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どうも皆さんゆっぴーです☆
続きだよ
「星を落とす村」
森は、夜でも生きているようにざわめいていた。
リオの足元には、落ちた星の残光が淡く揺れている。
「……ここだ」
光は、森の奥深く、倒れた大木の陰に消えていた。
リオは息を詰めて近づく。
その瞬間、白い光が形を取り、少女の姿になった。
「……!」
少女の瞳は夜空のように澄んでいて、
淡く輝く髪の先端は、星の粉のように光っていた。
「あなた、星の声が聞こえないの?」
リオは驚きのあまり言葉を失った。
どうして、落ちた星が、人の言葉を――いや、自分のことを――知っているのだろう。
「そう……なの?」
少女は優しく笑った。
「それはね、あなたが“聞く側”じゃないから」
リオは首をかしげる。
「聞く側…?」
少女は歩み寄り、手を差し出した。
その手は暖かく、柔らかく、
まるで光が人の形をしているかのようだった。
「私はルナ。あなたを待っていたの」
ルナ――それが、落ちた星の名前だった。
リオは胸が高鳴るのを感じた。
「私、この世界を救う鍵。
でも、一人じゃ動けないの」
森の闇が深くなる。
生き物の声は消え、夜空の星が静かに見守っている。
「……僕にできることなんて、あるかな」
リオの声は震えていた。
星の声を聞けない自分に、できることなんてあるのだろうか。
ルナは小さく笑った。
「できるよ。
あなたは“私を信じること”ができるから」
リオは目を見開く。
「信じる……?」
「そう。
星は言葉で世界を動かすけれど、心で動かすこともできる。
あなたの心が、私を前に進めるの」
その瞬間、森の空気が変わった。
光が二人を包み、闇が少しずつ溶けていく。
リオは息を飲んだ。
「僕……信じる」
ルナは嬉しそうに微笑んだ。
「じゃあ、一緒に行こう。
光の塔へ――」
森の奥深く、まだ見ぬ世界の扉が静かに開かれた。
リオとルナ、少年と星は、初めて手を取り合った。
――冒険の始まりだった。