コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
ーーーーーーー
md視点
インカムでコンちゃんから通信がきていたけど、気持ちの整理がつかないから無視してしまった
どれだけの年月が経っていようと俺にとってのトラウマは治ることの無いもの
表面上では治ったように見えても、ひとつのトリガーで簡単に抉られてしまう
緊張と不安が入り交じり汗が滴り落ちる
大丈夫、俺にはみんながいる、そう思っても怖くて怖くて
下を向き感情に振り回されていることに耐える自分が惨めで、ふと、実験されていた俺と今の俺が重なる
手をついた床と実験室で苦しんだときの床の区別がつかなくなる
幼かった俺に薬を入れ、浅い呼吸の俺を放置しカルテを書いていく姿
ちがう、
らだおくん、きょーさん、コンちゃん、レウさん
無理矢理彼らの事を思い出す
「困ったときは頼れよ!」
そんな声が聞こえてきた
頼らないと、俺のひーろー達に
ーーーーーー
rd視点
コンちゃんがみどりと繋がらないって言ってから5分後ぐらい
いきなり扉がバタンと開かれた
そこにいたのは意外にもみどりだった
「ラダオ…!コンチャン…!頼ッテモ、イイ…?」
苦しそうな呼吸で、汗をかいたみどりがドアを開けた
いまここで思うのは歓喜
焦りとか、大変なことになってるんじゃないかとか全部吹っ飛んだ
ふふっ、あのみどりが頼るってね
コンちゃんもそう思ってるんだろうな
どんな問題でも解決してあげるよ?みどり
「俺、ネ?……」
話しにくそうなみどりの背中を摩る
「大丈夫。」
どんな過去があっても、どんな未来が待ち受けていようとも
絶対にみどりを裏切らない
絶対に助ける
この思いが伝わってたらいいな
ーーーーーーーー
md視点
初めて人に話すから緊張した
俺が所々詰まったのにも関わらず、2人は背中を摩って声を掛けてくれた
「大丈夫だよ」って
その言葉でどれだけ俺が救われるのか
意外にも打ち明けたあとは呼吸も精神も楽になった
2人は真剣な眼差しで、ふざける事もなかったから安心できた
頼りに、してるよ
信じていいんでしょ…?
ーーーーーー
cn視点
瞳、ねぇ?
実験体…C国…
みっどぉは生い立ちのこと実験の断片的な内容だけ教えてもらった
あんまり深堀するとトラウマを刺激しちゃうからね
あの後見た事すらなかった瞳を怯えながらも見せてくれた
その瞳はまるで宝石のようで、これが実験によるものだなんて誰も思わない
本人はあんまり好きじゃないっぽいけどねぇ
俺はあの瞳、好きだよ
それにしても、どうしようか
C国はみっどぉを欲しがってる
らっだぁは1週間の期限を設けた
俺は、………
「みっどぉ」
あの後疲れたのか寝てしまい俺にもたれ掛かるようにしている
溜め込んでいたのかずっとごめんなさいと言う みっどぉに、俺は何も声をかけられなかった
…それでも泣かずに顔を歪めているだけなのはいっそ泣いてほしいと思うぐらい、痛々しかった
らっだぁは、みっどぉが寝たすぐに外に出ていった
何を考えているかわかんないけど、らっだぁは特にみっどぉを気にかけてる
さらさらとした髪を自然に撫でる
みっどぉってほんとに末っ子気質あるよねぇ
そうじゃなくても大切な仲間なのは変わらないけどね?
『コンちゃん、聞こえる?きょーさんとレウさんにも情報共有しとくから、みどりはお願いね』
「ん、りょうかぁい」
みっどぉ。頼ってくれてありがとう
なんだか眠いなぁ…みっどぉって、こどもたいおんだからねむい…
いまだけならいい、よね?
起きても、みっどぉもみんなも幸せでありますように
ーーーーーー