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汚いお前が私を取るのか。

お前は何も分かって居ないだろう。

君は何を思う。


冷たい空気の流れる廊下の先の別の部屋。ピンク色のドアにかけられているリース、見ただけで分かる。この部屋は長女であるマリアの部屋だと。

マリア。この子はイプシロンによって殺された。まだ十二歳だが頭が良く将来有望だったらしい。その実力は大人さえ負けるほど、今生きていたらどんなに素晴らしい人になっていただろうか。

(どうせ開かない)

そう思いながら錆びたドアノブを握り押してみる。

ギィィィィィィィ

空いたのだ。でもなぜここは鍵が掛かっていなかったのだろうか。ホコリが被った部屋の中にはテレビ、ソファ、勉強道具諸々。本当にお嬢様育ち丸出し、羨ましい。もちろん子供の部屋にそんな大事な物を置いているわけがなく、ちょっとした小物しか無かった。

「何もなしか」

そう思って振り返ると日記らしきものがそこにはあった。

破られているかもしれないが、事件二日前急に様子がおかしくなったと言っていたイプシロンについて何か書かれているかもしれない。

そこには前と同じように二日前までの日記しかなく前日の日記には詩が書いてあった。

十月十五日 今日は母が少し変だったきがした。アベルも同じことを言っていてよく分からなかったけどそっとしておいた。今日はアベルと父と一緒に遊んだ

十月十六日 汚いお前が私を取るのか。お前は何も分かって居ないだろう。君は何を思う。

「内容は、、ほぼ同じ、、」

二日前は様子がおかしく、一日前はまた詩。しかも幼稚だった二日前の文章と全くかけはなれている。ナニかおかしい。それに最後の1文、

「君は何を思う」

リグルの詩と同じ終わり方、、、何か関係が、、?   考えれば考えるほどよく分からなくなってくる。  この日記から得られた事は無しか。

部屋の小さな椅子に座り、今までの事を少しまとめてみた。

まずイプシロンは二日前から様子がおかしかった。それを家族は気づいていた。そして一日前には謎の詩、、

こんなにも不可解な事件は初めてかもしれない。犯行理由も、イプシロン本人についても本当に何も分からない。

「何か無いものか、、」

あるとしてもイプシロンの部屋かアベルの部屋、それかリグルの部屋。そしてアベルはまだ子供だ、さらにリグルに関してもリビングに日記があったことから何かの手掛かりとなりそうな物があるのは十中八九イプシロンの部屋であろう。鍵が空いているかは分からないが空いていることを祈って行ってみよう。

通るのは3度目の冷たい空気の入ってくるこの廊下。そこを曲がり少し行ったところに他の部屋より遥かに豪華な扉。

「これがイプシロンの部屋、、、、」

金属出できた冷たいドアノブを握った。

ギィィィィィィィ

「空いた!」

そしてソレは部屋に入ってすぐに見えた。

イプシロンの日記。



あとがき(文字稼ぎ)

こんにちは水無月です。どうでしたでしょうか。私はまだこんなノベルなど書いたこともなく、バリバリの理系だったので文なんて全然書けませんがチャレンジしてみました。少しでも面白いと思って貰えたら嬉しいです。ちなみに今同時制作中の物があるのですがその気になったら(ここ大事)投稿します。それでは

この作品はいかがでしたか?

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