「杏葉(あずは)、予算組めたぁ?」
「大雑把(おおざっぱ)な形のものはできてるよ」
宗次郎(そうじろう)に、杏葉はルーズリーフに手書きでまとめた表を渡す。
「お~、さすが! 仕事も早いし丁寧だね~」
「そんなことないって。数字、間違えてるかもしれないからチェックしてよ」
「隼(はやと)にでも頼んどくよ」
宗次郎は、サンキュ、と手にした紙をふらふらっとさせ、隼のほうへと向かって行った。
「最近、杏葉ちゃんに馴れ馴れしすぎない?」
杏葉の隣で、昼休みに食べ逃していた弁当を口にしている 弥奈(やな)が不満そうに言う。
「そう? 宗次郎の手伝いをしているから、ちょっと話す機会が増えただけじゃない?」
杏葉は、成り行きで宗次郎のサポートにまわっており、中心となって文化祭での催しの準備をしていた。
「いや、距離が近いな。いつの間にか名前で呼び合うようにもなっている」
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