jkside
事務所の先輩だから無下にもできず、
しぶしぶ通話を繋ぐ
ヨボセヨ、といいかけたがそれより前に
僕を脅してきた時と同じ、あの低い声で
🐻「車を出すな。すぐ行くからそこにいろ。」
そう言われた。
バレているのだろうか。
意味が分からず、とぼけてみせた。
🐰「どうしたんですか?何か用事でも?」
電話の向こうに聞こえないように、静かに車のエンジンをかける
🐻「ジミナ、そこにいるだろ。」
🐰「何言ってるんですか、、ヒョンが関わるなって言ったんでしょう?」
🐻「GPSつけてるからあいつが事務所に来たのはわかってる。
お前がさっき出ていったのも、あいつが駐車場にいることも。
車出せばどうなるか分かってるな?」
言葉に詰まれば、それが、その通りだと言う返事になってしまうのも分かりながら、
あまりのテヒョンの執着に絶句してしまう
🐰「GPSって、、なんでそんな束縛を、、」
バックミラー越しにジミニヒョンをちらと伺うと、話してる内容で相手が誰かわかったのだろう、
涙を浮かべた不安げな目でこちらを見ているのがわかった
🐻「束縛じゃない、愛情だ。
あいつは俺のものだから手を出すなと言っただろう。」
その言葉を聞いて、
僕はジミニヒョンに、大丈夫だよってこくんと頷いてみせた
彼を守らなきゃいけないと思った。
🐰「ジミニヒョンのことをあいつって言わないでください。それにヒョンはあなたの所有物ではない。
ジミニヒョンは今、僕なんかのところに逃げてくるほど混乱しているんですよ?
少し僕のとこで休んでもらいますから、テヒョニヒョンも考える時間作ってください。」
ずっとお世話になっていたテヒョニヒョンへの、初めての反抗だった。
🐻「ふざけるな!そうやって!!
人の恋人に手を出すなんてどうかしてるっっ!!、忠告しただろっっ」
怒りを露わにする彼。
周りに反響してるような音を聞くところ、どうやらトイレから電話をかけてきた模様だった。
🐰「何を勘違いしてるのか分かりませんが、
僕とヒョンはあの時テヒョニヒョンに連れて行ってもらったバー以来、今日初めて会いました。
手なんか出してないし、
連れて行っても絶対に手出ししませんから安心してください。」
🐻「そんなの信じられる訳ないだろ!!もう少しで終わるからジミナを返せ!!」
🐰「2人の様子見ても、今はとてもじゃないけど無理です。これはあなたの思ってるような僕の下心とかじゃない。2人の恋愛を完全な第三者から見た判断です。
そもそも仕事中に電話かけてくるなんて、どうしちゃったんですか、前のテヒョニヒョンはそんなんじゃなかった、、」
🐻「うるさいうるさいっっ!!俺とジミンのことにお前は関係ないだろうが!!そうやっていつもいつもっなにもかも取り上げて、、!!」
🐰「なんの話をしてるんですか?
さっきから言っているけれど、あなたからジミニヒョンを取り上げるつもりはありません。
だから今だけ、ジミニヒョンは僕に任せてください。」
🐻「おまえっっ」
なにか怒鳴っている声が聞こえたが、これ以上続けてもダメだと思った僕は、
テヒョニヒョンの言葉を無視して電話を切り、
エンジンをかけて車を出す。
🐰「ジミニヒョン、だいじょうぶだから。
僕のこと信じてくださいね。」
ここまで強引にものを進める僕は、今までの僕ではなかった。
ジミニヒョンの事だから。
大事な彼のことだから、僕は変われると思えた。
コメント
12件
おぉ😳 🐰は自分のためにだとそこまで強く動けないけれど、(大切な)人のためになら多少強引にでも動ける…のかな❁¨̮そんな風に、動機が自分というより大切な人のためであっても、強い意思を持って行動し始めることで、十分人間は変われるはず💪🏻 今からでも遅くないと信じたいな…誰にとっても☪︎*。꙳
💜💪🐰💪💜ファイティーーーンᕦ(ò_óˇ)ᕤ!今度は間違えず、🐣ちゃんを守ってあげて(>人<;)❣️
わぁぁぁぁぁぁぁぁ😳 待ちに待ってました💜 ハラハラ・ドキドキ😨 次どうなっちゃうんだろう💦 続きが楽しみ🥰 主様の物語に釘付けです💕