ご飯を食べ終えると、お風呂の準備。
は「柚菜、先に入るー?」
風呂の掃除をしながら柚菜に尋ねる。
柚「うん、先に入る〜」
柚菜は2年生にしてはしっかりしている。
私と歳が離れており、お母さんが忙しいのも知っている。
柚菜は進んで家事の手伝いもしてくれる。
こういうのって、溜め込むタイプだから大人になったときが心配。
今のうちに甘えられるところは甘えさせよう。
1年生の秋から柚菜は1人でお風呂に入るようになった。
今は1人で入ることに慣れたのか、前より時間はかからなくなった。
私が入るのにもそう時間はかからないだろう。
は「じゃあ今から沸かすから、少し待っててね」
柚「うん」
リビングには柚菜と、その奥にはテレビ。
毎週金曜のアニメを見ているみたい。
私はキッチンに立ち柚菜と自分の使った食器を洗っていく。
私が小学校にあがるときに両親は離婚し、家事はある程度できるようになった。
〜〜♪〜〜♪
お風呂の沸いた音。
ちょうど洗い物も終わった。
柚「お姉ちゃん、柚菜お風呂はいってくる〜」
は「はーい、パジャマ持っていきなよー」
柚菜はパジャマを持って風呂場へ向かう。
その後ろ姿を見届けて、柚菜が座っていた場所に座る。
ほぅ…とひと息つく。
ピコンッ
通知1件。
なんだろ?
母【今から帰るから、ご飯あたためてもらってていい?アイス買って帰るよん】
既読をつけ、スタンプでOK!とだけ返してスマホを置く。
鍋の火をつけに再び席を立つ。