佐福です。死ネタです。グロくはないはずです。それでは
分かり切ってる。もう君が帰ってこない事なんて、もう君の声が聞こえてこない事なんてあの時君は僕らを守る為に死んだ
手榴弾の安全ピンを抜き胸に押し当て、そのまま微笑みを浮かべて爆発した。九州のリーダーの最期と思えばふさわしいと言えば相応しいだろう。修羅の国と呼ばれた事も考えると爆死は君にピッタリだったんだろうね。
あの時の僕は酷かったよ、大好きな君の最期を直立不動で、酸っぱくて冷たい液体が頬を伝った情けない姿で見たんだ。他の皆は?熊本は長崎の目に手を当て見えないようにしてたよ、鹿児島だって沖縄にそうしてたし宮崎は爆風による被害を想定してみんなに後方に下がるように誘導してた。大分は周りに気を配って伏兵がいないか確認してた。僕は本当に情けないね、ごめんね、こんなのが隣県でさ
君は優しかったね、修羅の国なんて呼ばれてたけど魅力度ランキングで最下位を取った僕を慰めてくれたね、大好きだったよそんな君が。何で置いて行ったの?どうして?僕を隣にずっと置いてくれるって、傍に居てねって君言ったじゃないか、言い出しっぺが置いて行くだなんて酷いな、どうしてくれるの?
大好きだったのに、愛してたのに、君の為ならこんな命要らなかったのに
そんな事思っても君はかえってこない、さっさと皆の手伝いをした方がいい。
僕は重苦しい体を必死に動かして皆の元へ行く、福岡君が死んでからどれくらい経ったんだろうか、時計なんて見る気が起きなかったから知らないけどね
久しぶりに部屋から出ると皆が驚いた様子でこちらを見る。すると長崎が僕の方へ泣きじゃくりながら走ってくる
「どうして部屋から出てこなかったの!?心配したんだよ!!!」
長崎はそう言い放つとポカポカと僕の体を叩く。長崎の涙で僕の服の1部は濡れた。その部分はとても暖かかった
「……ごめん長崎」
そう言い僕は長崎の頭を撫でる。ふと他の皆に視線をやると少しだけ雰囲気が重かった。何かあったのだろうかと口を開こうとすると鹿児島が切り出した
「まだ立ち直れてないんでしょ」
「!」
「図星かよ」
ほぼ無表情の鹿児島と呆れたような声と態度をしている大分
「ははは…そうですね、まぁでも大丈夫です。直ぐに復帰しますんで」
「隈が酷い上1週間以上部屋から出てこなかったのにか?」
もうそんなに時間が経っていたのかと熊本の言葉を聞いて思った。時の流れは遅いね
「大丈夫ですよ」
「そう、無理はすんなよ」
まぁ皆仕方ないと思ってるんだろう、僕は僕にとっての神を、光を失ったんだから。もうこの先に希望なんて無い、希望の無い世界で、ただ廃人のように生きるだけ。
ほら、君が招いた結果がこれだよ、嫌なら戻ってきてよ、お願いだから…お願い……
コメント
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大分がちょっと薄情に見えるの私だけ?すみません、地元贔屓してしまう奴で気にしないでください!
故郷が爆発してる…←福岡民 佐賀ぁ…落ち込まんでね、良いとこいっぱい知ってるからね☺️ 他の九州メンツもね