テラーノベル
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「寒いよ、お腹空いたよぅ、、ママ…。」
幸い飲み物はあった。当時の俺は6歳。もちろん料理はできない。
…今もだが。
その時の俺なりに、頑張って生きていた。
1週間 …いや、もっと少ないだろうか。日が経つにつれ、飲み物も無くなっていき、とうとう無くなった。俺は外に出た。公園の日陰にあるベンチで横になっていた。
「なんか、ぼやぼやする…。前、、見えなく、
なって…きた。腕、動かすことも、できないや…。ママ、、会いたいよ…」
「お前さん、大丈夫か?」
ふと、声が後ろから聞こえた。…もちろん反応することは出来なくて、頭のなかは「誰?」でいっぱいになったが、何も出来なかった。
目が覚めたら、布団の上に転がっていた。目は開けられたが、何も出来ない。力も入らなかった。
「お、目が覚めたか。大丈夫か?」
そのおじさんはじっと見つめてくる。誰だかわからない人が目の前にいて、見つめてくるのだ。
…正直少し怖かった。
目で周りを見渡す。全く知らない場所。嗅いだことのない匂い。
「おじさん…だー、れ、、?」
「わしはこの村の長じゃ。お前さん、喜恵子のところじゃろ?喜恵子はどーしたのじゃ。」
「…。」
黙ることしか出来ない。行方を知らない、自分がどういう状況なのかも分かっていないからだ。
「まぁいいさ。落ち着くまで、ここで過ごしなさい。」
そう言って水を出してくれた。おそらく俺の顔色が悪かったのだろう。ありがたかった。
「ありがとう…ござい、ます。」
村の中で、少し噂というか、とある話題が広がっていた。
[喜恵子さんが神隠しにあった。]
[喜恵子さんが急にぽつんと消えてしまった。]
[喜恵子さんが急にいなくなるなんて、何かあったのか。 ]
[子供はどうなったのか。]
[なぜ喜恵子さんの子供は生きているのか。]
[どうして子供は生きているのに、喜恵子さんだけ居なくなったのか。]
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こと-koto
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