テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
ら( ぺいんと 、 おはよう
ペ( ん゛ …. 、
ら( … 、
ら( … 朝ごはん置いとくから
ペ( うん゛ …. 、
きっと彼女の中で俺はもう不必要な存在なのだろう。
目も合わせてくれないのが凄く辛くて朝から俺の気分は最悪だ。
俺はこんなにすきなのに。
ペ( ッはよーございます !
( おはよ 〜〜 ぺいんと !!
( 昨日お願いした会議資料ってあとどれくらいで出来そう ?
ペ( ん ? 会議資料 … ?
ペ( 印刷して置いといたはずですけど …
( あれ 、 あ !! ほんとだ …. 笑 ヾ
( ごめんね !! さすが 仕事はやいね 〜
ペ( ありがとうございます 笑 ヾ
( 今日の夜なんかある ?
ペ( 今日の夜は 〜〜 …
ら「 今日何時に帰りそう? 」
ら「 迎えに行く 」
ペ( … なんもないですよ !!
( あぁそう ? 久々に呑もうよ 〜〜 ゞ
ペ( いいですね 〜〜 !! 奢りですか ? 笑 ヾ
( 仕方ないなぁ 〜〜 ヾ
ペ( ありがとうございます 笑 ヾ
( ぺいんと先輩 !! ちょっといいですか ?
ペ( あ ッ 、 うん !!
( それじゃ 、 また夜ね 〜〜 ヾ
ペ( はい !!
「 今日上司と飲んでくる 」
ら「 分かった。 」
俺はそのメッセージに既読しないままスマホをポケットへ入れた。
もう俺の事なんて彼女とすら思っていないくせになんでそういうことするんだろ。
( ぺいんと 〜〜〜 !!
ペ( はい !! どうしました ?
( ごめん !! 嫁さんが今日はまっすぐ帰ってこいって言うもんでさ 〜 …. 、
ペ( じゃあまたの機会にですね …
( 今度寿司奢るから !! な ?
ペ( 全然大丈夫ですよ 笑 ヾ
( まじでお前いいやつだな … 、
〜〜 ♪
ペ( … ッ ぁ 、
( 出ていいいよ 〜〜 休憩しな !!
ペ( はい !! ありがとうございます
俺は給湯室に行ってポケットからスマホを取り出した。
< らっだぁ >
やっぱり。
ペ( … もしもし 、 なに ?
ら( 今日帰るの何時頃になりそう ?
ら( もしあれなら居酒屋に迎え行くけど
どんだけ迎えに行きたいんだよ。
良い彼氏って肩書きが欲しいのかまだ少しでも俺の事を好いてくれてるのかは知らないけど。
ペ( あ 〜〜 、 今日飲み行くのなくなった
ら( そうなんだ … 定時 ?
ペ( ん
ら( わかった。 迎え行くね
ペ( はい
ら( ッ … じゃあ 、 また 、
ツー 、 ツー 、
俺らっだぁのこと好きなのかな。
もういっその事別れようかな。
正直今はらっだぁの存在がすこし邪魔に感じると言うと言い方が悪いけれどお互い良い気はしていない。
距離を置くなんて曖昧な事を言うよりきっぱり別れて次に行った方がお互いのためなんじゃないかと思う。
きっと別れが近いことはらっだぁも雰囲気から感じ取っているだろうし仕事終わりに迎えに来るのも少しでもそれを和ませようとしているように感じる。
18時になる10分前に見慣れた外観の会社の前にある駐車場に車を停めた。
最近は車内に流す曲も自然と失恋ソングばかり流してしまう。
こんなに思いをずるずると引きずっているのは俺だけだしきっと振られるのも俺なんだろうなぁなんて思う。
けど俺は最後まで彼女を好きでいたいし彼女が別れたいと言うならその気持ちを否定するつもりはない。
もちろん別れたくないけど。
ミラーを見るとちょうど出入口から彼女が出てきて、それと同時に次の曲に切り替わった。
彼女と付き合った日に彼女がカラオケで歌った曲だ。
付き合って数時間で失恋ソング歌うの?なんてツッコミして二人で最高に爆笑したっけな。
この曲の歌詞も今の俺たちの事のように聞こえた。
ガチャ ヾ
ら( … 仕事お疲れ様
ペ( うん 。 ありがとう
懐かしい思い出の詰まった失恋ソングを聞きながら夜景が映える橋を走行する。
珍しく彼女はスマホを触らず外の景色を眺めていた。
ペ( ッ … ヾ
鼻をすする音が聞こえて反射的に彼女の方を見てしまった。
目なんて合うわけもなくただただ外の景色を見ていた。
ペ( ッ … この曲 、 覚えてる ?
久々に彼女から始まる会話で彼女の声は今まで聞いたことのない声色だった。
ら( うん 。 付き合った日のでしょ ?
ペ( …. そう 。 俺が歌ったやつ 。
ら( 懐かしいね 。
ペ( … 俺達別れよっか 。
ら( …. 分かった 。
終わってしまった。
やっぱり俺が振られた。そんなことはどうでもいいけど。
ペ( … 俺ん家に降ろして 。
ら( うん 。
ペ( 私物とか後で 着払いでいいから送って
ら( … 分かった 。
ペ( …… ッ ぐす ヾ
俺の助手席にぺいんとが乗るのもこれが最後で、こんなにしんみりした雰囲気が流れるのは最初で最後なんじゃないかと彼女のすすり泣く声を聞いて思う。
久しぶりに来た彼女の家。
まぁ見るのも最後なのが少し悲しい。
ペ( … ありがとう 。
ら( 全然 。
彼女がドアノブに手をかける時 、
ら( 待って
俺は引き止めてしまった。
ペ( … なに 、 ?
ら( だいすきだったよ 、
ペ( ッ 、うん 。
ら( … それじゃ 、
ペ( 楽しかった 。 またね 。 ッ ぐす ヾ
ガチャン ヾ
ら( … 他の誰かと幸せになってね 。
正直未練なんてものは俺に湧いてこなかった。
きっとそれだけ俺は思いを伝えていたんじゃないかと思う。
君の最後の言葉はまたねだったけど 、
ら( また なんてもうないんだよ 。
さよなら 。 大好きだった人 。
もう二度と出会わなくて済むように 。
最後 、 俺もだいすきだった ってちゃんと言えてたらなぁ ッ … 、 ヾ
リクエストお待ちしております
次回リクエスト作品
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝ ♡ 1000 💬 2
コメント
1件
今までハピエンしか見てこんかったけどれあさんのお話を見てきて最近だんだんとバドエンに沼ってきたのは気のせいだろうか……いや、気のせいではないな……oh………