HQ 二次創作
⚠ 微腐 注意 ⚠
⚠ 研日お付き合い設定
地雷さん 回れ右
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やってしまった 、恋人失格だ 。
今日はずっと前から待ち望んでいたデートの日 。ずっと行きたかった東京デズニーランドに行きたいと恋人にお願いした 。絶対拒否されるだろうなぁと思いながら頼んだのに軽々とOKを貰えて気分が舞い上がっていた 。
人混みや 、騒々しいところが嫌いな恋人が一緒に行ってくれるなんて思いもしなかったから 、浮かれていたのだ 。完全に 。
「 研磨 、大丈夫か ? 」
「 んん 、 」
「 ごめんな 、 」
「 翔陽のせいじゃない 、 」
先程からこの会話を永遠にループしている 。
何度目のデジャヴだろうか 。
研磨はずっと唸っていて 、苦しそうだ 。
こうなった理由は全ておれにある 。
[ 3日前のこと ]
「 研磨 ー ! 服交換しよーぜ ! 」
「 な 、なに急に … 」
「 いやだって 、研磨っておしゃれだろ ?
そんなおしゃれな研磨さんの服を着てみたいんだよ ー !!頼むっ ! 」
「 いいけど 、翔陽の服 、多分ちっちゃくて俺着れないよ … 」
「 酷い !着れるし ! 」
「 わかったよ 、でも変な服だけはやめてね 」
「 どういうことですか ?! 」
「 翔陽が持ってる服ほとんど特殊 」
「 ぐぬぬ 、これでもおれなりのおしゃれってやつなんだぞ ! 」
「 ふふっ 、うん 、そっか 」
「 ん ー 、これとかどうだ ! 」
「 やだ 」
「 なんで !? 」
「 リオのカーニバルTシャツ俺には着こなせないよ 」
「 ん 〜 … じゃあこれ ! 」
「 むり 」
「 なんで?!?! 」
「 バボくんあんまり興味無いし 」
「 なぬっっっ ?!?! 」
「 じゃぁ 、これは … ? 」
「 これが一番マシかな 」
「 烏野のジャージですけど ?! 」
「 うん 、一番マシ 」
「 マシって何 ?! 」
「 じゃあ俺がいま着てるやつと交換でいい ? 」
「 は 、はい !! 」
実はさっきのは言い訳で 、理由は別にある 。
もちろん研磨がおしゃれだっていうのも、おしゃれな研磨さんの服が着たいって言うのも嘘では無いが 、本当の理由は『 彼シャツ 』というものに興味があったからだ 。
研磨とおれは恋人同士という関係にあって 、恋人同士ですることは大体してきたと思う 。
しかしおれは気付いてしまったのだ 。
『 彼シャツ 』イベントを消費していないということに !!
これはまずいと思い咄嗟に考えた嘘でイベントを消費しようとした訳なのだ 。
「 うわ 、うわうわ!おれこんなの似合っちゃうんだ !!へー !!! 」
「 よく似合ってるよ 、翔陽 」
「 へへ 、やっぱりそうかな ? 」
「 うん 」
「俺もこんなのかってみよっかな … って 、高っっ ?!?高くないですか ?!? 」
「 値段とか俺知らないよ 。クロが勧めてきたヤツ適当に買ってるだけだし 。 」
「 あれ 、研磨って意外と自分にお金使うタイプなんだ? 」
「 ううん 。これも翔陽に貢いでる 。 」
「 … ? これ研磨の服だろ ? 」
「 うん 。でもクロが 」
《 研磨ァ …… もしかして年がら年中ジャージだったりしないよな … ? 身なりも大事なんだぞ ?!その …… 振られるぞ 、? 》
「 って言うから 。多分クロ彼女に振られんだと思う 。 」
「 え ?!?黒尾さん?!?おれ 、研磨に飽きたりしないよ!?! 」
「 うん 、知ってる 。でも俺も不潔なのは嫌だからさ 」
「 研磨 … !!!すき!! 」
「 知ってる 」
まぁこんな感じで浮かれてたわけで 。
もちろん学生時代のジャージが大人の研磨の背丈に合うはずもなく、腹出し状態でその日を過ごしていた 。おれは彼シャツに完全に浮かれて気づきもしなかった 。馬鹿だ 。なんて阿呆な 。過去の自分を殴りたい 。
「 研磨 … ほんとにごめん! 」
「 翔陽は悪くない 、 」
「 ほんとほんとごめん、言ってくれたらすぐやめたのに … 」
「 だって翔陽 、交換こするの楽しいって言ってたし 、脱いだら交換こした意味無くなるし 。 」
「 けんまぁ … ! 」
さて 、ここまで読んでいただけたら分かるだろう 、研磨は体調不良になってしまったのだ 。しかし2日前は目に見えて分かるような症状は無かった 。きっと我慢していたんだ 。
しかしその我慢のせいで研磨に無理をさせてしまったのだ 。
そんな体調不良の日にデートのお誘いをしてしまった 。もう罪だ 。今すぐ死んでしまいたい 。
体調不良で我慢している研磨くん 。表情にでなくても言動には出てしまう 。研磨くんは風邪をひくと素直になるのだ 。そしておれに普段より何倍も激甘になる 。
あんなに人混みや騒々しいところが嫌いな恋人が全てを兼ね備えたデズニーランドに行きたいなんて言うわけがない 。そこで気付くべきだったんだ 。恋人なら 。
しかしおれは返ってきた返事に浮かれすぎていた 。どうしようもない罪を犯した。歩道橋から飛び降りてしまおうか 。
「 翔陽 、しなないでね 」
「 はっ … はい !! 」
なぜバレた !
「 それに 、おれも翔陽と『 彼シャツ 』したかったし 。翔陽もそうでしょ? 」
「 … !!! けんまほんと好き !!! 」
「 はいはい 、おれもすき 」
恋人の体調不良につけ込んでしまうなんて 、恋人失格だ 。
( 体調不良のフリをしないとこんなこと言えないなんて 、恋人失格かな )
コメント
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…みくっちが書くとなんでもてぇてぇ説 素直じゃなくてもいいんだよっ、((