yu「…で、こいつらどうします?」
so「とりあえず捕まえたはいいんすけどね…」
ymd「全員首切り落としていいんちゃう?」
δ「い、嫌だ!やめてくれ!!俺らは上から命令されただけで…ッ」
yu「ちょっと黙って貰えます?いくら騒いだところで僕達は縄を解く気はありませんから。まぁ総督さんが許可したら命は助かるでしょうけど… あとこれ以上騒いだら猿轡で口塞ぎますよ?」
δ「うぅ…ッ」
ymd「さっすがw普段から拷問してるだけあるなw」
yu「慣れちゃいましたからねw」
so「あ、はるさんから連絡きた!」
ymd「インカムか?」
so「そうっす!繋いだら聞けると思う」
hr『…か。全員聞こえてるか?』
yu「地上組聞こえてます」
tk『基地組聞こえてる』
hr『おっけ。報告サンキュ』
ymd「なんかトラブルか?」
km『いや、逆やで』
hr『あぁ。うたの救出に成功した』
so「ほんとっすか!?」
ut『ほんとだよ』
tk『お、うた!』
ut『ほんとご迷惑をおかけしました…』
yu「まぁこればっかりは仕方ないですよ」
kyu『いきなり攫われるなんて対応できないもん…』
hr『それで、うたの足枷はちぎってくれたんだけど鍵が無いと外せないから俺らも今からそっちに向かう。それでδから鍵をもらう』
ymd「じゃあこのまま置いといた方がいいんやな?」
hr『そうしてくれると助かる』
so「じゃあ逃げないように見張っとくっす!」
km『頼むで〜?』
そう声が聞こえるとインカムの接続が切れた
インカム越しでの会話から数分後、4人の影が近づいてきた
kyu「おまたせしました〜!」
ut「なんか久しぶりだね」
ymd「心配したんやぞ?」
km「ほんまにやで?」
ut「う、重々把握してます…」
hr「まぁとりあえずは足枷の鍵の場所を教えてもらうか」
δ「そ、それは…ッ」
yu「ん、聞こえませんでしたか?鍵の場所はどこなんですか?」
δ「デスクの上から2番目の引き出しの…中です」
so「…あ、ほんとにあったっす!」
δ国の人間の言う通り、引き出しには足枷の鍵が入っていた
鍵を取りだし足枷の鍵穴に差し込む
カチャリという音が鳴りうたの足に纏わりついていた足枷は外れた
ut「だいぶ足軽くなったわ」
km「外されて第一声目それやねんなw」
kyu「まぁなんにせよ外れてよかったですよ!」
so「そうっすね!」
ymd「で、問題はここからちゃう?」
yu「δ国の人達をどうするか…」
ut「まぁ総督の判断に任せるよ」
目の前には縄で縛られた数人のδ国の兵士がいる
全員顔が青ざめていて俯いている
俺の言葉で殺されてしまうかもしれない状況に怯えているのだろう
hr「…何故こんなことをしたのか上の奴らは言ってたか?」
δ「…へ?」
hr「何故うたのことを攫ったのかの理由を聞かされてるか?」
δ「…金が無いから」
kyu「お金が?」
δ「国の復興のためにお金をかけていたら予想以上の出費で…お金が足りなくなって…。だから多少強引な手にはなるけどこの方法でM軍からお金を取ってこいって…」
ut「なるほどな…」
δ「だから一人でいた幹部を攫ってM軍を脅そうとしたんだ。けど上手くいかなくてこの状況さ…」
hr「なるほど…」
hr「よし、じゃあ決めた!」
km「お、案外早いな」
hr「δ国にお金の援助をする!そしてこの兵士たちは解放して国に返す!」
「「「「「「了解」」」」」」
δ「ほ、ほんとにいいのか?俺らこんな酷いことして…」
hr「理由が聞けて納得出来たからな」
ymd「お金で解決できるんやったらだいぶ楽やし」
yu「僕達そんなに野蛮じゃないですからね〜」
kyu「ゆ、ゆーまくんが言う?それ」
hr「まぁそういうわけだから、たくぱーん?」
tk『何?』
so「聞いてたんすか?!」
tk『まぁ…暇だったし。で、何?』
hr「今から金庫行って〜、大体1000万ぐらい持ってきて〜」
δ「い、1000万!?」
ut「かなりの額だな」
hr「まぁこれで俺の仲間が襲われないなら安いものだろ」
km「やっぱさすがやな〜w」
tk『大金背負ってそこまで行く俺の負担も考えてるんだったらさすがかな』
ymd「ごちゃごちゃ言わんと早く持ってこいよ」
tk『はいはい…』
δ「M国…やっぱ俺らとは違う…」
hr「当たり前だろ?」
総督は楽しげに笑うと背を向けてこう言った
hr「うた、お前もM国の一員だからな?今日みたいなヘマすんなよ〜?」
ut「分かってるよ、総督」
大勢がいるこの部屋の中、俺は総督にだけ聞こえるようにそう呟いた
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