放課後、私は焦りに焦っていた。
『…(汗)』
『あの……ケンモチサン…』
剣「ん?」
剣「なんですか?」
私の目の前にいる男は今現在私を壁に追いやりながらニコ、と笑っている。
…ニコ、じゃないんだよ!!!!
今すぐこの状況から助けて!!!
こんなことになったことの発端は些細なことで、
お昼休み、みんな屋上やほかの教室に歩き出す。
みんな教室から出てお昼を食べたがるから、教室は意外と静かなので教室に残る。
『ひまちゃーん!お昼食べよ~!』
本間「え!もうお昼やん?!」
本間「食べよ食べよ!!」
ひまちゃんをお昼に誘い教室の窓側の二つの机をくっつけた。
ちょうど席前と後ろでよかった、なんて思いながら。
コンビニで買ったパンの袋を開けているとひまちゃんが私に話しかけた。
本間「ーーちゃんはさお祭り行くの?」
『んー?わかんない、多分行くかな?』
あ、剣持に言われてたの忘れてた、
『あ、行く行く!!!予定忘れてた!!』
本間「予定忘れてたはやばいで!!笑」
本間「ていうか、予定あるんやね、!一緒に行きたかったなぁ、!」
何それ可愛い……
『違うお祭り一緒に行こうよ~~!!』
本間「え!ほんま?!いきたい!!」
『ーーー?笑』
本間「ーーっ!笑」
本間「そういや行く相手は?!」
『んーー秘密、』
本間「気になるんやけど!!ヒント!」
『ヒント?!えっと…、』
剣持の特徴……
『…頭いい?のと、口悪いのと、ーー、、』
本間「そういうのやない!!!他にないん!!」
『えぇ、、うーん…』
『かっこいい?』
…
…
え何言ってるの私?!?!
ひまちゃんも「きゃー!!」じゃない!!!
そう心の中で大きい声を出して焦る。すると横から聞きなれた声が聞こえてきた。
「…は?」