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『無個性の影 ― 夜の笑顔』
放課後。
授業が終わり、
1年A組の生徒たちは寮へ戻ってきていた。
夜。
雄英高校寮のリビングには、多くのクラスメイトが集まっていた。
テレビはついているが、誰も見ていない。
「……」
「……」
空気が落ち着かない。
「デクくん…まだ出てきてないよね」
心配そうに言うのは
麗日お茶子。
「先生は夜には出てくるって言ってたよな」
上鳴が言う。
「まぁ緑谷だし大丈夫だろ!」
そう言うのは
切島。
だが、その言葉もどこか不安そうだった。
ソファに座っていた
爆豪は腕を組んでいる。
「……チッ」
その時。
バタバタバタッ!!
階段を駆け下りる足音。
全員が振り向く。
そこにいたのは――
緑谷
「デクくん!」
「緑谷くん!」
一斉に声が上がる。
デクは息を切らしていた。
髪も少し乱れている。
麗日が立ち上がる。
「大丈夫なん?」
「今日心配して――」
その時。
デクが笑った。
「ははっ」
軽い笑い。
「ごめんごめん」
「今日は迷惑かけちゃって」
ケラケラと笑う。
その笑い方に、何人かが少し違和感を覚えた。
「デク?」
切島が声をかける。
デクは笑いながら言う。
「ほんとごめんね」
「みんな心配してくれて」
「でももう大丈夫!」
明るく言う。
だけど――
目が少しだけ不安定だった。
麗日が近づく。
「緑谷くん、まだ無理せん方が…」
その瞬間。
デクがくるっと振り向いた。
そして――
ダッ!!
玄関へ走り出した。
「え?」
「デク!?」
扉が勢いよく開く。
バンッ!!
そのまま外へ飛び出していった。
リビングが一瞬で静まり返る。
「……え?」
上鳴が固まる。
「お、おい…」
切島が玄関を見る。
麗日の顔が青くなる。
「今の…」
蛙吹が静かに言う。
蛙吹梅雨
「様子、おかしかったわ」
次の瞬間。
爆豪が立ち上がった。
「チッ!」
しかし飯田がすぐ止める。
飯田天哉
「待て!」
「勝手に追いかけるのは危険だ!」
「まず先生に連絡だ!」
すぐにスマホを取り出す。
「もしもし!」
電話の相手は
相澤消太。
飯田の声は焦っていた。
「先生!」
「緑谷くんが寮から飛び出しました!」
リビングの空気が一気に張り詰める。
外では夜風が強く吹いていた。
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#僕のヒーローアカデミア
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キャサリン
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