テラーノベル
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──気づいた時には もう朝だった
体の上にはブランケットが一枚 だけどその下は何も着てなくて
全身に残る痕と 火照りがその夜をしっかり思い出させる
「っ……うわ マジで動けねぇ…」
ベッドの隣には キヨが腕を枕にして寝息を立ててる
レトルトは牛沢の太ももに顔をうずめたまま ぐっすり
ガッチマンはベッドの端に寄りかかって スマホをいじってた
「おはよう うっしー 起きたんだ」
「おはようじゃないだろ…お前ら 何してくれたんだよ…」
牛沢の声はガラガラで ろくに喋れたもんじゃない
ガッチマンは苦笑して ベッドに手をついて顔を寄せる
「だって壊していいって 許可出たから」
「だから…言ってないって…」
「でも可愛かったよ 全部 俺らに見せてくれたし」
その一言で キヨとレトルトも目を覚ます
「うっしー おはよ 気持ちよすぎて気絶してたもんな」
「ぐったりしすぎて 起こすの可哀想やったわ」
「お前らなぁ…」
牛沢は頭を抱えた
でも 自分の髪を優しく撫でる三人の手を 拒むことはできなかった
「なぁ うっしー」
キヨが耳元で囁く
「今夜も また 壊していい?」
──牛沢はもう 抵抗なんて できるはずなかった
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