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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで
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「なぁ……ちょっとだけ、ええやろ?」

「ダメって言ったらダーメ!」

俺は今、敏弥からお触り禁止令を受けている。理由は簡単。俺がボディタッチをし過ぎたせいだ。

最初こそ笑って許してくれたもの、徐々にヒートアップしていくにつれ我慢の限界に達した敏弥は遂に

「しばらく俺に触るの禁止!」と叫んだのだ。

そりゃ俺かてやり過ぎたな、流石に嫌やったかな……って思うとるで?でもしゃーないやろ、あんな胸元がら空きな服着てたら触りたくもなるやん。

てか寧ろ「襲ってください」って言ってるようなもんやで?それに気付いてへんのかな……。

「なぁ〜ええやろ?」

「ダーメ、俺怒ってるんだからね。」

ぷくっと頬を膨らませながら言うのは反則やで。めっちゃ可愛えやんけ……。

「怒らんといてや……悪かったって。だから機嫌直してくれへん?」

「じゃあ……もう変なことしないって約束してくれたらいいよ」

なるほど条件付きってことか……。でも変なことしない自信ないんよな(笑)

「分かった、約束するわ。だから許してくれへん?お願いや。」

「……はぁ……分かった。いいよ、許してあげる」

よっしゃー!ということで言った傍から早速触らせてもらうで(^^♪

「ちょ、ちょっと……!」

最初は真っ白な首筋から見える血管に沿って指を這わせていく。

「さ、触らないって約束したじゃん……!」

「ん〜?触らないとは言ってへんで。『約束する』って言っただけや」

「そ、そんな屁理屈が通用するわけ……」

反論しようと振り向いた瞬間すかさず唇にキスを落とす。

不意打ちに弱い敏弥はそれだけで顔が真っ赤になる。そしてまたそのまま口づけを交わした後、そっと耳元へ顔を近づける。

「……なぁ、シよ?」

耳元で囁かれたその言葉にビクッと反応すると、慌てて敏弥はぶんぶんと首を横に振った。

「だ、ダメダメ……!今日は絶対ダメ!!」

「なんでぇ〜?ちょっとくらいええやろ?」

「ほ、ほら!夕飯の支度しなきゃだしさ……あ、買い物も終わってなかったんだよね~」

あせあせとわざとらしく敏弥は急ぎ始めた。誤魔化そうったってそうはいかへんで(^^)

「わっ!」

急いで立ち上がろうとする敏弥の腰を掴むとそのままソファに押し倒した。

「夕飯なんていつでも食えるやんけ……それに俺、今日のおかずは敏弥にするつもりやから」

「な、何、言ってんの……」

「だって……俺もう我慢出来へんもん。なぁ、このまま食べてええやろ?」

「はっ、いいわけ……っ!」

反論する敏弥の口を塞ぎ舌をねじ込む。逃げ惑う敏弥の舌を絡めとり吸い上げていけば、次第に抵抗は弱まり甘い声を漏らし始めた。

「んっ……はぁ……んむっ……!」

上顎をなぞり歯列をなぞるとビクビクッと反応し、ぎゅっと服を掴んでくる姿に愛おしさを感じると同時にもっといじめたい気持ちが芽生えてくる。

「ひゃぁ!?」

するりと服の中に手を忍ばせれば可愛らしい声を上げる。そのまま肌を撫でながら胸の突起へと触れていく。

「あっ……だめ、触らないって……」

「ん〜?別にええやん、減るもんやないし」

そう言い放ち服の中へと顔を入れる。突起を口に含むと舌先で転がしたり甘噛みをしたりして刺激を与え続けた。

すると次第にそこは硬さを増していった。

「んっ……!あぅ……っ!」

必死に声を抑えようとしている姿がいじらしいが、もっと鳴かせてみたいという欲求に駆られてしまう。

片方は口に含みながらもう片方は指で摘んでみた。

「だ、ダメだって、ばぁ……」

「ダメダメ言うとるわりにはこんなエロい服着て、最初から俺のこと誘っとったんやろ?」

「ちが……っ!」

否定しようと口を開いた瞬間、ガリっと歯を立てれば敏弥は声にならない悲鳴を上げた。

「ほら、こうやって噛まれるのが好きなんやろ?俺に噛まれて喜んでるん?ほんまやらしい体やな〜」

「そんなっ……!」

反論する暇も与えずそのまま執拗に攻め立てると次第に嬌声へと変わっていく。

「あっ……んぁっ!だめぇ……!」

「何がダメなんや?こんなにビンビンにしとるくせに」

ズボンの中に手を突っ込み下着の上から触れてみるとそこはしっとりと湿っていた。

「んひぃっ!?」

突然強い刺激を与えられ驚いたのかビクンッと体が跳ねた。構わず擦り続けると次第にくちゅくちゅという音が聞こえ始める。

「やっ、あっ♡んぅっ……!」

与えられる快楽から逃れようと腰を引くが逃すまいと引き寄せさらに激しく動かす。

するとすぐに絶頂を迎えたようで身体を大きく痙攣させた後ぐったりと脱力してしまった。

「はぁ……はぁ……いや、だ……って……言ったのに……」

肩で息をしながら涙目で訴えてくるその様子すら可愛らしくて思わずニヤついてしまう俺。

「ごめん、でも我慢できひんかったんやもん」

そう言いながら敏弥の頭を撫でると少し安心したように頬を緩ませた。

「もう……仕方ないなぁ薫君は」

そう言って優しく微笑む姿にドキッとする。あぁ、やっぱり俺は敏弥が好きやなぁと改めて思った。

「触らないでって言ったのはね、薫君に迷惑かけたくなかったからなんだ……」

ポツリと呟いた言葉を俺は聞き逃さなかった。

「迷惑……?」

「うん。薫君に触られるとどうしてもドキドキしちゃってもっとしてほしくなっちゃうんだ。でもそんなんじゃ薫君に嫌われちゃうかもしれないと思って……だから……」

あぁもう、ほんまに可愛すぎるわこの生き物はぁっ!!!

「迷惑なんかやあらへんよ。寧ろ嬉しいわ」

そう言ってぎゅっと抱きしめると敏弥は嬉しそうに笑った。

「えへへ、ありがと」

「なぁ、続きしてもええか?もっと敏弥のこと抱きたいねんけど」

「……うん、いいよ。いっぱい愛して?」

そういうと敏弥は自ら服のボタンを外していった。その姿はとても妖艶でそそられるものがある。

「敏弥、こっち向いて?」

俺は優しくキスをしながらゆっくりと押し倒していく。そして再び行為を再開したのだった。

END.

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