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僕は待つ
君がこの病室に来るのを
待ち遠しく
月曜日
君が来てくれた
学校での話を沢山してくれた
友達とこんな話をしたよ
勉強はこんなのをやったよと
君は楽しそうに話す
僕も楽しくて笑う
また明日
火曜日
また来てくれた
今日は花束を持ってきてくれた
明日テストらしい
「頑張れ」といったら僕に応援されると頑張れる気がすると微笑んだ
そんなことを言われると照れ臭くなってしまった
また明日
水曜日
テストを終えて、くたくたになりながら君は来てくれた
テスト、手応えはあるらしい
僕に応援されたからかなと笑った
なんか僕まで嬉しくなった
今日は昔の思い出について話した
初めて会った日、初めて2人で行った丘の話
沢山話した
また明日
木曜日
君は友達と喧嘩をしたと泣きそうになりながら言ってきた
君は大丈夫
君が好きになった人だから、きっと君を許してくれるよ
だから大丈夫
また明日
金曜日
君は今日、元気いっぱいに扉を開けた
仲直りできたと嬉しそうに報告する
ほら、言った通りでしょ
君は大丈夫
君の周りの人たちは優しいから
僕がいなくても大丈夫
また明日
土曜日
今日はいつもより遅い
だから僕は手紙を書く
あっ、君が来てくれた
ここまで走ってきたのだろう
汗をかいたまま謝ってきた
おばあちゃんに道を教えてたらしい
君は本当に優しい
ねえ、君とまた会いたい
そういう僕に、君は泣きそうになりながらも明日会えると言う
そうだねと笑いながらも僕は君の小指に自分のを絡ませて約束をした
また会おうと
またね
日曜日
彼はもう永遠の眠りについていた
幸せそうに微笑みながら
それは、眠っているかのように
静かに、穏やかに
愛する君へ
僕は君を幸せに出来ない
だから、僕と違う人と幸せになって欲しい
君は嫌だというかもしれない
でも、僕は君に幸せであって欲しい
本当は君の隣は僕が良かったな…
いつかあの丘の木の下でまた会おう
君と僕との約束
僕より