テラーノベル
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付き合ってることはメンバーには伝えたけど、楽屋での翔太くんの態度は付き合う前とさほど変わらない
「蓮と翔太って普段も空気感変わらなさそうだよな」
「というと?」
「あんまり甘えたりとかしなさそう」
「確かに。特に翔太はひっついたりとか想像できないかも。」
佐久間くんと阿部ちゃんにそう言われて、翔太くんと2人顔を見合わせる
「俺は結構甘えるぞ?」
「えー?ほんとに?めめ」
「そうですね。ちゃんと甘えてくれますよ。」
「翔太が?マジで?ちょっとやって見せろよ」
「なんでそうなるんだよ笑」
「佐久間くん、それは俺だけの特権なんで」
「お、言うねぇ」
「阿部ー、佐久間ー、ちょっといいー?」
2人が岩本くんに呼ばれていった瞬間、小指が絡められる
澄ました顔をしている恋人の方を向けば、くるりとこちらに顔を向ける
「ふふ、なーんもわかってないね」
少しイタズラな光を灯した瞳で上目遣いをしながらコソッとささやいてくる
(ほんと、自分が可愛いってことはちゃーんとわかってるんだから…)
こんなに可愛い顔を知っているのは俺だけでいいのだ
「わからないほうが、いいの」
「ふふ、独占欲」
「なに?いやなの?」
「んーん、うれしい」
楽屋だから表情はいつも通りだけど、素直に喜ぶその声は砂糖菓子のように甘い
「そろそろ、始めるぞー」
岩本くんの声が響いて小指が離れるのを、名残惜しみながら練習に向かった
コメント
1件
可愛い、小悪魔、可愛い(語彙力失ってます笑