テラーノベル
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「……お腹すいたな。」
ぐぅ、と腹の虫が鳴いた後にそう口から出す目の前にいるコイツは、平気そうな顔しときながら耳だけは赤い。照れちゃってんなこれ。
「出前でも頼む?」
「この時間に?やってないでしょ、あったとしても迷惑」
すぱっとそう言い切られてから、はてどうしたものか。と顎に手を当てて、分かりやすく悩む。隣で右手をお腹に当てながら背もたれに体重を乗せてる感じを見るに、自分で作るという気はさらさらないらしい。俺の家に来たからってもてなされる側です〜って顔しやがって。可愛いな。
「んじゃ、俺が作ろうか」
「嘘でしょ?今から佐野飯?勘弁してよ」
「大マジ!てか、俺だってレシピちゃんと見たら出来っから。子供の頃味見係だぞ。」
「じゃあ今佐野飯っていうゲテモノ生産コンテンツ見てるお母さんは泣いてるよ」
「うるせ」
半分マジでそう提案したら、軽口が返ってきてちょっぴり拗ねる。ほんとに作れんだけどな。いらないってことなら無理に作っても無駄になるし、コンビニとかが無難か?なんて考えてると、ソファの座面が仁人が動いたのと同時に揺れる。そっちに目を向ければ、俺の肩に頭を預けた仁人と目が合う。
「……ゲテモノじゃないなら、食べたい」
「へ」
「だから、作ってくんないの」
「…任せろって、めちゃくちゃ美味いの出したげる」
信用ならねぇ〜、と隣でくつくつ笑う丸っこい頭をぽふ、と撫でれば、席を立った。
comi
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豆乳
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#ファンタジー
comi
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コメント
1件
うわあ、この2人、すごく良い距離感ですね。仁人くんがお腹空いてるのに素直に言えなくて耳赤くしてるとことか、もう可愛すぎる。「佐野飯」のやりとりも軽快で、思わず笑っちゃいました。肩に頭預けて「作ってくんないの」って甘えてくる流れ、めちゃくちゃ胸に来ます…。レシピ見ればできる俺くんの不器用な優しさもいい。この何気ない日常の空気感、すごく好きです。続きが気になります!