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⚠️純愛ド健全、インターン×シークレットエージェント、インターンによる愛称呼び、大学生のインターン
午前一時五十七分。この日のシフトが終わるまで後三分。
猫目の黒い瞳がコーヒーメーカーをじっと眺めている。着々とコーヒーは溜まっている。
シークレットエージェントは口を大きく開けてあくびをした。目を擦る。眠くはないのだが、体は少し休息を欲しているらしい。
「シークーちゃーん」
受付から聞き馴染んだ声がした。振り返ると、黄色いうさ耳が二本、顔を出している。
「あーそーぼー」
シークレットエージェントはかすかに頬を緩めた。 受付の前まで来ると、黄色い耳はぴょこぴょこ動く。堪えようとして堪えきれない笑い声もかすかに聞こえる。
「インターン、患者の治療は終わったか?」
耳の持ち主が立ち上がり、その間の抜けた面をひょっこりと出す。
「シクちゃん!」
「なんだ。」
「えへへ、読んだだけ。」
「そうか。」
インターンは扉から受付内に入り、シークレットエージェントを抱きしめる。
「部屋7の患者さん一人で治療できたよ。」
「偉いじゃないか。腕を上げたな。」
「んふー」
褒められると兎は満足そうに猫の首元に顔を押し付ける。
今晩のシフトを担うのはこの二人だけだった。患者の命を扱うという責任がたった二人にのしかかり重荷になると同時に、他の人に邪魔されずに二人きりの時間が取れる癒しにもなった。
「ねえ、シクちゃん。次有給取るのいつ?またデート行こうよ。」
インターンのふわふわ尻尾が期待してぽやぽや跳ねている。
「来週の木曜日に休みがある。」
「来週の木曜…講義あるの午前だけだから、午後からお出かけしよ!」
「サークルとかはいいのか?」
抱きついたまま離れないインターンの背中をシークレットエージェントは優しく撫でる。
「そういうのは普段楽しんでるからいいの。シクちゃんと遊びに行けるのなんて滅多にないから。特別。」
「ふふ、そうか。」
満更でもないようで、シークレットエージェントの黒い尻尾が揺れている。
「あ、シクちゃん尻尾揺れてるー」
「え?ああ…すまん…」
「なんで謝るの?」
「なんでって…恥ずかしいから…?」
きょとんとする。インターンの間抜け面からさらに間が抜けている。
「可愛いのに?」
「…そういうところだぞ」
「んー?」
午前二時二分。シフトは終わった。あとは戸締りをして帰るだけだ。
「今日もシクちゃんのお家行ってもいいー?」
「もちろん。」
「やった。」
インターンはこの病院までは電車を使ってきている。流石にもうこの時間帯に電車は走っていないので、シークレットエージェントの家に泊めてもらうのが定石になってきていた。
「映画見る?」
「お前、明日一限からあるって言っていただろ。」
「ちぇ。」
荷物をまとめて、窓にも扉にも鍵をかけて、二人は裏口から出て行った。
インターンが大きなあくびをする。
「シクちゃんのあくびが移っちゃった。」
「私のあくび?」
「シクちゃんさっきあくびしてたじゃん。」
「…見てたのか。」
「うん。」
困ったような笑い声は、発されて少ししかしないうちに夜の静けさにかき消された。
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主です
#ロブロックス
Mnahiko
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コメント
1件
うわあ、この空気感、すごく好きです。夜勤明けの病院で、シークレットエージェントとインターンの兎。お互いのあくびが移る距離感と、尻尾が揺れる無意識の愛情表現に、思わずにやけました。第二の人生か何かで別の肩書きを持つ二人の、日常に溶け込んだ温かい距離感がとてもいい。続き、待ってます。