴の煙草に火をつける。兄貴は煙草を一吸いすると、
⌈灰皿」
と言ってくる。あぁ、もったいない。
そう思いながらも俺は、携帯式灰皿を兄貴の前に差し出す。
⌈どうぞ、小林の兄貴」
しかし、兄貴は不満そうだ。
⌈ちげぇよ、カブト……………しゃがめ」
嫌な予感はするが、兄貴の命令に背くことは出来ない。
俺は、兄貴の指示通りにしゃがむ。
次の瞬間、兄貴は俺のうなじに煙草を押し付けたのだ。肉の焼ける音がする。
⌈熱ッッ……………い゛…ぐぅ」
さらに、煙草をぐりぐりと動かす。痛い。熱い。
⌈お前ってホント従順だよな」
⌈うんうん、良いねぇ……………舎弟を守る兄貴分かぁ」
⌈…………………………ッッ」
兄貴はケラケラと笑っている。この状況を楽しんでいる。悪魔だ。
緊張感、痛み、恐怖が合わさって涙が出てきた。
⌈…………………………ふ……………んぅ」
⌈何泣いてんの?……………お前が起こした不始末だろ、泣くなよ、いじめてるみたいだろ」
⌈……………………………………………………M連れてくるならやめてやるよ」
⌈い゛……………やです」
⌈ん~~、ダメかぁ」
俺が苦しんでいる数十秒後に煙草の火が消える。やっと終わった…………………………
安心しきった俺に二本目の不幸が降りかかる。
今度は肩に根性焼きをされる。
⌈あ゛ぁ゛……………」
⌈何休んでんの?……………お前の舎弟の数やるからな」
⌈ひゅッッ………………………………………」
俺は、この日を境に舎弟を庇うのをやめた。
この後、Mは天羽組を抜けた。和中の兄貴が軽くヤキを入れたからだと思う。
俺の苦労は報われなかったが、仕方ない。
小林の兄貴の機嫌が良くなっただけでもよしとしよう。
(完)
コメント
9件
いつも、最高な作品をありがとうございますm(_ _)m
まじ最悪 M最低〜