テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
才川奏美
1,164
五木友人
9,631
NaCl
3,911
コメント
1件
才川奏美さん、完結おめでとうございます…! 「卒業証書」というタイトルが、もう胸に刺さりました。黒蜜が「♡♡♡じゃなくて、平和を守るライセンス」って言ったところ、すごく好きです。みんなが自分の過去とちゃんと向き合って、新しい道を選んだのが伝わってきて、読んでるこっちまで「ああ、終わったんだな」って実感がじわじわ来ました。 特に浩一の「誰も死なない作戦」が、ほんと彼らしいし、重かった物語がちゃんと温かい場所に着地した感じで、涙が出そうになりました。素敵な最終章をありがとうございます🌙✨
最終章:未来へのライセンス(卒業)第35話:暗殺者の卒業証書
三月、桜の蕾が膨らみ始めた春の日。 かつて死闘を繰り広げた学び舎から、四人の若者が巣立とうとしていました。
「……卒業か。結局、最後まで普通の高校生にはなれなかったな」 黒蜜が、制服の襟を正しながら苦笑します。 「何言ってるの。世界を救いながら単位も取ったんだから、私たち最強の高校生じゃない」 藤堂が胸を張って答えます。
校門の前で、浩一と玲亜は並んで立ち止まりました。 伝説の師匠たちも、狂った教頭も、執着したマザーも、もうここにはいません。
「凪くん。私たち、これからだね」 「ああ。……行くか、みんな」
4人の入学式
それから一ヶ月後。 彼らが選んだ進路は、大学でも、裏社会の王座でもありませんでした。 都内にある**「国家防衛・警備専門職大学校」**。 表向きは高度なセキュリティエンジニアやSPを育成する専門学校ですが、その実態は、崩壊した「組織」の残した負の遺産を、正しく管理・清算するための専門家を育てる、国直轄の機関でした。
入学式。真新しい紺色のスーツに身を包んだ四人が並びます。
「おい、浩一! 専門学校でも一番を狙うぞ。今度は殺しじゃなくて、平和を守るライセンスでな!」 黒蜜は、暗号解読と電子防衛の専攻。 「私は警護・武術専攻。凪、あんたがサボったら私が鍛え直してあげるから」 藤堂は、かつての刺客としての技術を「守るための剣」へと昇華させる道を選びました。
玲亜は、カウンセリングと心理戦略の専攻。 「私、自分みたいに心を壊された人たちの助けになりたいんだ。凪くんの隣に、胸を張って立っていられるように」
そして浩一。彼はすべての暗殺術を封印し、戦術指揮と危機の未然防衛を学ぶ専攻へ。 「……任務開始だ。今度は、誰も死なない作戦を」
(完)