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第26話、お読みいただきありがとうございました!


本日はあっきぃ目線です!


今日はいつも以上に長いので、ゆっくり読んでいただくことをお勧めします汗


第27話 あっきぃ目線


俺がまぜちの家に着くと、扉を開けて出てきたのはちぐちゃんだった。


💙「あっきぃ、来たんだね、、」

💛「まぜちは?」


生きている心地もしないようなちぐちゃんの低い声。

顔色も悪い。

只事じゃない、心がざわついた。


💙「こっちだよ」


ちぐちゃんは俺に背中をむけ、まぜちの部屋に入っていく。

俺はその背中を追って、息を呑んだ。

まぜちがベッドで眠っていた。


💛「まぜち・・・・っ!?」


声をかけても反応がない。

息はしている。

だけど、目の前にいるまぜちは、どこか遠くにいるような感覚がした。

俺の横でちぐちゃんは言う。


💙「僕が着いた時には、もう、まぜたんはすでに倒れていたんだ。」


すると勢いよく部屋の扉の開く音がした。


❤️「まぜは?!」

💚「来たで、まぜ太の今の様子は?」


息を切らして駆け込んできたのは、ぷーのすけとあっとだった。

どうやら、ちぐちゃんから、まぜちが倒れたと連絡が入っていたらしい。

まぜちの姿を認めた瞬間、二人の瞳孔が大きく開く。

そして、ぷーのすけは顔を伏せ、あっとは唇を噛み顔を歪ませた。

そうだよね、誰だってそう言う反応になる。

実際、今俺もきっとこんな顔している。


だけど、ちぐちゃんだけは黙って部屋の隅で立ちすくんでいた。

それに気づいたのか、ぷーのすけが尋ねる。


💚「そういや、けちゃおは・・・?」


ちぐちゃんは黙っていた。

すごく苦しそうな表情をしている。


見かねたあっとが口を開いた。


❤️「・・・ちぐ、二人のこと、何か知ってるんだな。」

💚「あっと、何言うてん?!」


それは、クールな性格のぷーのすけでさえ、声が裏返るくらい予想外な内容だった。

あっとの目がとてつもなく冷たく、静かな怒りが見える。

俺は隅っこにいるリーダーを見やる。


彼は震えていた。


💛「ちぐちゃん・・・・?」

💙「ごめんなさい、、、俺、、俺、、、」


それからちぐちゃんは、話してくれた。

アカシックレコードで二人に『化学反応』について教えてしまったこと。

その記憶を思い出させないように、ちぐちゃんが二人の中に恋愛感情があるかもしれないと言う話を吹き込んで、話をすり替えようとしたこと。

そして、その代償として二人がたどる運命についてのことも。


💚「俺もまぜ太から聞いた。そっかそれで、眠りにつく時期が早まったんか」


ぷーのすけはまぜちから『化学反応』の話を聞いていた。


❤️「そうすると、俺らも今教わったから、眠りにつくことになるよな?」

💙「そこは大丈夫。俺はもうこの地球に降りているから人間として扱われる。だから、教えてもみんなに害はないよ。」


まさか、ちぐちゃんが元々異世界の住人なんて、しかも、この二人を救うためだけにこの世界を生きていたなんて、誰が思いつくんだろう。


💛「そんで、俺らが二人にできることを教えて?どうしたら救える?」


💙「とりあえず、今は待つしかない。けちゃの枕元に紫陽花を置いてきたの、それが帰ってくるための目印になるから。俺ができたのはそれだけ。」


❤️「だから、ちぐが紫陽花について聞いてきたということか」


💙「うん。この運命を変えた事例は聞いたことがないから、二人を救う方法がこれが正しいのかわからない。

一つ言えるのは、二人がアカシックレコードで再び会えるかどうかで戻れる確率が上がるということ。

だから、二人が目覚めるのを今は待つ。それだけが俺らにできること」


そして、さらに知ったことなんだけど、アカシックレコードで出会った者達の一方は覚えていて、もう一方はそこにいた間の記憶が消えるらしい。

だから、本来なら記憶の残っている側の人間が犠牲になるはず。

しかし、今回は無意識の領域で二人は話してしまった。

それゆえに、二人とも眠りにつくことになってしまったんだと説明してくれた。


その夜、俺らはまぜちの家に泊まって彼が起きるのを待った。

ちぐちゃんはずっとまぜちのベッド脇の椅子に座っている。

祈るように、じっとまぜちの顔を見つめていた。

月あかりに照らされたちぐちゃんは、これまでにないほど暗いオーラを纏っている。

俺は、そっと彼に声をかけた。


💛「ちぐちゃん、ご飯できたから、一緒に食べよ、、?」


俺の作ったラーメンが、残りのちぐちゃんの分だけキッチンで控えていた。


💙「こんな俺がご飯なんて食べたらバチが当たるよ」


こういう時のちぐちゃんは頑固だ。

でも、食べさせなきゃ。

異世界の人だろうと、ご飯を食べなかったら心身ともに弱くなって倒れちゃうからね。


💛「もぉ、ご飯食べてくれないと、ちぐちゃんの心も弱っちゃうよ?」

💛「心が弱ったときは、誰も救えなくなっちゃうんだから。」


💙「うん、、ありがとう」


俺の言葉に観念して、ちぐちゃんはラーメンを啜る。

それを見てホッと安心した。

どんな運命を背負ってきて生きていたのか、それは知らなかったけど、ご飯を食べる姿は俺の見てきたちぐちゃんのままだった。


すると、ぽつりぽつりとちぐちゃんは話だした。


💙「あのね、あっきぃ」

💛「ん?」

💙「俺、アカシックレコードに相方がいるんだ」

💛「へぇ、どんな人?」

💙「かっこよくて、おもろくて、俺のこといつも待ってくれているお兄ちゃんみたいな人」

💙「二人を救うために地球に降りるよって言った。そしたら、俺は俺で二人のこと待ってるから、ちぐさも諦めずに頑張れって背中を押してくれたんだ。」

💛「その人のこと、信じているんだね。」

💙「うん。でも、寂しい。幼馴染みたいに仲良かった人なんだ。だってもう、人間として降り立ったら天使に二度と戻れないから、その人に会えない。」


俺がちぐちゃんみたいな立場で、ぷーのすけに一生会えなくなったらってどうなるんだろう。

いつも当たり前のように俺についてきてくれるぷーのすけ。

そんな存在が、どうしようもない大きな力でいなくなったら、ってふと考えた。


💛「そっかぁ。。。」


辛いってことはわかる、だけど俺には想像が及ばなかった。

ちぐちゃんも、ちぐちゃんの相方さんも。けちちも、まぜちも。

俺とぷーのすけみたいに当たり前のように会いたい人に会えない。

話したいのに話せない。


💛「まぜち、けちちに会えるよね。きっと。」

💙「じゃないと、俺がこの地球に降りた意味無くなっちゃう。」


俺のこぼした言葉に、ちぐちゃんは弱々しく笑った。



翌朝、ちぐちゃんが慌ててまぜちの寝室から飛び出してきた。

そして大きな声が部屋中に響き渡る。


💙「みんなー!!!まぜたんが起きたー!!!!」


あとがき


書いている私自身がクソデカ感情抱えてしまって、冷静に文を打てないっていう、変な事態が起きています。

特にあきちぐの回は、心にくるものがありすぎて、、、優しくて可愛くてどこかで痛みを分かちあってる、そんな二人に見えてしまいます📣💜🩷❤️💛💚💙🌈

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コメント

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最高でした! 続き楽しみにしてます! 無理しない程度に頑張ってください!(*ˊ˘ˋ*)♡

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