「ty」『gk』
出会いの春。
僕は君に恋をした。
何かが心の中で弾けたような。
そんな感覚
綺麗な顔立ち、スラッと伸びた身長、不器用に結ばれた髪の毛。
一瞬にして心を奪われた。
クラスが一緒になり、運がいい事に席も隣になった
仲良くなりたくて話しかけると、『伏見ガクっす!』と元気に返事をしてくれた
顔は笑っているが 何処か何かを抱えているような。
そんな顔だった。
ある夜、急にがっくんから電話が掛かってきた
泣きながら『ごめんなさい、ごめんなさい』と謝っている。
心配しつつも、事情を聞いたところ 親との関係が良くないらしく
辛くなって電話を掛けてきたそう。
明日学校で話そう、?僕の家来てもいいから、 と言うと彼は静かに頷いた
次の日、彼と学校で会うと彼の目は赤く腫れていた
きっと たくさん泣いたのだろう。
学校が終わると 僕の家に案内した。
泣きながら抱きついてくる
今まで辛かったね ゆっくり宥める僕。
親からの虐待、悪口など日常的にあったらしい。
気づけなかった自分が憎い
『俺を必要としてくれる人なんていないんすよ、、』
『もう、死にたい』
「僕が居るじゃないですか、」
「がっくんが居ないなら、僕だって生きて行けない、」
『なんで、なんで、俺なんかを、』
「ただ、、君を好きになりすぎたから」
2人、、僕たちは、似たもの同士だった
思ってることも、どうしたいかも、
なにもかも、
ぜーんぶ、一緒、
2人じゃなきゃ何も出来ない。
誰もいない、2人だけの静かな家、
机に置いてあった睡眠剤を
2人で一気に飲み干した。
END
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