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星導「」
小柳『』
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喉が乾いた
立ち上がって水を取りに行こうとすると後ろから足音が聞こえる
少し呆れながら立ち止まって後ろに向かって声を出す
「あの小柳くん」
『なに』
「俺キッチン行くだけですよ」
『あぁそう』
もう1度歩きだしてキッチンに行く
『あ、星導ドア開けといて』
「はーい」
2ヶ月ほど前のことだっただろうか
俺は不注意で致命傷をおった
数週間目を覚まさなかったことが余程心配だったらしい
目を覚ました後は退院はしたもののまだ不自由な俺を気にしてたまに小柳くんが世話をしに来てくれていた
そこまではありがたかったのだがたまにだった頻度が段々高頻度になっていき最近は寝泊まりするようになってしまっている
極めつけには何処へ行こうにも着いてくる
水を飲んでいるとちくちく視線が刺さってくる
視線の方向に目を向けるとドアの隙間からソファーに座り直した彼がこっちを見ている
さて、どうしたものか
世話してくれるから楽だし許容範囲ではあるが
ただ1つ一緒のベッドで寝るのだけはいただけない
いつもなら小柳くんの方が嫌だと言ってきそうだが今回は心配すぎてどうにかなっているのだろうか
そして今日も何も無かったかのようにベッドに入り込んでくる
ベッドのサイズが大きめだから男2人でも狭くはないがあまり落ち着かない
「あの俺ソファーで寝ましょうか?」
『いや怪我人だろお前』
「たしかに」
「じゃあ小柳くんソファーで」
『ふざけんな』
この会話ももう数回しているが何も解決していない
来客用の布団もないししょうがないと無理な理由付けをして目を瞑る
締め付けられるような圧迫感で目が覚める
今何時だ?
スマホを手に取ろうとしたが腕が動かない
腕の方を見て小柳くんが自分を抱きしめていることに気付く
うわ、此奴、、
腕は抜けたためどうにかして振りほどけないかと思い動かそうとしたが全く動かないので諦めて時計に目をうつす
時計の針は3時を指している
起きてもいいけど小柳くんのせいで動けない
小柳くんを叩き起すか悩んだ末、2度寝することにした
もう一度目を瞑ろうとすると小柳くんがモゾモゾと動く
あ、やべ時計見る時に付けた明かり付けっぱだ
不機嫌そうな唸り声をあげながらこっちを見てくる
「すいません、起きちゃいましたか」
「すぐ消すんでついでに離してもらってもいいですか??」
小柳くんはどうゆう事か理解してないようで
頭上にはてなを浮かべている
分かりやすいように指さしながらこれと伝えると『は』と声を漏らしてバッと腕を離し顔を赤くする
分かりやすく照れているから面白くなって
「俺のことそんなに好きだったんですか」
と問うとぶん殴られた
あんまりだ